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個人に投資する「VALU」サービス、仕組みとリスク・危険性・問題点

※全体的に最新化しました(2017/7/11)

ついこの間の2017年5月31日にリリースされたばかりのフィンテックサービス「VALU」。

”株式取引”のように、あなたの好きな個人の価値を売買できる夢のあるサービスですが、少し危険性やリスク、問題点がある様な気が。

このサービスについて良く分からない方も多そうなので、少し書いていきます。

 

1.個人の価値を売買できるサービス「VALU」とは?

「VALU」とは、株式会社VALUが運営するWEBサービス。2017年5月31日に”ベータ版”がリリース。株式取引のように対個人の価値を売買可能。

VALU公式サイト
https://valu.is/

VALUサービス仕組みについては、まず信頼ある「ITmedia」の記事文を引用しておきます。↓

 個人が株式会社のように「自分の価値」を発行・交換できる新サービス「VALU」(バリュー)を、ベンチャー企業のVALUがこのほどスタートした。夢や目標のある個人が模擬株式「VALU」を発行。仮想通貨で購入してもらう形で支援を受け、「時価総額」を高めたり、優待など見返りを届けられる。決済にはビットコインやブロックチェーン技術を活用した。

FacebookやTwitter、Instagramのフォロワー数・友達数に応じて自身の「時価総額」を算出し、模擬株式「VALU」(VA)を発行。「上場」してVALUを売り出せる。

VALUはビットコインで購入でき、各個人のVALUの価値は、取引によって株式市場のように上下する。VALU発行者は購入者へのお礼として、限定イベントに招待したり、メールマガジンなどの「優待」を届けることも可能だ。

ビットコインを採用したのは、「インターネットに繋がる環境であれば、世界中の誰もが平等に使うことができる、世界で初めて国が管理していない通貨」であるためという。

同社は「成し遂げたい何かを持っている人は気軽に支援者を探すことができ、支援者は原石に投資でき、成長すれば応分の見返りを得られる新しいフィンテックサービス」としている。

引用:自分の価値”を株式のように交換する「VALU」 「夢を支援するフィンテックサービス」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1706/01/news079.html

これを簡単に纏めれば、こんな感じになるかと。

・株式取引の亜種。企業ではなく個人の価値を売買できる。
・価値を買い、「その人の将来を応援・支援する」のが根本的理念。
・SNSのフォロワーやユーザー数で「時価総額」が決まる。
・お金ではなく、ビットコインを使う。
・ビットコインで株式ならぬVALU(VA)を購入する。
・購入したVALUは株式のように第三者と取引できる。購入先の個人の価値が上がると利益になり、下がると損失になる。
・VALUを購入した人には、プラスαの対価として保有者への「優待」が付けれられる。例えば、自分の得意とする分野のノウハウを提供する、保有者専用のメールマガジンを配るなど。

VALUの仕組みを、株式に照らし合わせるとこんな感じになるかと↓

[株式]   [VALUサービス]
・証券取引所 =VALU社(ただしVARUは独自の権利なため、100%イコールにはならない)
・証券会社  =VALU社
・お金    =ビットコイン
・株式銘柄  =支援される個人、発行主(VALU主)
・株式(株券)=VALU
・株主(買い手) =VALUER
・株価    =BTC(ビットコインの通貨単位)
・新株    =MY VALU(初めに発行するVALU)
・株主優待券 =イベント券やメールマガジンなど(ない場合もあり)
・配当    =該当なし
・議決権、株主権利 =該当なし

 

なお、今現在VALUに登録参加している個人としては、
有名どころでは「堀江貴文氏」、その他は「イケダハヤト氏」や「はあちゅう氏」など、主にネットの有名人たちが参加しています。

 

例えば、下は堀江貴文氏のVALU取引画面。


 

こんな感じで、株式取引画面のように買い・売りの板版もあり。
個人の価値=レートは、株価ならぬBTC(ビットコインの通貨単位)で表されています。常々変動します。

すでにランキング上位の個人はこのサービスを使い、発行した自身のMYBARUを売り抜け数百万円、数千万円もの資金調達を行っているとのこと。(ツイッターなどを見る限り。)

↓ブロガー、イケダハヤト氏は1000万円分の資金を調達している模様。

 

 

 

