記事公開日:2016年10月29日

ゲーム

ハードボイルド&60年代全開、PS4オープンワールドゲーム『マフィア3』感想・評価・レビュー

2016年10月27日に発売された期待のPS4オープンワールドゲーム『マフィア3』。
リアルなグラフィックや60年代の風俗を交えた重圧なストーリーが楽しめる本作ですが、GTA(グランドセフトオート)シリーズなどに比べると知名度自体は低いため、イマイチ購入に踏み出せない方も多いかと思います。

そこで、実際に購入しプレイした私が、このゲームの魅力や問題点などを評価レビューしていきます。

マフィア3の感想評価レビュー、『マフィア3』とは?

まずは評価レビューに入る前に簡単に『マフィア3』のソフト概要を紹介します。
マフィアシリーズは、主人公がマフィアの一員となり裏社会のイザコザに巻き込まれている様を、広大なオープンワールドを使って楽しむ系のゲームです。
マフィアシリーズはこれまでに計3作が発売されています。

・第1作『マフィア』
2003年発売。対象機器はPC。
1930年代のシカゴをモチーフにした架空都市「ロストヘブン」が舞台のオープンワールドアクションゲーム。1930年代禁酒時代のマフィアの抗争を描く。

・第2作『マフィア2』
2010年発売。対象機器はPS3/Xbox360/PC。
1940年代のニューヨーク&サンフランシスコをモチーフにした架空都市「エンパイア・ベイ」が舞台のオープンワールドアクションゲーム。1940年~50年代のマフィアの抗争を描く。

・第3作『マフィア3』
2016年10月27日発売の最新作。対象機器はPS4/XboxOne/PC。
1960年代のニューオリンズをモチーフにした架空都市「ニューボルドー」が舞台のオープンワールドアクションゲーム。1960年代後半のマフィアの抗争を描く。

マフィアシリーズはシリーズ間の繋がりはほぼ無く、前作未プレイでも楽しめるタイトルです。オールディーズな世界観のオープンワールドでマフィアの抗争を体感できるという部分のみシリーズで共通しています。

マフィア3感想評価レビュー:「グラフィックについて」

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まず本作でおそらく一番気になる点であろうグラフィックについて。
グラフィクは、個人的な目線ですが現時点(2016年10月)で発売されているPS4オープンワールドゲームの中では断然のトップだと思います。
GTA5相当の広大なマップで描かれたオープンワールドにも関わらず、細かい部分の造り込みが素晴らしく本物と見間違うほどです。
具体的には、GTA5より一つ一つのオブジェクトは綺麗でリアルです。壁のシワや金属のサビなど細かい部分まで入念に描かれいます。
グラフィックの評判が良いPS4オープンワールドゲーム『ディビジョン』と比べても、体感ではマフィア3の方が綺麗な感じがします。

特に注目したいのはキャラクターの表現と光の表現。
キャラクターの表現は、とにかくリアル。シワの一つ一つ、肌の老化の一つ一つまで完全再現されており
気持ち悪いほど本物の人間のようです。数年前のプリレンダCGともうさほど変わらないレベルです。
光の表現は、特に朝から昼に変わるあたりが素晴らしい。ただ単に明度を上げてテカテカになっているPS4ソフトが多いですが、マフィア3は昼下がりならではの暖かい光の加減が絶妙に再現されています。まるで本当に60年代の世界を歩いているかのような錯覚さえ感じます。

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マフィア3感想評価レビュー:「ストーリーについて」

GTAシリーズは自由に遊ばせるタイプのオープンワールドゲームでストーリーは2の次になっていますが、対してマフィアシリーズはストーリーが一つの目玉となっています。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、本作マフィア3でも見ごたえ十分の重圧なストーリーとなっており、ストーリーだもお腹一杯。特に今回は60年代のアメリカが抱えていた人種差別問題を色濃く反映した社会派な話でもあり、ダークで生々しい場面も多々あります。

