記事公開日:2019年3月10日
最終更新日:2019年3月22日

オモイをぶつける

車好きが語るカーデザインの変化:昔は地味だった「マツダ車」が今はカッコいい

最近、デザインがカッコよくなってきているマツダ(MAZDA)。

2006年頃に「NAGARE」デザインを採用してから、マツダのデザインは大きく変わった印象がありましたが、最近はさらにすごい。

デミオのようなファミリーカーからCX5のようなSUVに至るまで、国産メーカーの中ではひと頭飛び出ているように感じます。メーカーWEBサイトも明らかに「俺たちのメーカーはオシャレだから」的な造り。

実際にデザインが影響しているのか若年層のユーザーも増え、マツダの売上台数はここ数年伸び盛りのようです。2018年は過去最高売上を記録した模様。

でも、マツダは昔、こんなんじゃなかった。
もっとパッとせず、地味なメーカーだったと思います

ちょっと昔の話、特にマツダのデザインに変化があった2000年前後の話をしていきます。

※一部、旧マツダ車を悪く言う文があるため、所有者の方やファンの方いましたら申し訳ありません。はじめにお詫びします。

 

2000年前半のマツダは、地味だった

私は車好きですが、スポーツカーだけでなく、むしろ身近なファミリーカーの方に昔から興味がありました。10代の頃からファミリーカーカタログを愛読するような人間で、学生時代はガソリンスタンドやレンタカーやオークション用の回送バイトなどもし、この時代の車にはかなりの数触れていました。「このモデルの新型はこうなったかー」、「このモデルはインテリアかっこよくなったなー」と各メーカーのデザインの進化に目をキラキラさせながら働いていた思い出があります。

ただ、当時どうしても興味をそそられなかったメーカーがありました。それはマツダ。

2000年前半頃のマツダ車のデザインは、なんというかパッとしなかったんです。初代プレマシーや初代MPVなど新種のミニバンモデルはデザインに力が入っている印象でしたが、デミオ、ファミリア、ボンゴフレンディなど主力モデルのデザインが地味でした。

たとえば、下は1996年~2002年に発売されていた初代マツダ・デミオ。

画像出典:wikipedia「デミオ」より

初代デミオは実際仕事でかなり運転したことがありましたが、外観内装ともにデザインが地味だった記憶があります。外観はなんというか商用車そのものといった感じで、インテリアもシンプルと言うか古臭い。よく言えば実用性重視というか。

この当時、トヨタは世界戦略車の「ヴィッツ」、日産はゴーン社長の改革により新世代デザインを取り入れた「マーチ」や「ティーダ」といったコンパクトモデルを投入。2000年代前半は、特にコンパクトカーが大きく様変わりしていった時期でした。

ヴィッツやマーチのデザインがカッコよかったかといえば、それは人それぞれの感覚の話になってくるかと。ただヴィッツもマーチも随所に「いままでのコンパクトとは違うんだ」的な挑戦的な試みが見られたクルマでした。

一方でデミオやファミリアといったマツダのコンパクトカーは、あまりそのようなデザインの挑戦が見られなかった。言い方は悪いですが90年代からの惰性が感じられました。

こちらは1999年~2005年に発売されていた初代トヨタ・ヴィッツ。
今からみれば古さもありますが、当時のコンパクトとしては革新的なデザインでした。世界戦略車だけあり、北米や欧州にもウケる工夫が外観、内装の随所に取り込まれてました。

画像出典:wikipedia「ヴィッツ」より

こちらは1998年~2004年に販売されていた9代目マツダ・ファミリア。当時の他メーカーのコンパクトに比べやはり少々地味でした。

画像出典:wikipedia「ファミリア」より

ただ、「ロードスター」や「RX‐7」などスポーツカーは別格。その手のスポーツカーはデザイン・性能ともマツダならではの個性があり独自路線を進んでいました。

 

「アテンザ」、「アクセラ」の登場で何かが変わった

そんな中、2002年に登場したのがマツダ・アテンザ。マツダとしては完全な新型モデルとなり、Dセグメントの5人乗りセダンでした。

アテンザには驚きました。なぜかってとにかくスポーティで若々しいこと。今は多種多様なセダンが発売されていますが、2000年前半当時国産のセダンは、「トヨタ・カローラ」のような当たり障りのないセダン、もしくは「トヨタ・マークⅡ」や「日産・セドリック/グロリア」のような堅苦しいセダンが多く、スポーティなデザインを纏ったセダンというのは数少なかったのです。「スバル・インプレッサWRX」や「三菱・ランサーエボリューション」はスポーティではありましたが、アレはセダンとはいえセダンとはまた違う何か。

そこに登場したのがアテンザ。アテンザは内外装とも「スポーツ路線でいくぞ」なクルマでした。国産他メーカーのセダンと並べると明らかに浮いており、BMW3シリーズのような欧州スポーツセダンともまた違う路線。

「マツダってこんなことをやるメーカーなんだ」と驚かされました。

2002年~2008年に発売されていた初代マツダ・アテンザ。よくも悪くも他メーカーのセダンに比べ”浮いていた”。

画像出典:wikipedia「アテンザ」より

こちらは2000年~2004年に発売されいたトヨタ・マークⅡ。この頃のセダンは、こういった80年代90年代の名残を残した昔ながらのセダンが多かったです。

画像出典:wikipedia「マークⅡ」より

「マツダがなんだかおかしくなってきた!」。アテンザでそう感じていた矢先に、追撃するように登場したのが新型マツダ・アクセラでした。

アクセラは、2003年に世界戦略車として発売されたCセグメントのモデル。系統としてはファミリアの後継機にあたるモデルですが、これはファミリアと全くもって違う何か。このクルマは説明しにくいのですが、ひと言でいえば欧州Cセグメントを国産でひとり果敢に狙いにいったようなクルマでした。

