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シリーズ屈指の面白さ、『ドラクエ11』とはどんなゲームだったのか?【特徴・感想・評価レビュー】

『ドラゴンクエスト』。
おそらく日本人であれば誰もが一度は耳にしたことであるだろう、国民的ゲームです。しかし、シリーズを追う毎に離れていったファンも実際多いのでは。

そんな中、2017年夏に発売されたシリーズ最新作『ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて』。

フル3D化され大きく様変わりしたのにも関わらず、売上総数は300万本を軽く超える大ヒットに。
かつ、昔からのファン~新規層に至るまで幅広い層から「面白い」、「名作」との声が続出し、高い評価を受けている作品です。

 

さて、なぜ今ここにきて「ドラクエ11」なのか。

RPGやドラクエ好きの私が、ドラクエ11の特徴や概要、そして本作に対しての感想評価レビューを書かせて頂きます。

※物語の本筋に関するネタバレは含みません。
※ドラクエシリーズを1作目からプレイし、『ドラクエ11』は真エンディングまでプレイした者としての感想評価です。

 

1.『ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて』の概要、特徴

まず、簡単ではありますがドラクエ11の作品概要を。

 

作品概要

 

タイトル:ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて
発売日:2017年7月29日
メーカー&開発:スクウェア・エニックス
ジャンル:RPG

『ドラゴンクエスト』シリーズのナンバリンク11作目。
本作はシリーズ初のマルチプラットフォーム作品となり、PS4/ニンテンドー3DSの2機種で同時発売。
PS4版は美麗なグラフィックで描かれ、3DS版は簡易3Dモード+昔ながらのドッド絵2Dモードの2タイプの映像で楽しめる。ストーリー自体はどちらも変わらない。

あらすじ
命力の根源である大樹が根付く、美しき大地「ロトゼタシア」。
しかし魔王の力に脅かされつつあった。
赤子の時に拾われ、辺境の「イシの村」で育った主人公。
16歳を迎える日に、自分が伝説の勇者の生まれ変わりだと知らさせる。
勇者としての使命を背負い旅に出る主人公であったが、そこに待ち受けているのは歓迎ではなかった。

 

 

2.ドラクエ11の各要素の特徴(システム・ストーリー・グラフィック・キャラクター等)

続いて、ドラクエ11を形造るシステムやストーリー等、各面の特徴や評価をそれぞれ紹介します。(既にご存知の方は、読み飛ばし下さい。)

※以降掲載する画像は、PS4版のものとなります。
(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

 

 

ドラクエ11の全体デザイン

ドラクエ11は、一見大きく様変わりしているように思えますが、これまでのドラクエシリーズに則り、正統進化した作品です。

・中世風の世界観、剣と魔法の世界。
・主人公はしゃべらない、名前もなし(任意で決める)。
・キャラクターや街行く人のセリフはこれまで通りボイス(声優)は一切なし。
・レベルは上限99まで、HP/MPは3桁の昔ながらの基準。
・街を散策し、モンスターを倒し、レベルや装備を整え攻略していくオーソドックスなRPG。

また過去作にあった「転職システム」や「モンスター育成システム」などの手間のかかる要素は減らしており、ここに来てよくも悪くもシンプルでわかりやすい作りのRPGとなっています。

 

ドラクエ11のフィールド

ドラクエ11のフィールドは、過去のシリーズのようにフィールド画面と街やダンジョン画面の区分けはなく、すべてが道で繋がっている造りです。(ただし海や空の移動時は、旧来のような簡易3Dフィールドが用意されている。)

