記事公開日:2017年8月19日
最終更新日:2018年4月4日

VALU

VALUの最大の問題は、”新株”の発行が自由自在であること

当ブログでは、VALU初期の段階からVALUの問題を特集してきた。

個人に投資する「VALU」サービス、仕組みとリスク・危険性・問題点
初心者は騙されカモにされる、VALUの「相場操縦・吊り上げ」問題
批判:「VALU」サービスのユーザーが余りに酷いので書いておく

さて、今回有名Youtuberのヒカル氏が、インサイダーまがいの事をやらかしVALU問題が浮彫になった。

その件も交えた上で、VALU最大の問題点を一つ書いていく。

1.VALUの最大の問題は、発行主が”自由”にVALUを売れること

「VALU」は、理念としては将来を応援するサービスであるので、株ではない。

しかしシステムは株とほぼ同等であるため、”相場”としては株としての考え方を取り入れる必要はある。

さて、VALUでは新たに発行する新株(MyVALU)を、好きな値段・好きなタイミング・好きな量で自由自在に売ることができる。ここが最大の問題であるかと。

例えば、
①発行主が、新株を150%STOP高の値段に置く。買い手が続く限りは無限に相場を吊り上げられ、操れる。発行主が介入できる。

②発行主が、身内と裏で示し合わせたタイミングでVALUを発行する。特定の身内だけが超安値で買い占め、大株主になることができる。

③発行主が、唐突に大量にVALUを売り捌く。ヒカル問題のように意図的に相場を下げ、荒らせる。発行主が介入できる。

このように新株を自由自在に売れるシステムとなっている事が、VALUの最大の問題ではないだろうか。

ヒカルが起こした騒動も、インサイダーをしようとしても新株を自由に売れなければそもそも起きなかったハズ。


また、もちろん本場の株式相場ではこんなことは許されていない。”相場”として有利不利が出来てしまいフェアでないからだ。

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2.ではどうするべきだったのか?

さて、問題点だけ吠えていてもアレなので、改善案を書く。

VALUは株ではないものの、新株発行においては、既に完成し尽された株の仕組みを習うべきだったかと思う。

株では新株を発行する際、
・公募により、定めた公募価格で売る(150%売りなどはもちろんできない)
・相場を荒らさないように、発行量・発行タイミングを定める
・その内容をIRにまとめ、事前に買い手側に公表した上で行う

例外はあるものの、基本的には上のような方法で新株を発行する。

 

VALUであれば、
・専用フォームなどで、新株の発行情報(売却価格・発行量・発行時期)を事前に公開する。
・売却価格は、最低でも現在値もしくはそれ以下にする(発行主による150%売り禁止)
・できればそれを公募で行う。
・発行情報は履歴として残るようにする。

こういった仕組みがよかったのではないかと。

加えて”初期発行”の際は発行総数の10%程度を放出するルールを定め、最低限の流動性は確保するシステムがよかったと思う。(売り抵抗が無いことによる過激な吊り上げが行われないように)

なおこの件は、VALU社のリードエンジニアの小飼弾さんからも「いいね」がきている↓ VALU社側でもすでに課題となっていることなのかもしれない。

 

まとめ ~VALUは株ではないが、相場はある~

再度になるが、VALUは株ではない。しかし株同様の相場がある。
その相場が自由に操れる状況は、サービスとしては思わしくないハズ。

たとえやってはダメと言われても、「やれるのであればやっちまおう」という人間は必ず出てくる。私ももし自分が発行主で、お金に困っていたら、「できるのならグレーだしいいや」でやってしまうかもしれない。

だからこそ、全員に平等に強制するシステムとしてのルールが必要であるかと思う。

 

 

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