記事公開日:2016年9月4日
最終更新日:2017年3月5日

ゴジラ

シン・ゴジラに似てる?シリアスで大人向けなゴジラ映画ランキング、おすすめベスト10

映画『シン・ゴジラ』を観て新しくゴジラファンになった方、多いかと思います。
ちょうど、これから昔のゴジラシリーズ辿ろうとしている頃ではないでしょうか?

さて、ゴジラシリーズは作品によって作風がかなり変わり、コメディチックで子供向けな作品もあれば、シリアスで大人向けな作品もあります。
今回は『シンゴジラ』に雰囲気が近く似ており、シリアスで大人向けなタッチのゴジラ映画のうち、特におすすめな作品を厳選して10本ご紹介していきます。

 

 

ベスト10位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』

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あらすじ
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』は、2001年に公開されたシリーズ第25作目のゴジラ映画。
本作のゴジラは、”太平洋戦争で散った怨念の集合体である”という特殊な設定。日本に恨みを持ち破壊を繰り返すゴジラと、それに立ち向かう三大護国聖獣「バラゴン(婆羅護吽)」、「モスラ(最珠羅)」、「キングギドラ(魏怒羅)」の戦いを描く。

ここがおすすめ!
本作は「平成ガメラシリーズ」を手がけた金子修介&神谷誠が監督と特殊技術を担当しているため、特撮シーンはもちろん、ドラマパートの描写もリアルであり、大人でも十分見れるゴジラ映画となっています。
また本作のゴジラは、シリーズでも随一を争う恐ろしさや凶暴さを兼ね揃えていますので、シンゴジラでゴジラの”怖さ”に魅力を感じた方にも本作はおすすめ。
ただし、終盤のストーリー運びと演技(特に新山千春)の完成度が低いため、そこは注意したいところ。

 

ベスト9位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『GODZILLA 1998』

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あらすじ
『GODZILLA1998』は、日本のゴジラシリーズ休止中の1998年にアメリカで製作された海外ゴジラ映。監督は『インデペンデンス・デイ』や『2012』で知られるローランド・エメリッヒとなり、監督名から通称”エメゴジ”と呼ばれる。
フランスが続けていた核実験の影響より、現地に生息してた”イグアナ”が放射能を浴び突然変異し巨大化。「ゴジラ」と呼ばれるモンスターに。アメリカ・ニューヨークを襲うゴジラとアメリカ軍の戦いを描く。

ここがおすすめ!
この映画は、日本の子供向け特撮映画ではなく、莫大な製作費を費やしたA級ハリウッド映画として作られているため、チープさや子供っぽさが無く大人でも違和感なく入れる作品となっています。またゴジラという存在をリアルに描いており、軍の戦い方も実戦ベースなため、シンゴジラの様な現実目線でのゴジラとの戦いが楽しめます。ニューヨーク摩天楼の地形を惜しみなく使ったスピーディなアクションは迫力があり、CGも今見ても一級。
ただし、本作のゴジラはイグアナです。大事な事なのでもう一度言いますが、イグアナです。ここが全てを覆すほどの大問題であり、これが原因で従来のゴジラファンからは叩かれる事が多い作品です。
イグアナで大丈夫な方にはおすすめです。

ベスト8位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『ゴジラ2000 ミレニアム』

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あらすじ
『ゴジラ2000ミレニアム』は、1999年に公開されたシリーズ第23作目のゴジラ映画。4年間のシリーズ休止後再開した通称”ミレニアムシリーズ”の第1弾にあたる作品。
度重なるゴジラの襲撃によって発足した「危機管理情報局 (CCI)」 と「ゴジラ予知ネットワーク(GPN)」とゴジラとの対峙、また脅威の再生力を誇る宇宙怪獣「オルガ」とゴジラの怪獣バトルを描く。

ここがおすすめ!
この作品は『シン・ゴジラ』のようにゴジラを災害と見立てており、人間がどうやってゴジラと向き合っていくかに注力している作品です。初代ゴジラを彷彿させるようなゴジラを災害として身近に感じられシーンが多く、自衛隊の戦いもなかなかクローズアップされています。
ただし、後半は完全にゴジラVSオルガの特撮怪獣バトルになるため雰囲気がガラリと関わりますので注意。(特撮のレベルはなかなか高い作品です。)
また、CGが当時としてもかなり粗いのが難点。

