記事公開日:2017年8月4日
最終更新日:2018年4月4日

VALU

VALUとは何なのか、トレカともファンクラブ券とも違う気がする

この2017年に突如生まれた「VALU」サービス。

これまでに前例のない未知のサービスとなっており、
・模擬株式のようなもの
・トレカ(トレーディングカード)のようなもの
・アイドルのファンクラブ券のようなもの
・クラウドファンティングのようなもの

などなど様々な比喩がされています。

しかし、よくよく考えてみるとVALUはこのどれにも当てはまっていない気が。

「VALUとは一体なんなのか」。今回は、これを今一度考察していきます。

 

1.VALUとは?

VALUは2017年5月末にベータ版リリースされた新サービス。

”VALUとは何なのか”。超ざっくりと3行で説明すると、

VALUとは、
・個人が模擬株式のように上場できる
・ユーザーは応援したい個人の”将来を支援するため”に金銭を提供しVALUを購入する
・加えてVALUは株式のように第三者に2次売買・取引できる

こんな感じです。

※なおVALUとは何か?を解説した記事は、既に多数挙がっているので、詳しい仕組みは別記事をご参考ください。↓の記事なんかが初心者向けに漫画で解説しているのでわかりやすいです。

漫画で説明、VALUとは
VALUとは何か?【すごく分かりやすく説明してみた】

 

さてこのVALU。
トレカやファンクラブ券などに比喩されますが、やはりそれらはとは別物な気がします。

 

2.VALUとは、「トレーディングカード」でもない?

堀江貴文氏(ホリエモン)が「VALUとはトレーディングカードのようなもの」と発言し、まさにそれだ!とネットで一時期盛り上がっていました。

しかし、よくよく考えるとトレーディングカードとは完全一致しないかと思います。

トレーディングカード(トレカ)とは、古くは「ベースボールカード」、最近では「アイドルのトレカ」や「遊戯王カード」などが分かりやすい例。

・人気選手や人気アイドル、キャラなどの絵柄が描かれており、主に収集目的で買う
・「遊戯王カード」のように対戦カードゲームとして遊べるものもある
・レアカードは高い値が付き、カードショップなどで転売して儲けることも可能

AKBのトレカ。こんな感じのもの↓

VALUもトレカのように2次売買(転売)が可能であるため、一見はトレカに似ています。

しかし、
・トレカは将来を支援するために買うものではない
・トレカを買ったからといって、その人の将来の支援には繋がらない
・トレカは現物として実在し、持っていればコレクターズアイテムとして自己満足に浸れる。カードゲームが楽しめることも。VALUは仮想のデータであり、持っていてもそれ以外の使い道はない。
・トレカはレアカード転売の利益目的に使える。VALUは利益を目的とした投機が禁止されている。

よって、VALUはトレカと完全一致はしないかと思います。

3.VALUとは、「アイドルのファンクラブ券」でもない?

「VALUとはアイドルのファンクラブ券である」。これもよく比喩される例。

たしかにお気に入りのアイドルを支援するためファンクラブに入り、ファンクラブ特典(つまり優待)を得られる部分は、VALUと似ています。

しかしVALUは”模擬株式”と題し、目の前には株式のような売買板・チャートが用意されています。投機は禁止されていますが「あわよくば売買で利益も出ますよ」と言っているようなもの。つまりファンクラブ券が売買できるオマケがあります。

Sponsords Link

例えば気になるアイドルがファンクラブを作っても、入会費・月会費のあるファンクラブに入るのにはなかなかにハードルが高いかと思います。たとえ特典があっても相当コアなファンでもない限り、テレビの前で応援してますに留まるかと。

しかしVALUにアイドルが上場したら「完全にお布施になるわけではないし、あわよくば売買で利益も得られるため、買っちまおう」の精神が多かれ少なかれ生まれてくるはず。たいして興味のないアイドルでも、「この子面白いし、完全なお布施じゃないしいいや」で買ってしまう事もあるかと思います。

投機ではないにせよ株ではないにせよ、この模擬株式の仕組みがあることでその分プラスαの購買意欲が加わっている部分があります。

よって、
VALUとは、ファンクラブ券とも完全一致はしないかと思います。

4.VALUとは、「クラウドファンティング」でもない?

VALUは将来を金銭的に支援するという面で、「クラウドファンティング」とも似ています。

しかしこれも上のファンクラブ券と同じ話で、模擬株式が用いられていることで、プラスαの購買意欲が加わっているかと。

例えば支援したい将来有望な実業家がいても、クラウドファンティングは自分へのリターンがなく、完全な”お布施”になるため、お金を出すハードルはなかなかに高いかと。

しかしVALUは模擬株式であるため、二次売買が可能。支援したお金が完全に無にはならず、お布施にならない。ちょっと気になる程度の実業家でも、事業計画がはっきりしていなくとも、お金を出したくなります。その分、ハードルはクラウドファンティングより遙かに低いかと。

よって、
VALUとは、クラウドファンティングとも完全一致はしないかと思います。

5.VALUとは、株ではないが株でもあるのでは?

VALUは株ではありません。
VALU公式側も株や投機、投資を謳うのは禁止しています。

・・・が株ではないものの、株としての側面は十分もっているかとは思います。

これを言うと「株と同列に考えるのはアホ」、「私は株とか関係なしに純粋にその人を支援するために買っている」などなど反感は出てくるかと。

しかし、果たして本当にそうでしょうか。

例えば、あなたがある人のVALUを50万円分購入していたとします。

そしてその人が同様に、
・VALUでなくクラウドファンティング、例えば『CAMPFIRE』あたりで50万円分の資金援助を募集していたら
・クラウドファンティング側でもVALUと同じ優待を付けて資金援助を募集していたら
・募集者×支援者はフェイスブック等で繋がれる的な、VALUと同じようなSNSとしての魅力も用意していたら

果たして、あなたは同額の50万円をクラウドファンティングとして、ポンと出せるでしょうか。

それを少しでも躊躇するようであれば、そこに株としての側面が入り込んでいると思います。株としての2次売買の利点を少なからず利用しているかと思います。

そういった意味で、VALUは株ではないが、株でもあるかと。純粋に将来を支援するだけであれば、クラウドファンティングで十分カバーできるはずなので。

クラウドファンティングでもあり、株でもあることがVALUの個性であり特徴であるかと。

まとめ

ちょっと何が言いたいかわからない記事になってしまった感もありますが、

纏めると、VALUとは既存の何かに当て嵌める事のできない全く新しいサービスということ。また、株ではないにせよ、株としての側面も十分持っているということです。

そんな革新的でもありフワフワした部分もあるサービスなので、ユーザーの使い方やVALU社の運営の仕方次第で、良いモノにも悪いモノにも成り得そうです。

どうなっていくかは、ほんと未知数のサービスです。

関連:
特設ページ:「VALU」サービスまとめ

スポンサードリンク

Twitterフォロー頂けると嬉しいです!

最近の投稿

コメントを残す


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください