世の中にはつまらない映画、クソ映画というのが沢山あります。
今回は、マリオやパックマンなど80年代のゲームに熱中したゲーマーオヤジが、エイリアンから世界を救うという奇想天外なストーリーの映画「ピクセル」をレビューしていきます。
題名:ピクセル
製作:2015年 米 コロンビア映画
監督:クリス・コロンバス/ハッピー・マディソン・プロダクションズ
出演:
アダム・サンドラー
ケヴィン・ジェームズ
ミシェル・モナハン
ジャンル:SFコメディ
映画『ピクセル』のあらすじ
80年代の子供時代に、ギャラガ・マリオ・パックマン・ドンキーコングなどのアーケードゲームにハマり、ギャラガの世界チャンピオンの経験もある生粋のゲーマー、サム。そんなサムだったが、40代となった今は訪問サービスの仕事をしながら毎日を過ごす冴えない独身中年男性となった。
そんなある日、突如、地球はエイリアンの襲撃を受ける。圧倒的な科学力に対して成すすべも無い人類であったが、エイリアン達は80年代のアーケードゲームをモチーフにした攻撃をなぜか行う。80年代ゲームのマスターとも呼べるサムが、当時の仲間達と共にゲームテクニックを武器にエイリアンに立ち向かう事となる。
映画『ピクセル』の感想・評価レビュー
この映画「ピクセル」、話のプロット(構想)はすごく面白く感じたんです。あらすじの通り、冴えない中年男性がゲームテクニックを武器に世界を救うというなんとも面白そうな話。よくある若いオタクが世界を救うとかではなく、冴えない中年がです。
配給もコロンビア映画で、制作費もかなりに掛けていそうですし、これは本気のバカ映画だと期待せざるを得ませんでした。
それで、観たところ、最初の30分くらいはほんと面白かったです。なにやら80年代再現シーンのセットも豪華、シーン描写やセリフ運びも本格派SF映画のノリ。このノリでどうやってエイリアンとゲーマーの戦いが展開されるのか期待しましたが、その後が残念でした。
なんというか、”ゲーム”が上手いはずのサム達が、なぜか銃や車で戦っていきます。かつ銃や車の操作するスキルも超人的。エイリアン達の攻撃もどこかコミカルで、攻撃スタイルも最初こそ80年代のゲームの動きに沿った形にしていましたが、次第にただの力任せの襲撃スタイルに。ご都合展開の連続で、もう終盤はゲームうんぬんは関係なく、よくわからない中年達が、主人公パワーでどんどん窮地を乗り切っていくといく話になってしまいました。
なんというか、おバカ映画というよりは、幼稚な映画になってしまった感じです。
ターゲットは”大人”だったのでは?
終盤のどんちゃん騒ぎなどは、マリオやドンキーコングなどおなじみのキャラも登場し、まるで遊園地の様で、小さな子供が観る分には楽しいコメディ映画かもしれません。
ただ80年代のゲームを題材にしている事からも、この映画「ピクセル」に感心を持った方の多くはいい大人でしょうし、こてっこてのコメディというよりは、プロットがコメディで今までとは一味違う趣向の変わった映画を求めている方が多かったのではないでしょうか。元々、そういった層をターゲットにした映画だったのではないでしょうか。
私はもっと違う展開を期待していました。例えば、エイリアンの攻撃はリアルで残忍、大迫力で、雰囲気もシリアス調だけれでも、なぜかそんな世界で中年おやじの80年代アーケードゲームのテクニックが活きてしまう的な。そんなシリアスとコメディ(バカ)が入り混じった展開や世界観を期待してました。
おそらくこの映画の制作費を考えれば、そういった今までにはないタイプの映画が造れそうであったのに、よくあるバカ騒ぎのコメディ映画となってしまったので残念というか勿体無い映画でした。
まとめ
こんな感じで、期待もしていた分、残念に感じた映画でした。ただ、全体的にしっかりと造り込んである映画で、出演陣の演技も上手く、所々笑ってしまいそうな所も多々ありました。ですのであくまで期待していた分、クソ映画だったという感じです。普通にコメディとして観れば楽しめる所も十分あります。
映画「ピクセル」はこんな人におすすめ
・80年代のゲームが好きな人
・爽快感ある映画が見たい人
・お祭り騒ぎなコメディ映画が好きな人
・気分が明るくなる映画が見たい人
など
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「せざる終えない」→「せざるを得ない」ですね。
日本語がしっかりしていないと文章がブレてしまい、
折角の素晴らしいレビューに説得力が無くなってしまいます。
コメントありがとうございます。
訂正させて頂きました。
おっしゃるとおりですね、こういったレビューは誤記があると説得力が全くなくなってしまいます。
今後気をつけますm(_ _)m
残忍シーンがあればシリアスと考えるのも単純な思考ですね
コメントありがとうございます。
残忍なのもシリアスの一部だとは思います。もちろん残忍だけではシリアスとは言えませんが。
この映画は、もともとの土台がコメディというよりはブラックコメディやちょっとシリアスコメディなので、残忍な表現がしっかり加わればもう一皮むけたのかなと思いました。
観たけどかなり面白かったです。宇宙人の通信も80年代のスターの画像等が表示したりゲーム以外にも懐かしい部分を出すのは良かった。
これはクソ映画と呼ぶには失礼な気がします。まぁバカ映画だと言えばあまり否定はできませんね。
コメントありがとうございます。
「クソ映画」というのはたしかに失礼だった気がします。
おっしゃるように、私の中でもこの映画はクソというかバカ映画寄りです。
面白かった所もあったのですが、もうちょっと突っ走ってくれたらより楽しめたのにな といった感想でした。
言葉遣いで不快感を与えてしまったようで、ごめんなさい。
タイトルはこのままにさせて下さい。
ゲーム製作者側というかパックマンの作りの親から残虐な表現はやめてほしいというリクエストがあったそうなので、エイリアンからの攻撃で残虐非道な表現は難しかったのではないでしょうか。昔、好きだったゲームのキャラクターが人を殺したり…はあまりみたくない人もいるかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
そういった経緯があったのですか。たしかにマリオやパックマンが残忍に戦うような映画ですとちょっと悲しい感じもありますよね。
本作のレビューは詳しい経緯や下知識は絡めず、何もしらない私のような人間の視点での率直な感想として書かせて頂きました。
詳しい方や愛着がある方からすれば、もちろん別の観方になるのではないかとも思います。
こういった批判感想は一部の方を嫌な気持ちにさせてしまうこともあるのはわかってはいるのですが、できるだけ素直な感想として
書きたいポリシーのためこのような内容となりました。