2.VALUサービスのリスク・危険性・問題点

続いて本題の、VALUのリスクや危険性、問題点について。

※VALUサービスを否定する訳ではありません。営業妨害目的でもありません。いちユーザーとしてより良いサービスを求めるため、健全な市場取引が行いため、少し疑問を感じた点を客観的事実をもとに書かせて頂きます。
※何分、公式の公開情報が少なく、誤解がありましたら失礼いたします。

①売れない危険性、損するリスクがある

VALUサービスは、買い手/売り手双方がいる事で売買が成立します。株ではないと言っていますが、売買システムは株式とほぼ同じ。

そして、徐々にユーザーは増えているものの(2017年7月時点で総利用者2万人)、今現在は株式市場に比べればゼロに等しい市場規模です。人気で高騰した銘柄であっても、一日の出来高は株と比べると雀の涙のようなもの。株のように現在値で盛んに取引が行われている環境ではありません。

また、現在は全員がIPO(新規公開株)状態であるため上昇局面にありますが、いずれこの過熱は終わる可能性が高いです。更に今後新たな発行主が増える事で、新規の安い銘柄にユーザーが分散し流れるリスクもあります。

したがって、 実際売却する際に納得できる価格で売れない、結局安値で売り損が発生するリスクが高くなります。

さらに後述する「価格操縦」により、作為的に上げられた銘柄も多いです。その手の銘柄であると売れないリスクや、損をするリスクが更に高まります。

そして損を肩代わりするのは、今後参戦していく後続の買い手の方々です。発行主や古参の買い手は基本的に損失リスクはありません。

 

②買い手への責任問題

株式会社の場合は株を購入した株主に対して、事業を育て上げ、株価上昇や配当金という形で利益を還元する責任があります。また事業の進め方に問題がある場合は、「株主総会」などで株主としての意見を述べ働きかける権利もあります。

VALUサービスの場合はこの縛りはありません。

例えば自分の好きなブロガーのVALUを購入したとします。その後その人がVALUで得た資金を元手に日々何もせず優雅に遊び呆け、自分の価値を下げVALU価格が下がっても、買い手側は何も文句は言えません。

更に、例えばリゾートで豪遊・自分用の高級車の購入など事業(本来の目的)とは全く違う事に使っても、それをどうこう言う権利は買い手側にありません。

いわばお金を払ってあげただけ、養分にされただけになる可能性も。

いくら「将来を支援するサービス」と言っても、提供者×購入者(お客)の関係はあります。完全なボランティアではありません。その関係を管理するルールが全く無いわけです。

この件については、↓の記事で詳しく述べました。
批判:「VALU」サービスのユーザーが余りに酷いので書いておく

追記:7/24

本日7/24に『ニコニコ生放送』にて、VALUリードエンジニアに就任した「小飼弾」さんが、この辺の話に言及してました。

VALUは夢や目標を明確化して厳しく縛るのではなく、ユーザーそれぞれが自由に価値を見出し売買して欲しいとのこと。

たとえば発行主が寝て過ごしていても、優待を出さずに自由に過ごしていてもそこは問題ないと。それをどう評価するのはユーザー側次第。

的な事をおっしゃっていました。(理解が間違っていたら失礼します。)

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③「相場操縦」が行われる危険が

株式相場の場合は、「相場操縦」、つまり価格の意図的な吊り上げ・吊り下げ・仕立てが禁止されています。しかしビットコインの場合は、相場操縦を禁止する法律がありません。

さらにVALUサービスの場合、株式市場に比べ売買が極小のため、多少の資金があれば個人レベルでも簡単に価格操作しやすい状況です。

例えば、発行主側が自分のポケットマネーで自身のVALUを買い支え、相場を高値に見せかけるような事態も発生します。サブアカや親族・知人に頼み、自演買いや見せ玉も簡単に行えます。

この辺も野放しにして運営してしまうと、後々問題になっくるのではないかと。

「相場操縦」について、詳細はこちらでまとめました↓
初心者は騙されカモにされる、VALUの「相場操縦・吊り上げ」問題

④発行主の退会や不祥事で、紙グスとなるリスク

「飽きたからもうVALU辞めよう」、「責任が重いから退会したい」と発行主がVALUサービスを退会した場合、その発行主のVALUは無効化されます。

つまり、買い手側が所持しているその人のVALUも無効化され、紙クズとなります。連帯責任です。

さらに、発行主が
・相場を意図的に操る
・無理な勧誘を行う
・マネーロンダリングを行う

↑のようなVALU管理規約が定める”違反行為”を行った場合も、発行主のVALUが無効化されることがあります。

これも連帯責任です。

⑤倒産やサービス停止になった場合、すべてパアになる可能性

株式であれば、契約している証券会社がたとえ倒産したとしても、株券の所有権は移管手続きでその人に残ります。別の証券会社で売買すればよいだけ。

しかしVALUはこのサービス独自の閉じられた権利。
仮にVALU社本体が倒産したりサービス停止に追い込まれた場合、保有しているVALUが、何の意味もなくなり紙くずになる恐れが。