ストーリー、グラフィックともに一級なので、言ってみれば洋画を楽しみながらオープンワールドゲームを楽しむといった感じの作品です。

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マフィア3感想評価レビュー:「アクションについて」

マフィア3の戦闘システムは特に珍しい要素は採用しておらず、GTAやセインツロウとほぼ同じような作りです。
ただしマフィア3は、GTAやセインツロウのようにドンパチやるタイプのワールドアクションゲームではなく、どちらかと言うと『バイオハザード』のようなサバイバル要素の強いアクションゲームです。
序盤は弾薬も少なく動きももっさりしているため、一つ一つの戦闘の比重が重く”生き延びている感”が体感できます。

特にハードモードでプレイすると死と隣り合わせのゲームとなりますので、ハードなストーリーも相まって他のオープンワールドゲームではなかなか体感できない”緊張感”が味わえます。

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マフィア3感想評価レビュー:「車の挙動について」

マフィア3で意外だったのは、車の挙動がかなり良くリアルなこと。
ステアリングの操作はクイックになり過ぎておらず丁度いい感じで、オープンワールドゲームらしからぬ”本物感”が出ています。駆動系の動作音やブレーキ時の表現なども素晴らしい。事故の際の表現もリアルでスピードを出すと怖さすら感じます。(特にシミュレーションモードにすると)

びっくりしたのはアクセル半開時の”遊び”が絶妙に再現されており、街をゆっくりと走らせていているだけでもかなり楽しいです。自然と安全運転なりGTAのように直ぐに車がボロボロになりにくいゲームです。
私はこれまで沢山のレースゲームをプレイしてきましたが、マフィア3の車の挙動はレースゲームでも十分通用する挙動に感じました。

残念なのは車内視点がなかったこと。これで車内視点があればドライブゲームとしての需要も付くでしょう。

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マフィア3感想評価レビュー:「60年代の再現について」

マフィア3の一つの目玉となるのが60年代の世界観です。
ストリートには60年代を彷彿させる建物で溢れ、道行く人のファッション一つ一つまで、走る車一つ一つまで、時折聞こえる生活音や環境音の一つ一つまで、60年代の世界が徹底的に再現されており、もはさ参考資料と言えるほど出来。
また、マフィア3ではローリング・ストーンズやジョニー・キャッシュなど、60年代当時を彩った名曲ポップスが総計100曲以上収録されており、ラジオから流れるBGMをバックにドライブする事が可能です。

前述したとおりグラフィックも文句なしにリアルですので、そこには60年代にタイムスリップしたような景色が広がります。

マフィア3は「60年代を体感したい」、「60年代を懐かしみたい」だけでも十分プレイする価値のある異色のゲームとも言えます。

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マフィア3の問題点:「もっさりとした動き」

最後にマフィア3の問題点となる部分を。
マフィア3の問題点は殆ど無いのですが、唯一上げるとすればキャラクターの動きがもっさりとしていること。
キャラクターの動きにもリアル性を取り入れているため、一つ一つの動きがアクションゲームとしてはやや重くもっさりしています。イメージとしてはGTAの動きを1.5倍遅くした感じです。(車などは快適な動きです)

個人的にはリアルな感じがしてこれはこれでアリかなと思っていますが、マップが広い分たまにストレスに感じるときもあります。

あとは問題点というか注意点となりますが、購入後初めてゲームをプレイする際に約2GBほどのアップデートデータをダウンロードする必要があり、20分前後待たされPS4の容量も食います。発売当初でこれなので、今後はもっと増えるかもしれません。

まとめ

マフィア3は、こんな感じでダメな部分がほとんど見当たらない良作オープンワールドゲームでした。個人的にはGTAよりこちらの方が好きです。
今作で一気に化けた気がするので、今後はもっと知名度も上がっていくのではないでしょうかね。

『マフィア3』はこんな人におすすめ!
・PS4のグラフィックが綺麗なゲームを探している方
・PS4の面白いオープンワールドゲームを探している方
・リアルで面白いストーリーのゲームを探している方
・洋画(特にハードボイルドアクションやサスペンス)が好きな方
・60年代の雰囲気を味わいたい方
・やり込まなくても濃く楽しめるゲームを探している方
など

↓XboxOne版

↓PC版

 

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