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自身が生きる場所とは、映画『リトル・フォレスト冬・春』感想レビュー

都会を離れ、帰省してきた女の子のリアルな田舎暮らしを描いた『リトルフォレスト 夏・秋』。
今回はその後編パートとなる『リトルフォレスト 冬・春』の感想・レビューをしていきます。

ややネタバレ含みます。(ただこの作品は余りネタバレは関係ないかと)

 

作品名:リトル・フォレスト 冬・春
監督:森淳一
原作:五十嵐大介
出演:橋本愛
三浦貴大
松岡茉優
温水洋一
桐島かれん
製作:2015年 松竹

映画『リトル・フォレスト冬・春』のあらすじ

2002年~2005年に「月刊アフタヌーン」で連載されていた同名漫画(著:五十嵐大介)の実写映画化。
前作『リトルフォレスト 夏・秋』に引き続き、田舎で半自給自足生活を続ける、主人公いち子(橋本愛)。厳しいながらも穏やかな生活を続けていたいち子であったが、次第に心に迷いが生まれ始める。そんないち子の生活や心の変化を、大自然とともにスローペースで描かれる。
なお本作はリトルフォレスト 夏・秋(111分)、リトルフォレスト 冬・春(120分)の2本の長編映画で別々に描かれている。
また本作の内容は作者である五十嵐大介の田舎暮らしの実体験を元としている。

 

映画『リトル・フォレスト冬・春』の感想・レビュー

前作に引き込まれ、既にビデオが出ていたので連日続けて見てしまった。総計約240分。こんなスローペースで眠くなりそうな映画をよくみたものだ。前作と同じようにこのリトルフォレスト 冬・春でも田舎暮らしが延々と繰り返されるシーンの連続なのは分かってた。ではなぜ見たのか。それはなぜか気になった、この”いち子”という人物のその先が。おそらく今作を続けて見た方の多くはそれが理由で観たのではないだろうか。いち子が田舎や自分とどう向かい合うか。どういう答えを出すか。

本作リトルフォレスト 冬・春ではその部分がしっかりと描かれており、とても考えされられた。いち子は同じ事の繰り返し、本当にこれでいいのかと悩んでいた。それは結局田舎に行っても変わらない。むしろ田舎での同じような日々の農作業、それでいて鮮やかに移り変わる四季が、その繰り返しや時間の流れをより鮮明にする。こういった事を約4時間に渡って見せられると、どうしても感情移入する。そして同じ様に考えせられる。

前作リトルフォレスト 夏・秋では田舎暮らしの現実を目の当たりする様な映画だったが、本作リトルフォレスト 冬・春は多くの人が感じているであろう日々の繰り返しの中で感じる葛藤を、自問自答させられる様な映画だった。それを鮮明に感じされる田舎という環境によって。

場所ではなく意思が大切

『リトルフォレスト 夏・秋』、『リトルフォレスト 冬・春』一通り見て感じた事は、住む場所や属する環境が変わっても、大切なのは自分の意志だということ。田舎というと人によっては別世界や理想郷と思い浮かべる方もいるかもしれないが、そこの人達も今住んでいる場所と同じ様にそれぞれの生活、人生を懸命に生きている。そこで自分も懸命に生きて生きたいという意志があるならば、その環境や周囲の人達は答えてくれる。もし下手な理想や助けを求める様な心構えでそこで行きようとすれば、何も答えてくれないし結局以前と同じ様な壁や悩みにぶち当たる。
そんな事を田舎という舞台を使い、改めて鮮明に、爽やかに考えさせてくれる興味深い映画だった。

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最後に、今作もやっぱり見ているとご飯が食べたくなった。

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(c)「リトル・フォレスト」製作委員会

・こんな人におすすめ
・田舎暮らしに憧れている方、別の環境に憧れている方
・生き方に迷ってしまった方
・自然が美しい映像で癒されたい方
・考えさせられる映画を探している方
など

前作レビュー

田舎で生きるとは、映画『リトルフォレスト 夏・秋』感想・レビュー

 

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