記事公開日:2017年9月17日
最終更新日:2020年5月4日

グランツーリスモ攻略

実車のMT操作(マニュアル)の練習はレースゲームのハンコンで出来る時代

MT(マニュアルトランスミッション)。H字のシフトとクラッチでガチャガチャやるアレですね。

たぶんMT免許を持っていても、教習所で習ったきりで記憶喪失、「クラッチってなんだっけ?」、「ガタってエンストしそうでとても怖くて運転できん」そんな人が多いんじゃないかと。

さてそんな状態の場合、ひと昔前なら教習所でMT再講習を受けたり、友人のクルマで練習するなどしか方法はなかったんですが、最近は「レースゲーム」が使えます。

レースゲーム+ハンコン(ハンドルコントローラー)で、MT操作が意外と思い出せてしまうんです。凄い時代。

1.レースゲームのハンコンでMTの練習ができちゃう

ハンコン(ハンドルコントローラー)とは、要するにハンドル型のゲームコントローラのこと。

ひと昔前のハンコンは、ハンドル・アクセル・ブレーキの3セットで操作する簡易なものだったんですが、最近は物凄い勢いで進化しています。

アクセル・ブレーキに加え、MTならではの「クラッチペダル」が用意されており、合わせて6速MTのHパターンシフトも用意されているんです。

↓こんな感じのもの

 

加えて、ゲームの方も進化しています。

たとえばリアル系のレースゲームである『グランツーリスモシリーズ』では、クラッチ+Hシフトを使ったMT操作モードというのがあります。

(※対応しているのは現在、『グランツーリスモ5』、『グランツーリスモ6』、最新作『グランツーリスモSPORT』の3タイトル)

このハンコンとグランツーリスモを使うことで、MT操作の練習ができてしまいます。

半クラッチをしないとギアが変わらない、ギアチェンジを誤るとエンストやオーバーレブを起こす(実車のガタガタガタの衝撃はありませんが)といったところまで再現されていて、まさにMT操作の疑似体験のようなものができちゃうんです。

加えて、レースゲームなので時速200km、300kmと猛スピードで走行できます。その速度域での普段では体験できないようなスポーティなMT操作まで体感可能でして、一つ先まで修得できてしまうんです。

もちろんフリー走行モードで、40km/h、50km/hといった日常の速度域での運転も疑似体験できます。

2.本当にゲームのMT操作が実車でも通用するのか?

気になるのは、本当にそれが現実でも通用するかということ。

はっきりというと100%は通用しません。

実車では車種別にクラッチの重さが違いますし、半クラッチ時の感覚や”遊び”も車種別に微妙に異なります。
がゲームの場合は、どの車種で操作してもこれらが基本的に一定なんです。軽自動車のようなファミリーカーでも、強化クラッチを積んだポルシェのような純スポーツカーでも。

それに、もし殆ど初めて実車のMT操作をする人の場合であれば、エンストなどのリスクを考えつつの慎重で恐る恐るの操作になるかと思いますので、一瞬にして実車に応用できるものではないかと。

なので100%完全に、レースゲームでMT操作が修得できるわけではないです。

でも、MTの仕組みを思い出す良い教材にはなります。

たとえばMT操作は教習所で習ったっきりで、
・このクラッチペダルは何に使うんだっけ?
・半クラッチってどうやるんだっけ?
・シフトレバーはどうやって繋げるんだっけ?
・エンストってどうやって起きるんだっけ?

などなどMTの基本中の基本も忘れている方、結構いるかと思います。

こういった基本部分は、レースゲーム+ハンコンで再現されていますので、ゲームをプレイすることで「MT操作とはなにか」のベース部分は思い出せます。

またゲームであれば、講習時間を気にすることなく延々とプレイできます。失敗してエンストしてもゲームなので周りのクルマに迷惑をかけることもなく、クルマを壊すこともないです。

MT操作の”基礎”を思い出す教材としては、良いモノになっていますね。

3.レースゲームで練習した後に、教習所やペーパードライバースクールの講習で完璧!

