自動車

都会人必見、なぜ田舎の若者はVIPカー(ヤン車)に乗るのか?その心理

昔も今も、田舎や地方の若者は「VIPカー(ヤン車)」を愛す。

最近では車離れも影響し以前よりかは減ってきているが、地方にでれば免許取り立ての10代、20代の若者が高級なVIPカーを乗り回している姿はまだまだ見る。

都会の人から見れば、「なんだこれは?」と疑問に持つ方、興味深々な方も多いかと。

 

さてこの若者のVIPカー現象やその心理について、都会・田舎両方を知り、車好きの私が色々語っていく。

ちなみに「おまえに何がわかる、VIPカーなめんな」とか思わないで欲しい。私も大学の頃VIPカーではないが、クルマのカスタムに嵌っていたことがあった。VIPカーに実は少し惹かれていた時期もあった。なので、大丈夫だ(震え)

 

1.VIPカーとは?

「VIPカー」とはなんなのか。VIPカーは、”VIP用車種”の俗称となる。

【VIP用車種】

官僚・スターなどV.I.P(要人)ご用達のクルマをVIP用車種と呼ぶ。V.I.Pの送迎に使われるクルマ。

基本的には欧州規格でD~Eセグメント以上の、サイズが大きく車両価格の高い、アッパークラスやフラグシップクラスの高級セダンを指す。
例えば、クラウン・レクサスLS・セルシオ・フーガ・BMW・ベンツなど。

【VIPカーとは?】

上のVIP向け車種に対する”俗称”が「VIPカー」となる。

俗称、造語であり明確な定義はないが、主に次のように扱われるクルマをVIPカーと呼ぶことが多い。

・VIPの送迎以外の目的で使われる。(自分で運転する など)
・購入者がVIP層ではない。(特に若者層など)
・それらの型落ちモデル。
・国産系のセダンを指す事が多い。BMWやAUDI、ベンツあたりも最近はVIPカーに含まれることもある。
・スポイラー・車高調整・リム拡大・装飾品のデコレーションなどでカスタムしている。

↓の画像なクルマが、VIPカーの典型的な例。

http://www.automesseweb.jp/2016/10/24/12183

 

VIPカーの愛好家は、年齢や地域問わず幅広い。

とはいえ傾向としては、田舎や地方の若者、特にヤンキーや不良上がりの若者層に人気がある。これにより「ヤン車」、「ヤンキー車」とも呼ばれることもある。

若者の場合は、新車ではなく中古の型落ちVIPカーを購入し乗り回すのが恒例。たまに新車で購入してしまう猛者もいる。

 

2.田舎では、VIPカーは男の証

もう10年以上前の話だが、高校生の頃地元でバイトをしていた時に、職場のVIPカーを乗り回すフリーターの先輩がこんな事を言っていた。

「男の価値って、やっぱクルマもあるじゃん」
「あれくらいのクルマ乗ってないと、女に示しがつかないんだよね」
「若いうちにコンパクト乗ってると人として腐るよ」

これは冗談や笑い話ではなく、マジ顔で語られた話である。
他にも同じような事を語る先輩方は何人かいた。

もちろん田舎の若者全員がそうである訳ではないが、こういった価値観が根付いているのは事実である。彼らにとって、VIPセダン=男の証、社会的な地位の誇示となる。

今の若者はもう少し変わってるかもしれないが、まだまだこういった価値観はあるだろう。

 

3.なければ自分でつくるのクリエイティブ精神

「六本木」や「渋谷」界隈に溢れているクラブやバーなど、若者が好むオシャレナイトスポット。残念ながらこういったものは田舎にはほぼ無い。あってもかなりチープ。

そこで「なければ、作ってやろう」の精神。

VIPカーはもとは高額なだけあって、車内はそれなりに気品に溢れている。室内の広さもある。これにLEDやネオンなどギラギラした装飾を施す。そこは彼らにとってオシャレナイトスポットになる。

ある意味クリエイターなのである。

↓電装やモニターを搭載し、クラブさながらの雰囲気を演出できる

http://wild-styles.com/post-1264/

 

4.田舎では”移動時間”こそが娯楽

都会では遊ぶ場所が溢れているため、そこに行って何をするかが第一目的になる。クルマは移動手段に過ぎず”脇役”である。

しかし、田舎では目ぼしい場所が少ない。近所のショッピングモール・飲食店・ゲームセンターなどが娯楽の場となり、その繰り返しとなる。

つまりそこにいくまでの”移動時間”の方が主役となる。クルマの移動中にいかに優雅に楽しめるか?いかに良い時間が過ごせるか?がテーマとなる。

よって優雅で広々とした車内が広がる、VIPセダンを利用するのだろう。

↓VIPセダンの車内は、まさにファーストクラス。クルマに乗る事自体を娯楽にできる。

http://www.idea-webtools.com/2015/03/chauffeur-driven-car.html

4.なぜわざわざ古い型落ちモデルを買い、「カスタム」するのか

VIPカーに乗る若者は、古い型落ちのVIPセダンを安く買い、エアロやアルミホイールや内装改造をしてカスタム(改造)する。人によってはカスタム費用が購入費の倍以上になることも。

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それなら、「初めからデザインも内装も良い新車モデルを買えばいいんじゃない?」ってことになる。


この心理は古民家のリフォームと似ている。

都会の人でも、
・新築は流石に買えないので中古の古い家を買おう
・だけどそのままだとただの古い家。リフォームによるオリジナル性でカバーしよう
・リフォームでレトロな味をウリにしよう

たぶんこんな人多いかと思う。

これと似た心理。

型落ちの古いVIPカーには、レトロで男気臭い個性がある。けれどそのまま使うだけでは、ただの古いオッサンカーだ。そこで自分なりにカスタムをし、オリジナル性やギャップを狙うのである。

特に田舎の場合は周りに古い車も多く、そのままだと”当たり前”になる。
そのセオリーを崩すためカスタムするのである。結果熱が入り、カスタム費用が車両購入価格を上回ることもある。

 

 

・・・とまあ以上は私の推測多めだが、多分こんな感じだろう。
私もVIPカーではないけれどカスタムに凝った時期があり、こんな感覚を持っていた。

もし「お前それ違うぞ」、「VIPカーなめてんのか、しね」と思う方がいたら許してほしい。

 

5.VIPカーに対して私が思うこと

VIPカーの扱われ方は主に次のようになる。

・「エリーゼ」や「ポルシェ911」などのピュアスポーツを好むエンスー層からは、存在悪、戦犯扱い。
・同じ車好きからも「一緒にされたくない」と批判される。
・同種の高級車を買う富裕層からも「下品」と嫌われる。
・ヤンキー層でない男女からも「ダサい」、「きもい」と嫌われる。

リアルでもネットでもこういった扱いをする声が多い。

それに私も、もし自分が女の子で、彼氏がVIPカーで現れたら「むう?」と感じてしまうと思う。

でも結局それは、中途半端な俗物的価値観が多かれ少なかれ入り込んでいるように思える。

VIPカーのベースとなる車は、もともとは性能の良い高級車だ。
それに若者のような本来のターゲット層と違う層が乗り回していても、考え方によっては面白い。個性だ。
カスタムについても、遊び心とクリエイティブ精神の固まりとも言える。

今で言うと「メルセデスAクラス」とか、「AudiQシリーズ」とかそういう荒波の立たない万人受けの良い当たり前を狙うのが、果たして本当に正しいことなのだろうか?ドラマや雑誌などのメディアから影響を受け、知らず知らずに俗物的価値観で観ていないだろうか。縛られていないだろうか。

 

車好きであれば、自分が本当に好きな車で、好きなように楽しむのが、本物のクルマ好きと言えるのではないだろうか?

VIPカーを見ると、そんな事を感じる。

他者によって作られた目線で、良い悪いを判断するのはそれこそダサいような気がする(もちろん私も含め)

もちろんマフラーで爆音を出すなど、迷惑な使い方は賛同しないが。

まとめ  価値観は変わり、個性が最先端に

それにこれは車に限った話だけでもない。

これからの時代、たぶん価値観が大きく変わる。仕事・ファッション・インテリアなどなど、今まで「これがイケてる」、「これが最先端」と言われていたものがことごとく潰され変わっていく可能性がある。

ちょっと話は違うかもしれないがブランド物→ユニクロになった流れもそういう事だと思う。

そうなった時、自分が好きなものを正直に楽しみ、正直に個性を追求している人が、一番良い生き方ができるんじゃないだろうか。

VIPカーに熱狂している若者を見るとそう感じる。

 

 

 

・・・と上手いことを言ったつもりで、強引にまとめました。

まあ、VIPカーにせよ何んせよ、結局は自分に正直に楽しんだもの勝ちなんじゃないでしょうか。
VIPカーを好む層は、ある意味そんな時代の最先端の価値観を走っている人なのかもしれません。

 

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