「VALU」は、現状、VALU主(発行主)が意図的に相場価格を操ることができる。
いわゆる相場操縦・吊り上げ・価格操作というもの。株では御法度だがそれが可能になっている。見る限りそれをやっている人が結構いるようだ。
これは初心者を騙し”チキンレース”をさせ、買い手側のリスクとなりえる。
VALU批判を書くと「別に自分の意志で買ってるだからいいじゃない」という声も出てくるが、これは伝えたいのでやっぱり書く。
1.VALUの闇、「相場操縦・吊り上げ」の仕組み
※この方法は絶対にマネしないでください。わかる人が見れば直ぐにバレます。通報され退会処分になる恐れもあります。
VALUの相場操縦は至って簡単。現在VALUの一日の幅値上限は「75(ストップ安)~150%(ストップ高)」に制限されている。
①そこでまずVALU主が150%ストップ上限でVALU1つ2つを売りにだす。
②自分の”サブアカ”や家族・友人などに頼み、150%上限でその1つを自演買いする。
③現在値は高値で張り付く。
④自演で自分のお金が動いているだけなので、VALU主本人にはプラスマイナスゼロ。
これを毎日繰り返すことで、実質無限に、価格を吊り上げることが可能なのである。
⑤そして吊り上げ後に、VAを売り出し、誰かが騙されて高値で買ってくれればVALU主が得られる金額は増える。
これが吊り上げのカラクリである。
規約違反ではあるがシステム上は、一応これが可能である。
もしくはもっと単純に、高値で誰かが売りに出している自分のVALUを敢えて高値で買い(買戻し)、自社買いとして吊り上げる方法もあるらしい。
相場操縦が疑われるケース
例えば次のようなVALU主についてこの「相場操縦」が疑われる。(もちろん絶対そうである訳ではない)
・板に並んでいる買いの大多数が遙か下なのに関わらず、高値付近でしか売買が成立していない。
・毎日自分で自演可能な1~2VA程度を150%高値で売りに出し、それのみ売買が成立している。
・人気、知名度、将来性などが全くわからない人物なのに、連日ストップ高になり、10倍、100倍の上昇が起きている。
・プロフィールも写真もない素性不明な透明アカウントが、常々買っている、大量保有している。
誰とは言わないが、こんなVALU主を見かけたことはあるのでは?
相場操縦が疑われないケース
逆に↓のようなパターンは相場操縦ではない、正しい相場の形。
↑のように高値で多数の買いが張り付いている状態であれば、150%の上限でVAを売りに出しても、我先にと自然と買われる。これがストップ高の板の正しい形。みんながどうしても買いたくて、争奪戦が起きている状態。
※ただしこの例の16枚の買い自体も自演することは可能。そこまでやる猛者もいるかもしれない。
本来はできない相場操縦が可能なのがVALU
VALU主がMY VALUを市場で売る行為=株の「新株発行(増資)」に当たる。株で新株を発行する際は、”公募価格”で売りに出される。(一部例外はあり)
しかしVALUは公募価格なるものは無く、VALU主が売り出し価格を決められる。「新株を150%のストップ高で売っちゃいますよ」的な異常なことができる。しかもサブアカで自分で買うこともできる。
VALUは、相場操縦がいとも簡単に行えるのである。
2.「相場操縦」がもたらすリスクと問題
まず大前提として、VALU側が「利用規約」にて相場操縦は禁止している。
-他人へのなりすまし、又は他人のアカウントを利用して当社のサービスを利用する行為
-他人を代行してVALUの発行、購入、売却を行う行為違反した場合
会員登録の会員資格を停止又は取消し、本サービスの利用停止、又は当該会員が発行したVALUの無効化を行うことができます。「VALU 利用規約より」
仮に、自演による相場操縦や吊り上げが発覚した場合、その人のVALUは無効化される。つまりその人のVALUER(買い手)が持っているVAも紙屑となる。なぜか連帯責任である。
加えて、チキンレースのリスク。相場操縦で吊り上げられたVAは実態のない価格。いわばチキンレースのババ抜き状態。
例えば「VALU良く分からないけれど、この人の価格凄い上がってるし今のうち買っちまおう」と、後続の買い手が挑発されそれを買う。
しかしそれが相場操縦による実態ない価格の場合、買ったはいいがその値段で売れなくなる恐れがある。場合によっては、1/2、1/3で売らなければならいことも。いわゆる吊り上げによる「高値掴み」の状態。
チキンレースであり、市場が冷静になり夢から醒めたとき、損失だけが待っている可能性が高い。
3.相場操縦は悪なのか?
株で相場操縦を行うと「金融商品取引法」の違反となり刑事処罰される。
ビットコインでは縛る法律はなく一応はOKとなっているが、相場を形成している以上、相場の健全性を保つ必要がある。悪というかそもそもやってはならない事かと。
こういう事を言うと、「VALUは株じゃない。応援するための”トレーディーングカード”だし、自分が買いたいから買ってるからいいじゃない!」と思う方もいるかと思う。
しかし、トレーディングカードでありながら”ガワ”には株のシステムを使い、確たる変動相場が作られている。かつ相場操縦は、自演で自分で自分を応援し価格を上げ、誰かに買わせようとしている。
それはトレーディングカードと言えるのだろうか。
将来を応援していると言えるのだろうか。
評価経済と言えるのだろうか。
疑問である。
相場としても将来を応援するサービスとしても、健全性が問われるのではなかろうか。
4.すべては買い手に掛かっている
たとえ相場操縦が行われても、買い手側がそれを高値で買わなければ、意味を成さない。
しかし
・VALUは株式初心者の方も多く「これはどんどん上がっていくんじゃないか」と惑わされ操縦銘柄を買ってしまう人がいる。
・VALUは市場自体も若く、価格を判断する指標もない。「この人はこれくらいが妥当だ」と判断つかず、操縦銘柄を買ってしまう人がいる。
そんな買い手側の隙が、相場操縦を加速させるかと思う。
「相場操縦」を撲滅するためにも、またVALUというサービスを純粋に将来を応援する健全なサービスにするためにも、すべては買い手側にかかっているかと思う。
相場のカラクリを見抜き、本当にその人に支援すべきか?その価格は正当か?を買い手側が冷静に見極めることが、VALUサービスのその先を左右するのではないかと。
まとめ
私も買い手として取引をしており、やはり疑問に思ったので書きました。
人気のサービスを批判するのは正直臆します。でも思った事はしっかり伝えるが私のブログのポリシーなのでやっぱり書きました。PVやアフィリエイトを狙った記事でもありません。
当サイトのVALU専用ページ
特設ページ:「VALU」サービスまとめ
なお本記事を書くにあたり、ブロガーの「にしきよ」さんの↓の記事の意見も参考にさせて頂きました。
VALUの価格操作は善なのか悪なのか。
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