記事公開日:2015年7月26日
最終更新日:2018年4月3日

日本映画(邦画)

宇宙は造れるか?映画「神様のパズル」邦画感想レビュー

”宇宙は造れるのか?”、そんな壮大なテーマに落ちこぼれ大学生が挑む、この「神様のパズル」という映画をご紹介していきます。

 

cap243

 

 

作品名:神様のパズル
製作:2002年 東映
監督:三池崇史
出演:市原隼人
谷村美月
石田ゆり子
黄川田将也
笹野高史
ジャンル:SF、青春

あらすじ

080312_kamisama_puzzle_main

(C)2008「神様のパズル」製作委員会

SF小説「神様のパズル」(機本伸司:著)の実写映画版。
双子の弟の身代わりとなり、大学の物理学科ゼミに出席する事となった主人公・綿貫(市原隼人)。ゼミの課題決めで突拍子もなく「宇宙の作り方」というテーマを提案する。不登校であった天才少女・沙羅華(谷村美月)がこのテーマに関心を持つ。綿貫と沙羅華は課題に取り組むが、沙羅華は次第に課題の域を越え本気で宇宙を作ろうと暴走していく。

 

 

 

映画『神様のパズル』感想・レビュー

この映画は、まずテーマと設定が面白いです。”宇宙を造る”という壮大すぎるテーマな訳ですが、それに取り掛かっているのは単なる大学生。(沙羅華は普通じゃありませんが)なかなかこういった話の映画はないので面白いところ。
ただこの神様のパズルは邦画。洋画の様に壮大なスケールの話は予算的に造れないのは分かりきっていますし、大学生というのも引っかかるところ。予告編も何やらコメディチックなので、机上の空論話や妄想話で中途半端に終わらないよね?の不安が若干ありました。

ただ実際見てみると、これがかなり専門的な目線で本格的に進んでいく。私は物理学について詳しくわかりませんが、おそらく映画としてはかなり深いところに突っ込んでいるのではないでしょうか。予告編は嘘のように、宇宙について真剣に考えさせられる興味深いSFストーリーでした。フィクションも入っていると思いますが、ここまでしっかり宇宙創造を描こうとしたのは、国内外でも初の映画なのでは・

Sponsords Link

また単にSF、サイエンスの話で終わるのではなく、そこに人間くさいヒューマンドラマや青春コメディが交じっているところもすごく良かった。この綿貫という男は、弟の身代わりでゼミに参加しているだけで普段はフラフラしているただの不良の若者。物理学の物の字も知らない男が、その道の天才少女と宇宙を造っていく。右脳と左脳、天才とバカ、バカとバカが交わった様なドラマパートで、それらしい科学者が宇宙創造に挑む様な話よりずっと面白かったです。特に終盤~ラストの終わり方はとても粋。
「この方法で本当に宇宙は作れるのか」、「ビックバンで宇宙が生まれたと言われているが本当にそうなのか」、「宇宙とはそもそもなんなのか」、そんな事を考えさせながら楽しめる不思議な青春映画でした。
終盤での「相理さんは足の下に宇宙がある事を忘れてたのかな」のセリフは妙に心に残りましたね。

 

cap241

(C)2008「神様のパズル」製作委員会

 

 

 

 

 

こんな人におすすめ

・熱い話が好きな方
・予想外の展開な話が好きな方
・宇宙や物理学、SFが好きな方
・天才が活躍する話が好きな方
・大学生活を思い出せる青春映画を探している方
など

スポンサードリンク

Twitterフォロー頂けると嬉しいです!

最近の投稿

コメントを残す


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください