発売日の発表が期待される新作RPG「ファイナルファンタジー15(FF15)」。
さてこのFF15のストーリーというのはどういったものになるのか?
今ある情報を元に(2016年2月26日現在)、FF15で展開されるストーリーの流れを考察・解説していきます。
※FF13三部作のネタバレ含みます。
ファイナルファンタジー15概要
タイトル:ファイナルファンタジー15 旧称:FF13ヴェルサス
発売元:スクウェア・エニックス
ジャンル:RPG(アクションRPG?)
発売日:2016年9月30日
ストーリー考察の前に、FF15の簡単なあらすじ
FF15のあらすじは↓の様な感じ。(わかりにくいので流し読みで大丈夫です)
王国ルシスと、帝国ニフルハイム-
長きに渡った二国間の戦争が終わろうとしていた。
停戦協定の調印式を数日後に控えたルシス王国の王子ノクティスは、友人と共に王都を発つ。
和平の証として、帝国属州テネブラエの令嬢ルナフレーナと結婚式を執り行うことなっていた。しかし調印式当日、ニフルハイムはルシスを裏切り王都を襲撃する。
ラジオの報道は、ルシスの象徴であった「クリスタル」が帝国の管理下に置かれたことと、ノクティスの父である国王レギスと婚約者のルナフレーナ、そしてノクティス自信の訃報をしきりに伝えていた。故郷の平和がー一夜にして崩れ去り、ノクティスには三人の仲間と父の愛車だけが残されていた。情報が錯綜する中で、それだけが確かな現実だった・・・
(スクウェアエニックスFF15公式サイトより)
相変わらず横文字単語が多くわかりにくいですが、簡単にまとめると以下の通り。
・王国ルシスと大国のニフルハイムが戦っている
・ニフルハイムが王国ルシスを攻撃した
・王国ルシスの国王や主人公のノクティス達が、死んだという噂がながれた
こんな感じで、王国ルシスとニフルハイムの2国間の戦いが描かれていく模様です。
FF15の王国ルシスは死神を信仰した国
さて、公式の発表によると、FF15で一つの大国となってくる、王国ルシスは死神を信仰している国とのこと。死神を信仰している国ため、FF15の男性キャラ達は”黒服”のスーツやジャケットでキメている様です。
ただカッコつけているだけではない様です!
↓死神を信仰しており、黒がイメージカラーのFF15主人公のみなさん
FF13の「ファブラノヴァ神話」からの繋がり
さて、本題に入る前にまず”ファブラノヴァ神話“のお話を少しさせてください。
ファブラノヴァ神話(正式名称:ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジー)というのは、今現在、スクエニが展開しているFFシリーズのタイトルを跨いだ大きなストーリー・世界観です。
以下5タイトルがファブラノヴァ神話のストーリー・世界観を共有しています。
・ファイナルファンタジー13(FF13)
・ファイナルファンタジー13-2(FF13-2)
・ファイナルファンタジー13 ライトニングリターンズ(FF13-3)
・ファイナルファンタジー零式(FF零式)
・ファイナルファンタジー15(FF15)
今回のFF15のストーリーも、ファブラノヴァ神話が根本のベースとなっています。※これについて詳細は後述。
このファブラノヴァ神話は、FF13三部作でこと細かくそして非常に分かり難く描かれていました。
FF13三部作の内容&FF15に繋がってくる内容を”すごく簡単まとめる”と↓みたいな感じになります。
1.ファブラノヴァ神話のテーマは、「混沌(魂)の循環」、そして「人間が神々から独立すること。」(全部見た感じ、おそらくこうなはず)
2.FF15より太古の昔、神々の手によって支配された可視世界/ヴァルハラという2つの世界があった(これがFF13の舞台)。
3.その世界にはムイン・ブーニベルゼ・パルス・エトロ・リンゼという5つの神がいた。
4.いろいろあって世界は崩壊した。
5.ブーニベルゼによって新たな世界”地球”が作られた。これがFF15の舞台となる世界。
6.FF13シリーズの住民(主人公ライトニング達も含める)は消滅し、神々の支配から独立し地球に転生した。
7.神々の支配は終わり、それは”最後の神話”=ファイナルファンタジーとなった←この行は私個人の解釈です。
余りに内容が多くこれ以上は簡単にまとめられません。実際はもっと複雑で様々な事が起きています。
なお、ファブラノヴァ神話の”冒頭部分”はスクエニが公式動画でまとめています。↓
この動画では「は?」だとおもいますので、ファブラノヴァ神話のもっと詳しい詳細が知りたい方は”part②”としてまとめている↓の記事を。
FF15にも繋がる、FF13「ファブラノヴァ神話」のストーリー徹底解説&考察②
王国ルシスとエトロ神の繋がり
さて、ファブラノヴァ神話ではエトロという神がでてきました。エトロはファブラノヴァ神話に登場する5つの神でも特にキーパーソン的になる神です。
ファブラノヴァ神話ではエトロは以下の様な神として描かれていました。
①エトロは、可視世界/ヴァルハラ、2つの世界を維持するのに必要な、”混沌(魂)”の循環を司る神。
②エトロは、人間を生んだ神。(人間はエトロの流した涙より生まれた)
③エトロは、人間に心を与えた神。(エトロが混沌(魂)を人に分け与えた事で、混沌(魂)が人の心となった)
④エトロは、混沌(魂)の循環を管理する神、つまり人間の輪廻転生を司る神であるため、死を司る神、”死神”と称えられた。
⑤FF13-3でいろいろあってエトロが消滅した。エトロが消えた為、混沌の循環がおかしくなり、結果的に世界は崩壊した。
こんな感じで、エトロ混沌(魂)を司る死神として扱われた神でした。そして、FF15の王国ルシスは”死神を称える国”。このことから、FF15の王国ルシス=死神エトロ(女神エトロ)を称える国と言えそうです。
また、FF13では”ルシ”という概念が存在しました。”ルシ”というのは、神々に使命を与えられた人間を指します。FF13のライトニング達も神々によってルシにされました。そしてこのFF15の王国”ルシス”というのは、名前的にこの”ルシ”からきているように思えます。もしそうであれば、王国ルシスは、神々から何らかの使命を与えられ国、もしくはFF13でルシにされた人間(ライトニング達)をルーツ、祖先?にもつ国であるとも考えられます。
死神を信仰し、クリスタルを保有する王国ルシス(新宿に似ている)↓
エトロを信仰しているのであればどうなるのか
さて、王国ルシスがエトロを信仰しているのであれば、それはFF15上で何を意味するのか?
