『ファイナルファンタジー』、『ドラゴンクエスト』、『ダークソウル』など、RPGゲームで題材となる、剣と魔法の中世ファンタジー世界。
中世ファンタジー/ダークファンタジー系の洋画は、RPGゲームの世界観に近いものが多く、実写のRPG世界が体感できます。
私は映画も好きですし、RPGも好きなので、この手のジャンルは観ているのですが、その中からおすすめを3本ほど。
『ロード・オブ・ザリング』とか、そういうメジャーなのは外します。
あまり皆さんが知らないような作品で、「これをみたらRPGの世界がもっと好きになる!「RPGがやりたくなる」的な中世ファンタジー/ダークファンタジー映画のおすすめを厳選して3本紹介。
1.キング・アーサー(2017年)
タイトル:キング・アーサー
公開:2017年
制作・配給:ワーナー・ブラザーズ
監督:ガイ・リッチー
出演:
チャーリー・ハナム
アストリッド・ベルジュ=フリスベ
ジャイモン・フンスー
エイダン・ギレン
ジュード・ロウ
エリック・バナ
パッケージや予告編がちょっとポップでおちゃらけた感じですが、中身は全然真面目、リアルなダークファンタジー映画です。
海外では有名な伝説「アーサーと円卓の騎士」を題材にした映画。
時は中世イングランド。スラムで育った青年アーサーが、エクスカリバーをとり、魔術師モルドレッドに支配された暗黒の世を変えていく話です。
アーサー王伝説を題材にしてますが、娯楽映画寄りの造り。歴史ファンタジーというよりはアクションファンタジーです。なのでストーリーは少々薄いです。
けれど世界観はガチ。ワーナーの大作なので最新のVFXと豪華なセット・衣装を使い、中世ファンタジーの世界をこれでもかというほど再現。また戦闘シーンはけっこうに痛々しくて重め。かなり本格的な剣と魔法のバトルが堪能できます。
それと、若干可変はされていますが、アーサー王伝説を辿っていますので、RPGでよく登場する「エクスカリバー」や「円卓の騎士(ナイツオブラウンド)」のルーツなどを辿れるのもみどころです。
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インモータルズ -神々の戦い-(2011年)
タイトル:インモータルズ -神々の戦い-
公開:2011年
制作・配給:レラティビティ・メディア
監督:ターセム・シン
出演:
ヘンリー・カヴィル
スティーヴン・ドーフ
ルーク・エヴァンズ
イザベル・ルーカス
フリーダ・ピントー
ミッキー・ローク
日本では殆ど流行らなかったようですが、こちらも結構な大作であり一級の中世ファンタジー映画。ただ、こちらは娯楽要素が薄く、結構にグロく、痛々しく、生々しい系のダークファンタジー作品。
「ギリシア神話」を題材にしており、ゼウスやポセイドンなど神話の神々が登場。
神と人間が関わってた古の時代、タイタンを呼び覚まし暗黒の世界を作ろうとするハイペリオン。それに挑む若者テセウスとそれに協力する神々を描いた話です。
剣と魔法のチャンバラ、大群同士による戦い、そしてチート級の力をもつ神々など、ファンタジー要素は満載なのですが、とにかくリアルというかえぐい。手足もポンポンと飛び散りますし、不気味なシーンや痛々しい拷問シーンなどもあります。(大作なのである程度はセーブされてはいますが)
なので、リアルで生々しい、ガチの神話ファンタジー時代を観てみたい人におすすめ。
この作品もかなりの製作費が費やされており、VFXやセット・衣装も見事です。加えて、こちらもRPGではよく題材となる「ギリシア神話」の大枠を辿れるので、知らない人はそこもみどころ。
ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書(2012年)
タイトル:ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書
公開:2012年
制作・配給:Zinc Entertainment Inc.
監督:ジェリー・リヴリー
出演:
エレノア・ゲックス
ジャック・ダージェス
アンソニー・ハウエル
レックス・ダニエル
ジェームス・ローリングス
テーブルトークRPGの元祖『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を題材にした実写映画で、シリーズとしては3作目です。ただあくまで世界観を題材にしただけで、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』とは内容は直接関係ありません。シリーズはこれまで3作つくられていますが、作品毎の繫がりは無く、どの作品からでも入れます。
それで、この映画、正直ストーリーはクソです。テンポはよく楽しめるには楽しめるのですが、うすーい話ですし、ラストのまとめ方はイラっとするかと。
ただその分、世界観や設定がよいです。RPGでよくある武器屋や道具屋、ダンジョンなども実写で忠実に再現されており、かつゲーム感全開にせずリアルっぽさも交えてるのが良いバランスです。魔法ももちろん登場しますし、ドラゴンやアンデットなどのRPG的なモンスターも登場します。
全体的にB級映画臭は漂うものの、製作費のわりには粗の無い映像で、装備や装飾品の衣装もリアル。インディーズのわりには頑張っており、丁寧にRPGの世界が再現されている感じですね。
とにかく映画よりRPGゲームが好きな人向けの作品。映画作品としてみれば粗もありますが、RPGが好きであれば、上2つの大作作品より面白いかもしれません。
まとめ:この3作品は、RPG好きなら見ておいて損なし!
今回紹介した3作品は、たぶんふつうの人が見たらそこまで面白くはないかと。現にどれもあまりヒットもしてませんしね。
ただ、RPGが好きな人、剣と魔法の世界が好きな人にとっては、結構にたまらない作品かと。特にダークファンタジー系が好きな人にはおすすめです。
『ロード・オブ・ザリング』とか『ナルニア国物語』とか、ああいう万人受けの大作では満足できなかった人はぜひ見てみてください。
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