記事公開日:2015年11月27日
最終更新日:2016年8月13日

グランツーリスモ攻略

ハンコンって結局何が良いの?ハンドルコントローラのメリット・デメリット

ハンドル、ブレーキ操作を実車感覚で楽しめるハンコン(ハンドルコントローラ)。レースゲームをより楽しむ為には是非購入したい所ですが、イマイチ良さが分からない、高いお金を出す意味が見い出せないという方もいらっしゃるかと思います。

そこでハンコンプレイ歴の長い私が、ハンコンとコントローラを比べた場合のメリット・デメリット双方についてご紹介していきたいと思います。

色々ある、ハンドルコントローラのメリットデメリット

1.操作が楽しい

まずハンコンの最大のメリットというのは操作が楽しいこと。これはこれ以上説明のしようがありませんが、とにかくハンコンは操作が楽しいです。

例えばグランツーリスモなどリアル寄りレースゲームですと、レースをせずゲーム内の車をのんびりと走らせているだけでも、ハンコンだと運転している楽しみの様な感覚が味わえます。一方、コントローラですとあくまで私の意見となりますが、のんびり走らせても余り面白みを感じられません。

ハンコンは現実の車と全く一緒という訳ではありません。
ただ、最近は車の挙動もリアルになってきていますし、ハンコン自体もフィードバック機能などが付きより現実に近い”重さ”の様なフィーリングが感じられますので、やはり「車を操作しているな」という感覚は少なからず楽しむことができます。

もしちょっとした日常の運転でもハンドルを握っている事に快感を感じる方、車を運転する事自体が大好きな方の場合は、ハンコンでゲームをプレイする事で擬似的ながらも楽しみを感じられるかと思います。

逆に車には関心があるけれど、運転自体はそこまで関心は無いという方であれば、敢えてお金を出してまでハンコンを買う必要はないかもしれません。

2.運転の練習になる

続いてハンコンを使用すると少なからず現実の運転にも影響が出てきます。

ハンコンである程度レースゲームをやっているとハンドルの切り加減、アクセル・ブレーキの押し加減などが頭に刻まれていきますので、少なからず現実の運転に影響が出ます。ゲーム脳と言われそうですが、実車の運転でたまにハンコンの癖が出てしまう事があります。(もちろん自制がかかるのでゲームの様なハンドル操作はしませんが)
やはりハンコンは手足をアクティブに使うコントローラなので、それくらい感覚的に身体に遊んだ経験が染み付いてきます。

もちろん実際の車とゲームでは挙動も異なりますし、横Gなどの要素も無いため、ハンコン操作が上手くなる=実際の運転が上手くなるには直結しません。
ただとっさのハンドル回避やブレーキなど反射神経的な面では、実際の運転にも良い効果ももたらすかもしれません。

3.同時操作がやり易い

続いて具体的なメリットとなりますが、ハンコンはコントローラより同時操作がし易いです。

例えばコーナーなどで、シフトダウン+アクセル半オフ+ブレーキベタ踏みの様な、多角的な同時操作がハンコンでは意外と簡単に行えます。またいわゆる左足ブレーキというのも、個人的にはコントローラよりハンコンの方がやり易い印象があります。

一方で、パッドコントローラでL2をブレーキ、R2をアクセルとしている場合などは、こういった多角的な操作がなかなか難しくなる印象を受けます。

この辺はボタン配置や手の大きさなども関わってきそうですが、パッドコントローラよりハンコンの方がより複雑な操作が可能になり、タイムが上がるという方も少なからずいるかと思います。私はまさにその口です。

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4.切れ角が大きい

これはグランツーリスモ5、グランツーリスモ6での話となりますが、グランツーリスモの場合、コントローラよりハンコンの方が最大切れ角が若干ながら大きくなります。つまりコーナーなどで全開にハンドルを切った場合、若干ながらハンコンの方が曲がりが良くなります。

RSタイヤを履いた市販車、レーシングカーやチューニングカーといった、ハイグリップで加重移動をせずにコーナーを曲がれる状態の場合、ハンコンの切れ角を利用し、強引に曲げていくとタイムは速くなります。
ハイグリップなレギュで、更に速いラップタイムで走りたいという方にもハンコンはおすすめでしょう。

 

5.ゲームイベントに参加できる

グランツーリスモが主催している「GTアカデミー」の最終戦は、現在ハンコンが必須条件となっています。その他のレースゲームのイベントも、徐々にハンコンが必須条件になりつつあります。
もし、GTアカデミーで将来レーサーになりたいという方、レースゲームの本格的なE-sportイベントに参加していきたいという方は、ハンコンにしておく事に越した事はありません。

6.筋トレになる

Gシリーズなどでフォースフィードバックを最大近くに設定してプレイしてると、意外と腕に筋肉が付きます(笑)またペダル操作も激しく行っていると足も鍛えられてきます。消費カロリーもコントローラよりは大きいので、極端に言えばダイエット効果もあるかもしれません。

 