その上で”一本道ゲー”にはならず、ドラクエならではの世界を散策する面白さ、寄り道の面白さが、十分以上に溢れているのが特徴。

↓フィールド専用画面というのはなく、フィールドから街まですべて3Dの一つの世界となる。

↓世界は広く、これまで以上に散策、寄り道する楽しさに溢れる。

↓海や空の移動時は、やや縮小デフォルメされた簡易フィールド世界となる。

ドラクエ11の街やダンジョン

ドラクエ11は、フィールド・街・城・ダンジョンすべてがフル3D化されています。高低差の概念もありジャンプもできますので、「疑似オープンワールド」とも言えます。この辺が気がかりな方も多いかと思いますが、アクション性や複雑さはなく、3Dが苦手な方でも比較的入り易い作りとなっています。

↓ジャンプでピョンと飛び、花壇や机の上などにも上がることができる。

 

ドラクエ11のグラフィック

PS4と3DSでグラフィック水準が大きく変わります。

 

PS4版:
スクエニの最新作である『FF15』に匹敵、もしくはそれ以上とも言える美麗なグラフィックとなっています。昼や夜の光の表現、木々の葉や流れる水などの細かな描写も作り込んであり、まるで生きているかのような鮮やかな世界が広がります。

それでいて、リアルになり過ぎず、ドラクエならではの暖かな空気感を再現しているのが見事。昔、攻略本の挿絵で想像していたドラクエの世界が、美麗なグラフィックと3Dマップで隅々まで楽しめる世界。

↓美麗+やさしさ暖かさが混じった心地よいグラフィック

↓水の表現や、木々の葉一枚一枚の模様まで、細かな部分も徹底的に描かれている。

↓夜の街の、しんみりとした空気感もみごとに再現。

 

3DS版:
PS4に比べ簡易なグラフィックとなりますが、おまけとしてなつかしいドット絵の世界が2Dモードとして楽しめるのが魅力。2Dモードはファミコンやスーファミ時代のドラクエを求める方にとってはこの上ない要素。

↓3DS版でのみに実装されている2Dモード。懐かしのドット絵で楽しめる。

 

ドラクエ11の戦闘システム

ドラクエ11の戦闘は、シンボルエンカウント方式となります。好みが分かれそうですが、膨大に用意されている散策のストレスが減るため、結果的にはこれで良かったのではないかと。
※なお、3DS版の2Dモードであればランダムエンカウントです。

 

↓モンスターはそこら中を歩いており、触れると戦闘に入る。(シンボルエンカウント)

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戦闘時は、フィールド上がそのまま戦闘場となります。キャラクター・モンスターの両方が表示され、FFシリーズに近い形式に。

それ以外の部分は、基本的に過去のドラクエシリーズと同じ。ターン制の戦闘となり、戦闘後もHPMPは回復しません。戦闘バランスもレベル上げしないと平気で全滅しますので、最近のRPGと比べるとなかなかの骨太仕様です。

 

↓戦闘専用画面というのはなく、そのフィールド上が戦闘場となる。今作もしっかりとレベル上げをしないと、雑魚でも全滅することが。

ドラクエ11のキャラクター

ドラクエシリーズでキャラクターに惹かれることは余りなかったのですが、今回はキャラクターがとても良いです。主要キャラ全員が。

↓の画像を見て、パッと見何をイメージしますか?

左から、 主人公・可愛い萌えキャラ少女・どっかの王子・ヒロイン美女・野蛮な巨乳娘・トルネコ的な老人枠・長身クールガイ、おそらくそんな印象かと。

ただ、全員そんなイメージを裏切ります。いい意味で。キャラたちの性格だけでなく、その関係性の設定も魅力的。ずっと旅していたくなるキャラばかりです。とくに例の2人については、ドラクエシリーズの職業「賢者」を知っているとグッとくるものがありました。

今作も声優ボイスがなく、押し付けてこないのも良かったです。

 

 

ドラクエ11の音楽

今作の音楽も「すぎやまこういち」さんが全て作曲しています。
今作も良曲は多かったです。ただし、ドラクエシリーズは過去作にあまりに名曲が多い為、それらと比べると個性がやや弱かったかなとも感じます。

