記事公開日:2023年7月13日
最終更新日:2023年7月24日

FF14

FF14の新生編は本当につまらないストーリーだったのか?

FF14関連のまとめ記事や5chなどでは、序盤の新生編のストーリーについて叩かれることが多いです。

「5.0の漆黒編は面白いが新生編はクソ」
「新生編は退屈で盛り上がらない」
「新生編は”おつかい”ばかりでつまらない」
「ストーリーが面白いといわれていたが新生編がつまらなくてやめた」
などなど、定期的に叩かれる的となっていますね。

当ブログサイトはFF14のストーリー考察などをメインとしてきたサイトでして、このブログでも初期の頃より「FF14はMMOだけど話は面白い!」とベタ褒めした過去があります。

そこで6.0まで拡張された今、あらためて新生編のストーリーについて考えていきたいと思います。果たして本当におもしろかったのかと。また、ナンバリンクとしての立ち位置としてどうなのかと。

※一部本編のネタバレが入ります。

たしかに新生編は退屈な部分も多い

ネット上でいわれている通り、たしかに今6.0までプレイした上で振り返ると、新生編は退屈に感じる部分も多いです。漆黒編のように、異世界に渡り古代からの強敵と戦うわけでもありませんし、暁月編のように月、過去、果ては深宇宙までいき心の闇と戦うわけでもありません。まだ主要キャラも集まっていないため、心揺らされるようなドラマもあまりありません。

ウルダハ、グルダニア、ラノシアの三国を、どこの馬の骨だかもわからないただの無名の冒険者として旅していくだけ。野党やら蛮族やらの小さな問題と向き合っていくだけ。おまけに雑用係かのように「おつかい」を繰り返す。

登場キャラも賢人と呼ばれる胡散臭い人たちなんだからわらない人たちで、なんだからわからないような課題に難しい顔して悩んでおり、アルフィノアリゼ―とかいうエレゼンの子供が生意気に世界を語り、ミンフィリアには隙さえあらばパシリとして呼ばれる。

仮面をつけた胡散臭いアシエンなる輩がゴニョゴニョよくわからないことを語り、仮面をつけた胡散臭いガイウス率いる帝国集団がゴニョゴニョ語り、すごい敵が出てくるかとおもえば召喚されるのはガーゴイルだのイマイチショボい敵。

漆黒編や暁月編から比べれば、つまらないとまではいいませんが、退屈な部分が多かったのではないかと。そう思います。

RPGの「プロローグ」として考えれば正解ではないかと

ただ、ちょっとまってください。もし新生編だけでFF14が終わりであれば、新生編のストーリーは不満が残るかもしれません。

しかしFF14は当初から10年以上の運営が計画されており、いってみれば新生編は物語の「プロローグ」にあたる部分です。最初の導入、つかみの部分。

プロローグには大きく2通りのパターンがあるかと思います。1つは「最初に大きなことが起こり、奇抜な状況や設定から話がはじまる」、もう1つは「最初はぼんやりとしており、なんだかわからないまま話が広がっていく」の2パターン。

最近流行りの「なろう系アニメ」なんかは前者かと思います。カンスト状態で異世界に飛ばされたり、チート武器やチートアイテムだったりを持って異世界に飛ばされたり。他にもストーリーが評価されているRPG「ニーアレプリカント」なんかもこのパターンですね。

対してFF14は後者。一応、第七霊災という大きな事件が起きてはいますが、旧FF14プレイヤーでもなければ何もなかったに等しい状況。何の変哲もないただの冒険者として、よくあるファンタジー世界で、最初はとくにこれといった目的もないし、何をするのかもわからない。

どちらのパターンがよいのかは難しいと思いますが、最近の流行を考えれば前者の方がいいのかもしれません。サブスクなんかで、つまらなけれはすぐに次のゲームやアニメに乗り換えられる時代なので、最初がぼんやりしてると「ん?」となってしまうプレイヤーも多いんじゃないかなと思います。特に新生編がつまらないといっているのはそうしたプレイヤーの方に多いのではないかと。

ただ、その上でですが、FF14の場合はこのプロローグの入り方で正解だったのではないかと思います。なぜかといえば、これがRPGであり、そしてMMORPGでもあるからです。

「RPG」とはロールプレイングゲームであり、根本的には役割を演じるゲームです。さらに「MMORPG」であるFF14では、名前、キャラメイク、種族、ロールまでさまざまなことを決められ、従来のFFシリーズ以上に、自分の好きな役割を自由に演じることができます。自分の分身として。

そうした環境であるのに、序盤のストーリーがもっと「濃い」ものであったらどうだったでしょうか。

たとえば、新生編の最初からカンストのような状態の冒険者、強い力をもつ冒険者であったら。新生編の最初にエルピスが描かれ、ニーアのように○○〇年後・・・的にはじまったら。もし最初から漆黒編のように「おまえは各地を救った英雄だから、もう一つの未来からの願いを背負って異世界を救ってくれ」といわれたら。

たしかにその方が濃い話が進むかもしれませんし、見ごたえはあるかもしれません。しかしすでにもうその時点でもう普通な冒険者とはかけ離れてますし、目的や行動も半ば強制されてしまいます。

そう考えると、話もまだあまり進まず、目的もそこまでなく、自分の好きな役割や道を制限せずに想像できる新生編のストーリーは、RPGとしては正解であったのではないかと思います。

FF14はFFのナンバリングである

そしてもう一つ忘れてはならないのが、FF14は「FFシリーズ」のナンバリングであることです。MMORPGではありますが、派生作品の類ではなく、歴史あるFFシリーズのナンバリングにあたるゲームです。

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ナンバリングだからこうあらねばならないという考えはナンセンスかもしれませんが、それでもナンバリンクを名乗る以上は、そのシリーズのファンも引き入れることになるため、ある程度の様式美は必要なのではなかと思います。

それでは、過去のFFシリーズはどのようなストーリー運びとなっていたでしょう。

一括りにはできないものの、FFシリーズは「最初はぼんやり→途中から二転三転→終盤に一気に話が加速し予想もしない方向に飛ぶ」的な流れが多いです。最初は味方だったキャラが敵だった、敵だと思ってたら仲間だった、背後にはもっと大きな強敵がいて、大きな世界があって・・そんな二転三転広がっていくワクワク感がFFシリーズの持ち味なのではなかと思います。

その一方で、序盤のストーリーは地味でぼんやりとしていたFFが多いですよね。FF4やFF5なんかは14よりも序盤はぼんやりとしてますし、大ヒットしたFF7なんかも、序盤は14以上のおつかいだったかと思います。1枚目のディスクの大半はミッドガル内の往復でしたしね。FF8なんかも設定自体は学園もので奇抜にはなりましたが、あれも序盤はおつかいミッションの繰り返しだったかと思います。

最初は「うーんなんの話なんだろうな」と思いながらレベル上げをして、街を渡り歩いて、いつのまには何やら物騒なことが起き始めて、だんだんと確信に迫り、最終的に斜め上にぶっ飛んで良くも悪くも予想を裏切られるのがFFシリーズのお決まりでしたよね。

そう考えるとどうでしょう。FF14の新生編は、FFシリーズのこれまでのプロローグの様式美にも沿っており、これはこれでありだったのではないかと。

なにが「面白い」かはむずかしい

皆が楽しめる「面白い」ストーリーとはどういったストーリーなのでしょうか。皆が満足する話を作ることは、とてもむずかしいことのように思えます。人によって感性は異なりますし、年齢や境遇、また「ゲームに求めているもの」の違いによっても、感じ方や捉え方は変わってるかと思います。

この新生編のストーリーにしても、極端な話ですが、小学生の子供が見るのと、定年退職後の年配者が見るのでは、まったく印象が変わるかと思います。

それに同じ人間であってもそうだと思います。私自身だって、約10年前(改めて驚き)のサービス開始時、このゲームの新生編をプレイした時に感じた印象と、10年後の今、まったく同じシナリオを「つよくてニューゲーム」で追った時の感じ方は変わっています。10年もすれば感性や視点、考え方というのは、少なからず変わってきます。皆さんはどうでしょうか。昔やったゲームを改めてプレイしたら印象がガラリと変わったみたいなこともあるんじゃないかと。

そのようにさまざまな人が、さまざまな感性でこのゲームを楽しむわけなので、どれが正解で、なにが面白いかを、正しくジャッジすることは難しいのではないかと思います。

もちろん、一定水準にも届いない雑に作られたストーリーで、誰もがこれは「クソ」と思うゲームもあります。いわゆるクソゲーですね。

ですが、一定水準を超えてるものであれば、その先の面白いか面白くないかの判断は人それぞれであり、「こうだ」とはいえないように思うのです。

もやもやした部分は残るが、ではどういった話がよかったのかはわからない

最後に、私自身の感想ですが、新生編のストーリーは個人的には好きであり、9割は満足しています。

最初は退屈といえば退屈なところもありましたが、私はファンタジー世界の国と国との争いや、人と人との間の少々泥臭い話(笑)が好きなので、それにマッチしている新生編は概ね満足してますし、イシュガルトに逃亡する直前あたりの話は結構白熱して好きでした。おなじく叩かれることの多い「紅蓮のリベレーター」も好きです。紅蓮は漆黒より好きかもしれません。特に「ツクヨミ」あたりの話なんかは泥臭いですが人間らしくて好きです。

話を戻しますが、ただそれでも新生編に関してはパーフェクトとはいえず、なにかもやもやする部分、もうちょっとどうにかなったのではないかな?と思う感じはあります。

ですが、具体的にそれがなんなのか、何がどうであったら良かったのかと聞かれれば答えられません。

皆さんはいかがでしたでしょうか。新生編が好きな方もいると思います。私のように概ね満足しているけれど少しモヤモヤが残っている方もいるかもしれません。もしくは逆に1ミリも面白さを感じられず、つまらないと叩いている方もいるかもしれません。

色々な想いがあるかと思いますが、新生編はどういった形であればよかったのでしょうか。もっとよい展開があったのでしょうか?新生編が始まってまもなく10年。そんなことを考えてしまいます。

そして、もし10年後、20年後、この新生編の話をみたらどう感じるのでしょうか。20年後にどんなRPG、ゲーム、アニメが流行っているか想像もつきませんが、それらと比べ酷い扱いを受けているかもしれませんし、逆に何周か回って、新生編のようなストーリーが評価されたりして。先のことはわかりませんね。

以上、長々とご観覧ありがとうございました!

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