7.操作が難しくなる場合がある

ここからはハンコンのデメリットとなります。

ハンコンのデメリットとしてはまず操作が難しくなる事があります。例えばハンコンはフィードバック機能が路面の凹凸やタイヤの食い付き具合をもろに拾ってくるので、コントローラでは何も感じないような所で反力を感じ、バランスを崩したりする事があります。使用車種によってはハンコ用に別途セッティングを用意しなければならない事も。スピンなどからの復帰も時間が掛かる様になります。

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またハンコンは、ハンドルを左右に瞬時に動かす様な操作は、やはりパッドコントローラよりかなり難しいです。このためハイグリップでクイックな動きが求められるコース、「ニードフォースピード」シリーズの様な市街地で障害物を避けたり90度旋回などを常にしなければならないレースゲームなどでは、ハンコンでの操作はかなり難しくなり、十分楽しむ事ができなくなります。

 

8.騒音や設置環境の問題

ハンコンはハンドルを切った際のウィーンというモーター音や、凹凸をした際のガタガタという振動音、ハンドルロックした場合のガタッというロック音など何かと騒音が出ます。

これがかなり大きいです。最新機種になるほど騒音は抑えられていていますが、静かになったG27レーシングホイールであっても、やはり振動音やロック音は大きいです。(最低でも壁を挟んだ隣の部屋までは聞こえます※マンションなど防音が施された壁は除く)この騒音がハンコンで遊ぶ上の大きな課題となります。

またもう一つ、ハンコン設置の問題です。椅子やソファに座った状態で、ハンドルが自分の胸くらい高さに設置できる環境がないとハンコンで満足なプレイは楽しめません。またハンドルとぺダルの高さの関係も重要になってきます。
ホイールスタンドなどをかえば設置ポジションの問題は解決できますが、いずれにしてもそれを設置できるだけの部屋の広さも必要になってくるので、ハンコン設置にはなにかと頭悩まされます。

ハンコン設置について詳しく知りたい方は以下もご観覧ください。↓
自作ハンコン環境の作り方&各種専用ハンコンスタンド(ホイールスタンド)紹介

 

9.手軽に遊べない

ハンコンは、ずっしりとハンドルを構えてプレイするのでコントローラより疲れます。寝っころがってゲームをする事も出来ませんし、コタツに入りながらゲームをする事も出来ません。
また常時ハンコンを設置しておけない方ですと、その出し入れだけでも一苦労です。ハンコンは意外と重いですし、前と同じポジションに調整するのも一苦労です。
そんな手軽でない所もハンコンのデメリットとなってきます。

 

10.パッドからハンコンにしたらタイムは落ちるの?

これはおそらく9割の方の人がタイムは落ちるかと思います。
大体2~3時間プレイすればそれなりに走れる様になり、10時間くらい走ればパッドタイムと”ほぼ変わらない”くらいまでは持っておけるかと思います。

※ただ、最後の詰めにやや時間が掛かります。パットと全く同じタイムに戻すには20時間くらい?
センスや元々どれくらい速かったかによっても変わってきます。

 

 

11.ハンコンは買う価値があるか

ハンコンにはこの様にメリットもデメリットもありますが、やはりレースゲームが好きな方、車の運転が好きな方であれば買う意味は十分あるかと思います。同じゲームであっても見方や楽しみ方が120度くらいかわります。この辺は実際に触れてみれば意味が十分分かるかと思います。
ただやはりハンコンにもデメリットもありますし、価格も意外と高いですので、そこまでレースゲームや車に関心はない、たかがゲームに余計なお金を使いたくないという方であれば無理して購入するものでもないかと思います。

 

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12.今買うのであればどんなハンコンがいい?

現在どんなハンコンが発売されているついては以下の記事でまとめています。
>>【ハンコン比較検証】各種ハンドルコントローラ、操作性レビュー

さてどんなハンコンが良いかですが、初めてハンコンを買う方であれば、価格も安く機能も豊富なバランス型の「Driving Force GT」がおすすめです。ただ少し前であれば自信を持ってそう言えたのですが、今は若干状況が変わってきています。

今現在、ちょうどPS3からPS4への移行期となり、今後はPS4のレースゲームが増えてきます。グランツーリスモシリーズの新作「GTsports」や「グランツーリスモ7」といったタイトルもPS4専用ソフトとなる予定で、PS3のレースゲームというのは今後少しずつ減っていくでしょう。

それでこの「Driving Force GT」というのはPS3までが対応となり、PS4には今現在対応していないハンコンです。このため今敢えてハンコンを買うのであれば、グランツーリスモ公式となる「G29レーシングホイール」、もしくは最近人気が出てきている「T80」、「T150」といったTシリーズなどPS3+PS4両方で使えるハンコンをおすすめします。

こちらも詳しくは、以下の記事の後半でも纏めています。
>>【ハンコン比較検証】各種ハンドルコントローラ、操作性レビュー

 

ただハンコンは好き嫌いや得意不得意が分かれます。実際に買ってみたら自分の趣向と合わず使わなかったでは勿体無い事になりますので、お試し用としては、安価になってきている「Driving Force GT」などPS3向けのハンコンもまだ価値はあるかと思います。もしかしら今現在はPS3のみに対応しているハンコン達も、今後システムアップデートなどでPS4にも対応するかもしれませんしね。

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