また今作は、過去シリーズの音楽も積極的にアレンジし再使用されています。特に終盤のあの使い方には、おそらく過去シリーズファンには涙がでてくるのでは。音楽の使い方の構成も見事でした。

 

 

ドラクエ11のストーリー・シナリオ

今作で最も特筆したいのは、ストーリー・シナリオの部分。

ドラクエシリーズは雰囲気やゲーム性は面白かったのですが、ストーリー自体にはそこまで惹き込まれたことはありませんでした。が、今回のドラクエ11は単純にストーリーが面白かったのです。

王道ファンタジー的ではありますが、過去作に比べキャラ達の心理背景もしっかり交えており、話として見れるドラクエでした。

また本作は三重構造のような作り込まれた話となっており、話の構成としても最後まで飽きずに惹き込まれるものがありました。言うなれば『ニーアレプリカント』のような面白い2段、3段構えの構成。

捨てシナリオというのが少なく、プレイヤーを時には困惑させ、そして最後に纏まっていく感じがとても面白かったです。特にロトシリーズが好きな方であればもう歓喜するストーリーかと。

 

↓王道的ながら、心踊らされ、構成としても惹き込まれるストーリー。

 

 

3.私にとっての『ドラクエ11』、感想・評価・レビュー

最後に、私の主観を押し出した感想・評価を書きます。

おそらく多くの方がドラクエに求めているものは、先進的なものではなく「昔ながらのドラクエらしさ」であると思うんですね。

私は『ニーアオートマタ』や『FF15』など近年の新しいタイプのRPGも大好きな口ですが、それでもやはりドラクエに限っては、変わらずそのままであって欲しいなと思っています。

そんな中、発売されたのが今回の『ドラクエ11』。

最初知った時は、
「ドラクエもついに美麗なグラフィック路線に走ったのか」
「3D化されたドラクエなら、もうやりたくないな」
「今更ドラクエのストーリーを楽しめるかな、レベル上げとかもしたくないな」
的な気持ちでいっぱいになり、なかなかに敬遠していました。騒がれていた発売日にも手が伸びず、結局購入したのは数か月経ってから。

が、実際プレイしてみると巷で言われているとおり、予想以上の傑作でした。本作はグラフィックの強化や3D化など多くの先進的な挑戦が成されています。しかし、それでもこれは紛れもないドラクエでした。

ドラクエの持つあのワクワクする冒険感はそのままに、昔攻略本の挿絵などを観ながら想像していたその先の世界が、最新の技術を使い上手く再現されていました。

また”ガワ”だけではなく、ストーリーやシナリオといった”中身”の部分もこれまで以上に詰められていたドラクエ。新しいもの、そして求めていたものがすべて詰め込まれたようなドラクエでした。

「最高傑作」という言葉を出すと怒られそうですが、
それでも今作はシリーズ至上最高傑作なのではと思っています。

今作はシリーズ未経験者にもおすすめですが、それ以上に昔ドラクエを愛した人にこそプレイして貰いたい作品と言えます。
「もうドラクエやゲームなんかプレイする気になれない」、「最近のドラクエはつまらない」、そう感じてる方にこそもう一度プレイして貰いたい作品。

唯一欠点を挙げるとすれば、ボリュームがとにかく大量で長いこと。
育成や寄り道などの面倒な要素はそれほど無いのですが、メインストーリーのボリューム自体が大きく、普通にプレイしても60~80時間程度は掛かるかと思います。ですが、かつて一度でもドラクエに嵌ったことがある人であれば、その時間を費やすだけの価値は十分アリな作品かと。

今作でもう一度、ドラクエの世界のトビラを開けてみてはいかがでしょう。
過ぎ去りしあの時の興奮がまた蘇るかもしれません。


出典:http://aliahan.com/roto.html

 

まとめ

以上、ドラクエ11についてでした。

こういった、いかにもな大作RPGをベタ褒めするのはレビューとしてナンセンスかもしれませんが、正直今作は褒め倒したくなるような作品でした。

 

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