再度となりますが、レースゲーム+ハンコンでMT操作が出来たからと言って、現実でも直ぐに出来てしまうと考えるのは、なかなかに危険です。

またレースゲームでスピーディなシフト操作に慣れてしまい、ゲームと現実が区別できなくなるのも危険です。

「俺グランツーリスモでMT操作のプロ、実車でもすぐにプロ級の運転できちゃうぞ!」はやめましょう。

ほとんど実車のMT操作に触れておらず忘れてしまっている方の場合は、レースゲームで基礎を思い出した上で、かつ地域の「教習所」や「ペーパードライバースクール」で実際のMT車に触れるのが良いルートかと。友人のMT車で練習させて貰うのもいいかもしれませんね。

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レースゲームで基礎を思い出し、初心にかえった上で、実車の練習をしてみてください。敢えてエンストなどを起こして思い出すのも大事です。

そうやって使えば、MT操作の習得もスムーズになり、レースゲームやハンコンはMT練習の良いアイテムとなってくれます。

 

※画像は、最新作『グランツーリスモSPORT』のもの。
http://jp.autoblog.com/2016/06/17/gran-turismo-sport-gameplay-footage-e3/http://jp.autoblog.com/

 

4.MT練習におすすめのハンコンとレースゲーム

最後に、MT練習におすすめのハンコンとレースゲームを紹介。

 

MT練習におすすめのハンコン

ハンコンは、様々なモデルが販売されていますが、現状は「ロジクール G29」が確実かと。

「ロジクール G29」は、
・ハンコンの老舗『ロジクール(Logicool)』によるリアル系ハンコンの最新機。
・グランツーリスモと共に進化してきた安心と信頼の高性能モデル。グランツーリスモ公認。
・クラッチMT操作はもちろん、ハンドル・アクセル・ブレーキの感度も実車に匹敵するリアルさ。
・グランツーリスモを始め数々のレースゲームに対応。
・PS3・PS4・PCまで様々な機器に対応。

正直これ一択な気がします。ただしG29よりHシフトレバーが別売りとなりました。MT練習をする場合は、シフトレバーも併せて購入する必要あり。

ロジクールG29本体

こちらはHシフトレバー

 

もう一つ、フランスThrustmaster社製の「T300RS GT EDITION 」という選択肢もありますが、こちらはカスタム性に優れたややコア層向けの製品であるため、初心者はG29の方がよいかと。価格もお高めですし。

T300RS GT EDITION本体

こちらもシフトレバーは別売り

 

 

MT練習におすすめのレースゲーム

流れからわかるかとは思いますが、MT練習におすすめなレースゲームは『グランツーリスモ』です。グランツーリスモは早くからMTクラッチ操作を取り入れたレースゲームで、タイトル毎にそのリアルさも進化しています。

最新作『グランツーリスモSPORT』が10月に販売されるので、時期的にそれで練習するのが良いかと。ゲームエンジンも更に進化しているようで、これまで以上にリアルなMT体験ができるかと↓

『グランツーリスモSPORT』ソフト本体

 

更にリアルなMT操作を求める方は、「レースシミュレーター(レースシム)」系のレースゲームも使えます。例えばレースシムの老舗「iracing」などですね。ただしこれらは高スペックパソコンが必要になり、良くも悪くも玄人向けのため、初心者はグランツーリスモの方が安パイかと。

まとめ

以上がレースゲーム+ハンコンでのMT操作の練習についてとなります。

ひと昔前は、「ゲームは所詮ゲーム」でしたが、最近はそれが覆される時代となってきています。

ゲームで出来る=実車でも出来ると考えるのはちょっと危険ですが、上手く使えばいい練習になることは間違いないでしょう。

ぜひゲームで、MTの世界の扉を開けてみてはいかが!

 

関連:
【ハンコン比較検証】各種ハンドルコントローラ、操作性レビュー

ハンコンって結局何が良いの?ハンドルコントローラのメリット・デメリット

 

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