ベスト7位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『モスラ対ゴジラ』

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あらすじ
『モスラ対ゴジラ』は、1964年に公開されたシリーズ第4作目のゴジラ映画。当時の東宝の人気怪獣映画『ゴジラ』、『モスラ』の2大タイトル初コラボ作品。
日本を襲うゴジラに打つ術のない人類は、南海のインファント島に澄む巨大な”蝶”の怪獣モスラに助けを求める。核開発により島を荒らされながらも人間の為に立ち上がったモスラと怪獣王ゴジラとの、壮絶な戦いが繰り広げられる。

ここがおすすめ!
昭和のゴジラシリーズは子供っぽい作品がどうしても多いですが、この『モスラ対ゴジラ』は比較的マジメな作品のひとつ。背景に初代ゴジラの様な核批判や人間のエゴのようなものが描かれており、メッセージ性の強い作品でもあります。また、怪獣バトルは時代が感じられるものの、生々しさや痛々しさがよく醸し出されており、今見ても白熱するものがあります。
昭和ゴジラシリーズの中で、シリアス系の作品を探している方にはおすすめです。

 

ベスト6位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『ゴジラ 1984』

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あらすじ
『ゴジラ1984』は、1984年に公開されたシリーズ第16作目のゴジラ映画。9年間のシリーズ休止後再開した”平成版ゴジラ”の第1弾にあたる作品。
初代ゴジラから30年の月日が経過し一大経済大国に成長した日本。そんな日本に、30年の沈黙を破り新たなゴジラが襲来する。更に巨大化(全高80m)し凶暴になったゴジラと、最新兵器で武装した人類の東京を股にかけた再戦が繰り広げられる。

ここがおすすめ!
『シン・ゴジラ』と同様に初代ゴジラをオマージュした原点回帰的な作品であり、シリーズでも数少ないゴジラと人間の戦いのみにスポットを当てた作品です。シンゴジラのようにダークで生々しい恐ろしさが漂う作品であり、また核×ゴジラ×国際情勢をテーマとしたストーリー構成もシンゴジラにかなり似ています。初代ゴジラより、このゴジラ1984の方が『シン・ゴジラ』に似ているという声も。自衛隊の描写がリアルなのもグット。
ただし人間ドラマパートが完全にバブル期のトレンディドラマのそれであり、浮いています。またゴジラの造形にやや癖があるのが難点。

 

おまけ1 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『空の大怪獣ラドン』

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あらすじ
『空の大怪獣ラドン』は、1956年、東宝が『ゴジラ』とは別の新たな怪獣映画として製作した作品。また、東宝としては初のカラー怪獣映画となる記念すべき作品。
核実験の放射能や火山ガスによる高温化の影響により、九州・阿蘇山に潜んでいた古代の翼竜型の巨大怪獣『ラドン』が現代に復活する。ラドンが生み出す災害と、ラドンと人類との戦いを中心としてストーリーが進む。

ここがおすすめ!
本作は厳密にはゴジラシリーズには含まれませんが、ゴジラシリーズに登場する事の多い怪獣ラドンが主役の映画であり、かつシリアスで大人向けな作品のためおまけとしてピックアップさせて頂きました。
本作は、「初代ゴジラ」と同様、シリアスな雰囲気とリアリティある描写で描かれた東宝初期の怪獣映画であり、もし「日常生活に怪獣が現れたら?」を生々しく描いています。またドラマパートも特撮映画特有の癖がなく大人でも自然に入っていける仕上がり。(当時の風俗をカラー映像で垣間見る意味でも面白いかもしれません。)
またラストの展開については、初代ゴジラ同様に考えさせられるものがあります。同時期の作品としては群を抜いている気合の入った特撮シーンも見ものです。

ベスト5位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『ゴジラVSキングギドラ』

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あらすじ
『ゴジラVSキングギドラ』は、1991年に公開されたシリーズ第18作目のゴジラ映画。
23世紀から現れた未来人の陰謀により誕生した巨大怪獣「キングギドラ」とゴジラとの戦いを描く。シリーズ初となるタイムトラベルの概念を加えた、SF色の強い異色の平成ゴジラ映画。

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ここがおすすめ!
この作品は、トンデモな未来人やタイムトラベルの概念も入ってくるため、全体的には子供やSF好きな方向けです。
ではなぜこの作品がおすすめかと言いますと、本筋のサイドで描かれている新堂会長×ゴジラサウルス×ゴジラのエピソードです。このエピソードは、ゴジラとは何たるか、戦争や経済成長とはなんであだっかをを強く問いかけていく話となり、大人が見ても一見の価値があります。最後の新堂会長とゴジラの対峙は、考えさせられるものがあります。ゴジラという怪獣をもっとよく理解したい方にもおすすめです。
SF部分は時代を感じ笑ってしまうシーンもありますが、面白半分にみれば大人でも意外と楽しめるかも!?

ベスト4位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『GODZILLA 2014』

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あらすじ
『GODZILLA2014』は、日本のゴジラシリーズ休止中の2014年にアメリカで製作された海外ゴジラ映画第2弾。監督は低予算のモンスター映画『モンスターズ/地球外生命体』で注目を集めた新鋭の監督ギャレス・エドワーズ。監督名から通称”ギャレゴジ”と呼ばれる。
古代ベルム期に地球上の生態系の頂点に君臨していた巨大生物「ゴジラ」と、同じくベルム期に猛威を振るっていた巨大生物「ムートー」。再び地上に現れたゴジラとムートーの世界を股にかけた戦いと、それに翻弄される人類の姿を描く。


ここがおすすめ!

この作品も『GODZILLA(1998)』同様に、国産ゴジラとは比にならない莫大な制作費のもと製作された一級のハリウッド映画となるため、怪獣バトルも人間ドラマも癖や粗が無く大人であってもすんなりと入っていけます。また『GODZILLA(1998)』と比べ国産ゴジラらしさも多々取り入れているため、「これゴジラじゃないじゃん、イグアナじゃん」という不満も余りありません。CGや迫力については言う事なし。
ただし、ストーリーの目線が主要キャラに寄りすぎているため、なんとも言えない違和感があります。(シンゴジラを観た後は余計に)あと肝心の怪獣バトルのシーンが明度的に暗いのが難点。
それ以外については、シンゴジラ人気の影に完全に隠れてしまいましたが、完成度が高くこれといった大きな欠点も少ない良作。比較的万人向けで子供でも大人も安心して観れる海外ゴジラ映画です。

ベスト3位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『ゴジラVSビオランテ』

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あらすじ
『ゴジラVSビオランテ』は、1989年に公開されたシリーズ第17作目のゴジラ映画。原案を一般公募し、音楽にドラゴンクエストで有名な「すぎやまこういち」を迎えた挑戦的な作品。
G細胞(ゴジラ細胞)・人間の遺伝子・植物の遺伝子を交ぜあわせ誕生した巨大植物生物「ビオランテ」と、同じG細胞を持つゴジラの生死をかけた戦いが繰り広げられる。

ここがおすすめ!
2014年に「日本映画専門チャンネル」が実施したゴジラ総選挙にて、堂々のランキング1位を獲得したのが本作『ゴジラVSビオランテ』。新規ファンから往年のゴジラファンまで広い層から熱い支持を得ている作品です。
題名に反し、怪獣VS怪獣よりも人間同士の争いやエゴの方に重点を当てた作品となり、サスペンス映画やミステリー映画のノリで入っていける作りとなっています。またゴジラと自衛隊の戦いがシリーズでも随一と言えるほどクローズアップされています。
『シン・ゴジラ』のゴジラVS人間(自衛隊)の構図に惹かれた方には、特におすすめの作品です。また終盤シーンのビオランテの大迫力の動きや生々しさは、特撮に関心が無い方も一見の価値ありです。

ベスト2位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『初代ゴジラ(1954)』

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あらすじ
『初代ゴジラ(1954)』は、1954年に東宝が製作した記念すべきシリーズ第1作目のゴジラ映画。
海底に潜んでいたジュラ紀の巨大な生物が、水爆実験の影響により「ゴジラ」と呼ばれる恐ろしい”怪獣”となる。戦後の東京を襲い再び焼け野原とするゴジラ、成す術も無く逃げまとう人々、そしてそれに立ち向かう一人の博士の姿を描く。