もう一度、ファブラノヴァ神話を振り返ると、
①「混沌(魂)の循環」が、ファブラノヴァ神話の大きなテーマでもある。
②神話時代の可視世界/ヴァルハラ、この2つの世界は混沌(魂)の循環で成り成っていた。
③神話世界はエトロが消滅し、魂の循環が乱れたことで崩壊した。
④そしてブーニベルゼによって造られたFF15の地球も、おそらくこの概念を受け継いでおり、混沌(魂)の循環が世界を司っている。混沌(魂)が乱れれば崩壊する?
⑤そうであればFF15の地球も、かつてのエトロの様な混沌(魂)の循環を司る”存在”が必要。
こういった事から、
エトロを信仰している王国ルシスが、かつてのエトロの様に混沌(魂)を司る力、つまりは世界を維持するためのキーパーソン的な力を持っており、その力を武器に大国のニフルハイムに立ち向かっていく話になるのではないでしょうか。そしてその力の源?となるのが、王国ルシスが持っているという”クリスタル”なのではないでしょうか。
ブーニベルゼは死んでいない?
もう一つ、FF15のストーリーの考察を。
FF13-3のラストでこんなセリフがります。
“ブーニベルゼは、いずれ蘇るかもしれないが、人はまた神に勝てるさ”
このセリフが示す通りブーニベルゼがまだ生きており(もしくは力が受け継がれ)、ブーニベルゼの意思が何らかの形で敵国となるニフルハイム勢に受け継がれているのではないでしょうか。
またブーニベルゼという神は、全ての元凶とも呼べる神であり、人間を軽視する神であり、そしてエトロとは反発し合う間柄にありました。
このため、ニフルハイム(ブーニベルゼ信仰) VS 王国ルシス(エトロ信仰)という図式が受け継がれているのではないでしょうか?これがFF15のストーリーの根本にあるのではないでしょうか?
まだ人間達は神々の支配から完全には抜け出せておらず、今回のFF15が本当の意味での神々からの独立話となっていくのではないでしょうか?(もしくはFF16以降もそれが続く?)
いずれにせよ、ファブラノヴァ神話はこれまでの流れから、混沌(魂)・神々・人間、この3つが大きなテーマ、要素となっていましたので、ファブラノヴァ神話亜シリーズである以上は、FF15以降も根底にはこの3つが関わってきそうな気がします。
FF15でファブラ神話は引き継がれる?
現FF15の新ディレクター田畑氏からは、FF15とファブラ神話の関係について、一切話が出ていないようです。
2013年の段階ではFF15がファブラ神話に含まれる構想はあったようですので、野村哲也氏は製作陣から外れた様ですが、これが何かしらの形で今も残っているのであればFF15でもファブラ神話は継続される可能性はあります。
電撃オンライン:野村哲也氏「『FFXV』も『ファブラ ノヴァ クリスタリス』シリーズの1つ」
http://unsolublesugar.com/20130613/095849/
なお、ウィキペディアの「ファブラ ノヴァ クリスタリス」ページでは、現在もFF15はファブラシリーズの一つとして記載されています。(2016年4月現時点)
wikipedia:ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%96%E3%83%A9_%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%82%A1_%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9_%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%83%BC
現状は内部の人間しかわからず、FF15本編ストーリーに乞うご期待といった所でしょうか。
追記:キングスグレイブ ファイナルファンタジー15より考察
事前に公開された映画「キングスグレイブ ファイナルファンタジー15」の内容で、ファブラノヴァ神話やFF13とのリンクがいくつか確認されました。
①FF13で登場した”死骸”がキングスグレイブでも登場する。
②神話時代を示唆する会話がある。
③”星”についての会話がる。
我らは星の未来に備えしもの、欲深き人間よ資格を審議する
(終盤のニックスが指輪の王達と対峙するシーンより)
星については、FF13-3のラストでブーニベルゼが新たな星を作り、FF13-3は以下のセリフで幕を閉じます。
神々は見えない世界に消え去り
クリスタルの神話は終わるクリスタルの神話 星が生まれる前の物語
君が生まれる前の物語
(FF13-3エンドロール直前のテキスト)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
結構つっぱしった考察になってしまったので、実際のストーリーはかなり違うかもしれません。(笑)
ただ、FF15の根底には、今回紹介したこのファブラノヴァ神話の流れがある事は公式な事実ですので、FF15のストーリーを十分楽しみたいかたは、FF13三部作などを改めてプレイしてみると面白いかもしれません。
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キングスグレイブ ファイナルファンタジー14
ではなく、15だと思います。