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田舎で生きるとは、映画『リトルフォレスト 夏・秋』感想・レビュー

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「田舎暮らし」や「スーロライフ」に憧れている方も増えている様ですが、その現実をリアルに再現した本作『リトルフォレスト 夏・秋』の感想・レビューを書いていきます。

ややネタバレ含みます。(ただこの作品は余りネタバレは関係ないかと)

 

作品名:リトル・フォレスト 夏・秋
監督:森淳一
原作:五十嵐大介
出演:橋本愛
三浦貴大
松岡茉優
温水洋一
桐島かれん
製作:2014年 松竹

映画『リトルフォレスト 夏・秋』のあらすじ

2002年~2005年に「月刊アフタヌーン」で連載されていた同名漫画(著:五十嵐大介)の実写映画化。
街での生活に疲れ、生まれ育った東北の山奥の村”小森”に戻ってきた若い娘、いち子(橋本愛)。5年前に母親が蒸発したため、残された家と農地でいち子は半自給自足の生活を始める。そんないち子の田舎生活が事細かにスローテンポで描かれていく。
なお本作はリトルフォレスト 夏・秋(111分)、リトルフォレスト 冬・春(120分)の2本の長編映画で別々に描かれている。
また本作の内容は作者である五十嵐大介の田舎暮らしの実体験を元としている。

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(c)「リトル・フォレスト」製作委員会

 

映画『リトルフォレスト 夏・秋』の感想・レビュー

事前にリトルフォレスト 夏・秋のあらすじを見た感じ、都会の生活に疲れた女の子が田舎に移住、田舎の暖かさに触れて生きる喜びを見つける、そんなイマドキの話かと思っていた。ただこの作品はその手の話とはちょっと違った。まず、もともと住んでいた場所なので移住ではない。そして実家で仕事もせず一休みではなく、親もいないため農業で食っていくスタイル。また都会から逃げてきたナイーブな子ではなく、男勝りの強い女性。蒔は割るし、虫は殺すし、鳥も捌く、そんな女の子の話だ。これがちょっと面白かった。

さて話は非常にスローテンポで進む。日々の田植え、薪割り、料理、近所付き合い、友人付き合いなどが事細かに延々と描かれる。まるでドキュメンタリーの様に。「こういう映画か!」と若干根を上げそうになったが、あまりのリアルさ、また映画でもドキュメンタリーでもない様な微妙な距離感の見せ方に次第に引き込まれていく。まるで自分もその村の一員になった感じになり、自然や田舎、またそこで生きるとはということを深く考えさせられる。

 

田舎を限りなくリアルに描いた映画

このリトルフォレスト”夏・秋編”で考えさせられるのは田舎生活の厳しさ。(冬・春編は感想が変わるので別途記事にする)
私もそれなりの田舎に住んでいた事があったので少しは田舎の事は分かっているつもりだった。ただこういった生活を見せられると全然分かっていなかった事に気づく。本作で描かれている田舎は街まで何十分もかかる、周りにはほぼ家がなく山や農地しかないガチの田舎だ。おまけにこのいち子は半自給自足で農業で生きている。予想以上に過酷そうだった。また村の人達も心温かいが、私が思っていた心温かいとは少し違った。いち子は若いが、決っして農業に対しては甘くみたり手を指し伸ばしたりはしない。同じ立場として見た上での寛大で厳しい心優しさだった。そんな田舎の実情がリアルに垣間見れ、考えさせられるのがこの”夏・秋編”だ。実際の田舎がどうなのかは定かではないが、おそらくこの作品がそれに近いものを描いている事を信じたい。

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そんな田舎の実情をリアルに描いたこのリトルフォレスト 夏・秋。特に田舎暮らしやスローライフに憧れている方に是非見てもらいたい。おそらく映画・ドラマの中では一番田舎暮らしのバイブルとなる作品なんじゃないだろうか。

またこの映画は田舎暮らしを垣間見れるのは全員共通だと思うが、それ以外の部分は人によってかなり見方が変わる作品だと思う。年齢、性別、仕事、住んでいる場所によっても感じ方は大分変わると思う。ただどんな人でもこの度を超えたスローテンポとリアルな描写で何かしら考えさせられる作品だと思う。それか全く興味がなくて劇中に寝るか。そんな映画だった。

あと、無償にご飯が食べたくなる。これは間違いない。

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(c)「リトル・フォレスト」製作委員会

 

・こんな人におすすめ
・田舎暮らしに憧れている人、田舎が好きな人
・考えさせられる映画が好きな人
・自然を見て気分転換したい人
・人生に少し疲れてしまった人
・都市に住んでいる人
など
次作レビュー

自身が生きる場所とは、『リトル・フォレスト冬・春』感想レビュー

 

 

 

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