ここがおすすめ!
初代ゴジラに限っては、怪獣映画と言うよりは災害映画の意味合いが強く、どうする事もできない恐怖と絶望を感じさせてくれる作品です。またゴジラシリーズの根本を担う、核批判や人間の過ちの部分を強烈に描いている作品でもあり、『シン・ゴジラ』の様に、観た後に色々と観客側に問いかけてくる作品です。
『シン・ゴジラ』自体もこの初代ゴジラにいかに近づけるかが目標だった様ですので、シン・ゴジラからファンになった方は、シン・ゴジラという作品を更に理解する上での比較としても観ておきたい作品かと。
この初代ゴジラについては、私ごときがこれ以上どうこう言うのは控えます。ただ、ゴジラファンであれば観て損はない作品である事は間違いないので、気になっている方はぜひ観てみる事をおすすめします。モノクロ映画ですので抵抗ある方もいらっしゃるかと思いますが、それをかき消すほどのインパクトある内容はあります。

ベスト1位 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『ゴジラVSデストロイア』

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あらすじ
『ゴジラVSデストロイア』は、1995年に公開されたシリーズ第22作目のゴジラ映画。「ゴジラ死す。」をキャッチコピーとし、シリーズで唯一、ゴジラの死をテーマとして描いた作品。
再び人類の前に姿を現したゴジラであったが、その身体は赤く体内で核分裂反応を起こしメルトダウンに向かっていた。炉心温度の上昇と共に暴走していくゴジラ、それを止めようとする人類、そしてそこに現れた宿命の怪獣「デストロイア」。三つ巴の戦いの末、ゴジラ映画のクライマックスに向かっていく。

ここがおすすめ!
この映画は、子供向け要素やB級映画要素もあるので、正直このランキングのトップにするかとても迷いました。
ただ、シリーズを通してみた結果、この作品がゴジラという存在の強さや悲しさを、そして根底テーマにある核の脅威や人類の過ちの部分を、最も鮮明に描いている作品と感じトップ1に挙げさせて頂きました。言葉では明確に表現されてはいないのの、終盤~ラストの展開は観れば観るほど、考えさせられるものがあります。内容的には初代ゴジラ、そしてシン・ゴジラの対になる作品ではないかと。
またシナリオ、演技、特撮技術、音楽どれにおいても、一つのゴジラ映画の完成系と呼べるように思えます。
ただし、この『ゴジラVSデストロイア』を”最初”に観ると、第一に受ける印象はおそらくは”怪獣同士の対戦映画”です。初代ゴジラから順にある程度ゴジラ映画を観た上で、ゴジラという怪獣をある程度理解した上で『ゴジラVSデストロイア』を観ると、ゴジラ映画の中で大人が観ても最も見ごたえがある作品な気がします。

この作品は、『シン・ゴジラ』とはまた違った、「人類とゴジラ」、そして「人類と核」の向き合い方が描かれているように思えます。私は『シン・ゴジラ』のリアリティある人類の対応も好きですが、この作品で描かれている人類の対応も好きです。それがフィクションであったとしても。

おまけ2 シリアスで大人向けなおすすめゴジラ映画 /『ゴジラ対ヘドラ』

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あらすじ
『ゴジラVSデストロイア』は、1971年に公開されたシリーズ第11作目のゴジラ映画。
当時話題であった「四日市コンビナートの工場煤煙」、「田子の浦港ヘドロ公害」などの公害問題をテーマにしたゴジラ映画であり、海に流されたヘドロや有害物質から誕生した怪獣「ヘドラ」とゴジラとの戦いを、独特の世界感で描く。

ここがおすすめ?
本作は、子供向け全盛期の昭和ゴジラとしては珍しく社会性の強い作品です。ですが売りはそこではなく、この作品の本命はカルト要素。描写、音楽、演技とも独特の”ヤバさ”があり、ゴジラうんぬんは関係なしに観てもカルトな世界感が楽しめる作品です。今の時代の大人が観ても興味深いものがあるかと。『シン・ゴジラ』と同様に「予想と違った」がある意味一番感じられる作品かもしれません。方向性は違いますが。
なおゴジラファンになったばかりの方がこれを観ると、ゴジラを大きく誤解しますので注意です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
あくまで私の独断と偏見ですが、以上の様なランキングとなりました。
これから過去のゴジラシリーズを辿っていく方の参考になれれば幸いです。

なお、異論反論は受け付けております。

 

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特設ページ:シンゴジラまとめ

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