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当時フォルクスワーゲン・ゴルフやプジョー307など欧州Cセグメントコンパクトの対抗馬となる国産車がほとんどありませんでした。当時の国産車は、コンパクトも、セダンも、ミニバンも、日本ならでわの日本人だけに向けたモデルが多かったんですね。(トヨタの欧州戦略車アヴェンシスみたいなのもありましたが)。

そんな中、アクセラは世界に目を向けCセグメントを狙いに行った。内外装のデザインやサイズ感もやはり欧州人が好きそうなもので、他の国産車とは少々違うもの。さらにこのサイズで5ナンバーでなく、日本人にとっては抵抗のある3ナンバーをいちはやく採用していたのも驚きでした。

 

「マツダがなんかやらかそうとしてる!」、「マツダがなんか変わろうとしてる!」。
アクセラが登場した時、そんな事を強く感じました。

2003年~2009年まで発売されていた初代マツダ・アクセラ。Cセグメントを狙ったアクセラは、全長全幅のサイズ、エンジンサイズなど当時の国産コンパクトとしては”浮いていた”。

画像出典:wikipedia「アクセラ」より

 

そして地味だった「デミオ」がすべてを変えた

そして2007年、あのデミオの新型が発売されます。

まず画像をみてください。

初代デミオ(1996年~2002年)

画像出典:wikipedia「デミオ」より

2代目デミオ(2002年~2007年)

画像出典:wikipedia「デミオ」より

3代目デミオ(2007年~2014年)


画像出典:wikipedia「デミオ」より

 

2007年に発売された3代目デミオ。初代、2代目と比べると明らかな差を感じますよね。

2007年当時の国産コンパクトカーは、ミニバンブームの余韻も残る中「いかに広くできるか」、「コンパクトでいかに居住性をとれるか」に熱が入ったモデルが多かったのです。コンパクトの小さなボディで全高をギリギリまで高め、「デザインなんて知るか!」、「車内が広ければ正義!」的なコンパクトカーが多かったです。

しかしデミオの場合、その逆をいった。
3代目デミオは、あえてそれまでよりボディサイズを縮小、車内の居住性も落とし、デザインを取ったのです。もともと居住性や実用性重視でデザインなんか知るかのあのデミオがです。

結果、「 2007年度RJCカー・オブ・ザ・イヤー」受賞、また「2007年度欧州カー・オブ・ザ・イヤー」で日本車中最高の2位を獲得。その他にも数々の自動車賞を受賞。世界的にも高く評価されたモデルとなりました。実際このデミオも何度か運転したことがありましたが、派手さはないものの、随所にデザインの工夫を感じるクルマでした。

マツダのデザインが大きく変わったのは、この3代目デミオからと言われています。

かつては実用性重視、商用車のようだったあのデミオが、デザインを第一にした。皮肉にもあのデミオがマツダのデザインの方向性を決めてきたのです。

 

 

そして今、デザインのマツダへ

そして現在。
デミオも、アテンザも、アクセラも、ロードスターも、RX8も、さらなる進化を遂げました。CX5やCX8といった新世代のモデルも登場しました。いずれもデザインをより重視したモデルに。

マツダの公式オフィシャルサイトも、もはやブランドショップのWEBサイトのような造り。国産他メーカーのサイトとは明らかに雰囲気が違い「俺たちはデザイン重視だから!」的な想いがヒシヒシと伝わってきます。


マツダ オフィシャルWEBサイト
https://www.mazda.co.jp/

こういったデザイン戦略がウケたのか、最近は若年層のマツダユーザーも増えてきているようです。数値としても、昨年2018年はマツダ至上過去最高売上を記録した模様。マツダの快進撃が進んでいます。

それでは、実際のところマツダ車は本当にカッコいいのか、イケてるのか。これは感覚の話になってくるかと思います。カッコいいと思う方もいれば中にはウケつけない方もいるでしょう。

ただ、マツダ車のデザインに”個性”が生まれました。以前はどれがマツダのクルマなのか言い当てるのは難しかったと思います。しかし今は多くの方がマツダのクルマをみて「ああ、あれはマツダだなー」って言い当てられるのではないかと。ハッキリと分かるマツダならではのデザインが生まれました。そこはカッコいいというか”粋”なんじゃないでしょうかね。

そして、最後にデミオ。
2014年より発売されている4代目デミオはさらに大化け。「内外装のデザインが国産コンパクトカーではずば抜けている」と各自動車評論家が語っており、発売以来好調セールスを記録しています。

2014年から発売されている現行の4代目デミオ。サイズや居住性よりデザインを重視したコンセプトはそのままに、内外装の質感を大幅にアップ。


画像出典:wikipedia「デミオ」より

もはや初代の面影はなく、欧州コンパクトにも引けをとらないまでに進化してしまったデミオ。

このペースでいくと、今後のマツダはどうなってしまうのでしょう。楽しみです。

 

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