倒産やサービス停止でVALUがどうなるかは、運営側から明記が成されていません。

 

 

 

 

⑥発行主の信用を落とすリスク

ここは発行主側にとってのリスク。

VALUは、現実のリアルマネーを使い、発行主を応援・支援します。加えて、その権利を売買することにより買い手側も利益・損失を生みます。

システム上では明確な責任義務はないものの、発行主には必然的に暗黙の責任や期待が圧し掛かるかと。

よって発行主が「自分の未勝手で退会をする」、「愚行を行い価格レートが下落する」など買い手側の期待を裏切った行為をした場合、発行主本人の社会的信用や信頼が大きく墜落する危険性が。

また対企業・組織ではなく対個人のため、怒りの矛先が明確化しやすいです。フェイスブックの実名もVALU内のリンクから観覧できるようになっているため、最悪の場合、発行主本人が名誉棄損や”物理的な危害”を被る恐れも。

シビアに考えれば、発行主は買い手側の期待を背負い、常に自分を高め走り続ける必要もあるとも言えそうです。

 

⑦売春や性犯罪の温床になるリスク

 

VALUは、買い手側への対価として「優待」を設定できます。必須な訳ではありませんが、駆け出しの発行主が資金を調達する場合は、優待が差別化の武器となってきます。

特に若い女性発行主などの場合、優待として、

・VALUを買ってくれた方と握手します。
・VALUを〇〇枚買ってくれた方には、自宅に招待してアドバイスに乗ります。
・同世代のお友達とのお茶会に呼びます。

などの女性(もしくは男性)としての自分を売りにした優待を付けるケースもででくるでしょう。それが売春や性犯罪に発展したり利用される恐れもあります。

実際見ていると際どい優待もあるため、チェック機能の向上が求められるかと。

 

※なお「〇〇枚買ってくれた方に身体を売ります」のようなダイレクトな表現は無論アウトです。管理規約により「売買春、性的サービス等をもちかけ、又は要求する行為」は禁止されています。発覚した場合は、退会処分となりVALUが無効化されます。

⑧ビットコイン自体のリスク

VALUには現金ではなく「ビットコイン」が使用されます。つまりVALUの価値はビットコイン相場の実レートに依存します。

例えばVALUでは儲けているけれど、ビットコインレート自体が下がった場合、換金する際にその分の損失を被ることとなります。

ビットコイン相場が今後どのようになるかは未知数ですが、既に当初の100倍近くのバブルは起きているため、今後下落する可能性も十分あるかと。

※なお現在のBTCレートや、ビットコイン→円の換算は以下のサイトで行えます。

https://jp.investing.com/currencies/btc-jpy

 

 

 

まとめ -ベータ版といえど詰めるべきー

VALUサービスは、個人に投資できる画期的なサービスではありますが、いくつか「ん?」と思うところがあり、もう少しシステムやルールを詰めるべきではないかと思います。

VALUサービスは”投資”という言葉は明確に使っていませんが、お金を使い利益損失が発生する以上、紛れもない金融・投資サービス。
ユーザーのためにも会社のためにも、もう少し詰めた方がいいんじゃなかと。

最後に毒を吐けば、

VALUはまだベータ版であるため、今後は少しずつ使い易くなっていくのかもしれません。しかし今こうしている間にも実際にマネートレードが行われ、利益や損失が発生しています。またベータ版でありながら、手数料はしっかりと取っています。

ゲームの無料お試しベータ版とはワケがちがいます。

ベータ版だからという甘えは通用しなのかなと。

 

それでもVALUを始めたい方は?

これらの問題点を踏まえた上で、それでも始めてみたい方は、下記の記事を参考ください。

こちらではVALUの注意点や問題を交えた上で、登録~入金~取引までの一連の手順を解説しています。↓
【投資家向け】VALUの始め方&使い方、登録~ビットコイン送金~取引まで

 

 

 

 

当サイトのVALU専用ページ
特設ページ:「VALU」サービスまとめ

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