記事公開日:2017年8月4日
最終更新日:2020年5月4日

ハリウッド・洋画

真面目だけどバカ殺し屋映画『ジョン・ウィック2』感想・評価・レビュー

2014年に公開され、キアヌ・リーブスの新境地を築いた人気ハードボイルド映画『ジョン・ウィック』。

このシリーズ二作目にあたる『ジョン・ウィック2(チャプター2)』の感想・評価・レビューを書いていきます。

『ジョン・ウィック2』作品情報・あらすじ

タイトル:ジョン・ウィック2(ジョン・ウイックチャプター2)
制作:米サミット・エンターテインメント
監督:チャド・スタエルスキ
出演:
キアヌ・リーブス
コモン
ローレンス・フィッシュバーン
リッカルド・スカマルチョ
公開:2017年7月
ジャンル:ハードボイルドアクション

あらすじ

人間離れした驚異的な殺人テクニックを持つ伝説の殺し屋「ジョン・ウィック」の活躍を、”コイン”とルールで統治される裏社会を交え描くシリーズ第2作目。

前作のラストから5日後。
イタリア系犯罪組織カモッラの幹部「サンティーノ・ダントニオ」から、実姉の殺しを依頼されるジョンウィック。この一件がニューヨークを裏から支配する”評議会”の動乱に繋がり、標的にされたジョンウィック。
7億円の懸賞金掛けられたジョンウィックと、裏社会との戦いを描く。

 

『ジョン・ウィック2』感想・評価・レビュー

http://eiga.com/movie/83963/gallery/

前作『ジョン・ウィック』を観ていない方もいるかと思うので、簡単に前作の解説を。

前作『ジョン・ウィック』は次の3行で片づけられる。

・キアヌ・リーブス演じる孤高の男ジョンウィック。妻を亡くし車と愛犬が生きがいの哀愁漂う伝説の殺し屋。膨大な資産を持つ。
・車と愛犬を奪われた事で怒り狂い、マフィアを全滅させる。
・”コイン”で統括されるいイルミナティ的な裏社会のメンバー。武器や資産の援助を受けられる。拠点となる”ホテル”内では殺しなどのイザコザはご法度。

こんな感じで前作『ジョン・ウィック』は、ヒステリーで超人的、また背後に強力なバックを持つ一人の男ジョンウィックが暴れまくる映画である。

さて、本題の今作『ジョン・ウィック2』の感想。

今作も超絶面白かったとまではいかないものの、終始飽きずに楽しめた。『ジョン・ウィック2』も前作同様、演出や描写はリアルでハードボイルド全開なんだけれど、とにかく設定がバカっぽい。

コインで統治される謎の最強裏社会、絶対死なずにバッタバッタと無数の敵を殺めていくジョンウイック、ホテルエリアはセーフゾーン、まさに『GTA5』のような犯罪ゲームかと思わせるほどのバカっぽさ。だがそれが面白い。今作はそれを徹底的にやり尽くした感じ。

この手のハードボイルド映画やマフィア映画は、もう名作が多数あるためストーリー重視の真面目な作品というのは今更感がある。

ジョンウィックシリーズはそれとは全く違う路線で、”真面目バカ”を貫いているため、次どんなバカやってくれるの?次どんなバカやってくれるの?が期待でき、心地よく楽しめる。

Sponsords Link

特に今作は、前作以上にバカさが増していて面白かった。

無数に襲い掛かるSWATレべルの敵兵を、単騎で次々と殺めるジョンウィック。「それ弾当たってるよね、なんで頭狙わないの?」という問いはナンセンス、バカ映画なので。

車に惹かれても、片腹刺されても、脚引き裂かれても、ボスキャラをも平気で叩きのめすジョンウイック。少し休めば全回復。ダメージ概念は無し。バカ映画なので。

なにやらニューヨーク市民を全員支配しているような超設定になっている裏社会。それはないだろという問いはナンセンス。バカ映画なので。

その割にアクションシーンは完璧で一級品。ジョンウイックというパワーインフレした超人殺し屋の爽快な暴走劇が、”ガワ”はシリアス、設定はバカ全開で楽しめる面白い映画だった。

一点残念だったのは、前作のようなジョンウィックのヒステリーでメンヘラ感
が少し隠れていたところ。今回は敵側に終始攻められるサバイバル劇のようになっていたので、もう少しジョンウィックのヤバくてぶっ飛んだキャラクターが出てるとより良かったのかなと。

ハードボイルド系映画は、途中ダレて眠くなる事が多いが、このシリーズはテンポも良く、終始飽きずに楽しめる。

もちろん、何かを学べる映画でもなく感動も涙もない。内容的にもそこまで目新しさも無く、期待して観るような映画でもない。

どちらかというと、「ちょっと時間潰しになんか映画みたいな」といった方におすすめな作品。暇つぶしに丁度良いレベルの映画で、心地よいバカ時間が楽しめるかと思う。

あと言うまでもないが、今作のキアヌ・リーブスも、もちろんいつもの無表情である。終始。

完全にはまり役と言えるだろう。

まとめ

以上、『ジョンウイック2』の感想・評価・レビューとなります。

ジョンウィックシリーズは”つまらない”などの悪評も多いですが、個人的には好きです。素晴らしい映画とは言えませんが、時間潰しには十分楽しめる娯楽作かと。

映画『ジョン・ウィック2』はこんな人におすすめ

・ハードボイルド、マフィア系映画が好きな人
・主人公無双が好きな人
・迫力、爽快感のある殺陣シーンを望む人
・程よく面白い映画を探している人
・キアヌ・リーブスが好きな人
・美しいシーンや、富裕層なシーンの多い映画を探している人
など

↓こちらは前作『ジョン・ウィック』Blu-ray版

↓Amazonで「ジョンウィック」を探す

スポンサードリンク

Twitterフォロー頂けると嬉しいです!

最近の投稿

コメントを残す


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください