2017年5月末からスタートした「VALU」サービス。
想定以上に勢いに乗り、現在発行主(上場銘柄)は推定1万人、1日数百人ペースで増えています。
さて、今後VALUがどうなっていくかは、一般普及ができるか否かに掛かっているかと。
ここではVALUの今後の最悪のシナリオと、最高のシナリオを考察していきます。
1.VALUの最悪のシナリオ、一般普及しなかった場合のケース
話の流れ上、最悪のシナリオから書いていきます。
”一般普及”というのは、ネット界隈やスタートアップ界隈だけでなく、道ゆく普通の人がVALUを認知し、買い手がいかに増えるかということ。
発行主は現在1日数百人のペースで増えていますが、それ以上に買い手の人数が増えていかないとこのバブルは終わるかと思います。
例えば今後発行主が1万→2万人に急増したとします。
この場合、支援先となる選択肢が2万になる訳です。今よりも有名人が混じる可能性もあります。それに対して買い手が比例して増えなかった場合はどうなるか。
買い手1人の使える、資金・取引回数・検索、操作に費やす1日のネット時間には物理的限界があります。つまり発行主が増えるほど資金が分散し、買い手不在になる恐れが。供給過多の状態。
更にこれから新たに買い手になるターゲット層は、ネットに敏感でなくあなたにもそれほど興味のなかった層。
新たにブログやSNSで買い手となるファンを作ろうとしても、それでVALUが認知されていない状況となると「は、VALUって何?」、「この人わけわかんないサービスに手だしてるな」となり、思うように新たな買い手が付かない恐れがあります。
何が言いたいかというと、VALUが一般普及しなかった場合、発行主は新たな買いが減り資金調達できない、既に保有しているホルダーも塩漬けで、停滞状態に陥る恐れがあります。流動性が無い状態。
またしびれを切らしたホルダーが安値でVALUを売却し、下落を引き起こすととともに、”VALUは意味がない”と判断しVALU自体から撤退する恐れも。その流れが連鎖しいずれは買い手が減り選択肢だけが増えた状態となり、過疎銘柄が続出の展開に突入する可能性もあります。
発行主同士の「持合い」でカバーしたとしても、純粋な買い手が不足している状態だと、やはり結果は変わらないのではないかと。
こうなってくると、
・発行主は資金調達ができず、ただ優待や株主の期待を背負うだけの状態
・買い手もVALUを思うように売却できず、本当にただ応援しただけになる
・SNS的な魅力も薄れていく、やむなく売却して絆が悪化する恐れもある
的な結果になるのではないかと。
これが最悪のパターンだと考察します。
サービス開始2カ月を過ぎ、薄々この辺の事を感じている方も実際多いのではないでしょうか?
2.VALUの最高のシナリオ、一般普及した場合のケース
続いて最高のシナリオ。VALUが一般普及し、世間の大多数がVALUを認知し、株のように抵抗なく使えるようになった状態。
この場合は、上と逆のパターンとなります。
・発行主が2万人、3万人と増えたとしても、”ある程度”の流動性は生まれる。
・既に高値になっている発行主であっても、ブログやSNSで勧誘すれば「あ、VALU知ってる、この人もやってるんだ、買ってあげよ」で新たな買い手も呼び込みやすい。
・世間的にもVALUの価値がステータスとなり、仕事や融資時の信用などに活用できるようになる。
・流動性が保たれており利益が生まれやすい状況であれば、発行主×買い手のSNS的な絆がさらに快く、強いものになる。
こうなってくると、まさに新時代の幕開けかと。
個人の資金調達が容易になり、買い手も流動性が確保されていればある程度リスクを抑えつつ応援ができる。加えて人同士の深い繋がりも生まれる訳で、大きな変革が起きるのではないかと思います。
ただし、そこまで行き着くには、大多数の人々にVALUが普及しないと難しいかと。
例えば株式相場と比較すると、
東証(2部、新興市場も含める)→3,521社(2016年5月時点)
VALU →1万人(一日あたり100~200人増加中)
のように今現在でもかなりの供給過多になっています。
もし今後VALUの発行主が2万人、3万人に増えたとしたら、それを活性化するには相当な量の買い手人数と資金の流入が必要であるかと。
つまり徹底的に一般普及がなされる必要があります。
3.VALUを一般普及させるには?
VALUは、現在「これはすごい」、「画期的だ!」、「ビックウェーブにのるべき」と一方的に過熱していますが、一般普及をする上では、客観的に見ても皆が納得できる環境にならないと難しいかと思います。
例えば、多方で意見が挙がっている、
・相場操縦
・インサイダー、ブログSNSなどを利用した情報操作
・持合い、マッチポンプ
・発行VAで調達した資金で再投資できてしまう
・退会時のリスク
・退会しなくとも、延々と続く発行主の相場はどうするか
・夢ではなくSNS上の価値への支援になっている
などなどの問題。株ではないにしても、”相場上”でまかり通っていけないことが色々と蔓延しているのは事実。
こういった事を「ルールに縛られてはだめ」、「VALUは新世代のものだから大丈夫」と熱意だけで強行突破してしまうと、一般普及は難しいかと。
これから相場を盛り上げてくれるのは、VALUを冷静に見極め、システムを見極め、参加を躊躇している一般層です。よくも悪くも頭の固い層。
なのでそういった層を巻き込むには、ルール・環境の見直しが今後も必要なのかなと思います。
ただ、おそらく今運営側は手が回らない状態ですので、運営だけに押し付けるのは酷というもの↓
今週もお疲れ様でした。色々とフィードバックして頂いた、SNSに標準装備されているブロック機能、鍵アカウント気持ち悪い、投機筋による変な板、この辺りの対応考えたり、実装したりする、3連休になると思います。(少なくとも1日は休みますのでご心配なく) 。色々と感謝です!
— Kohei Ogawa (@OKohei) 2017年7月14日
では一般普及させるには何が必要か。
今できる方法として、正しい情報でPRする事ではないでしょうか。
今、VALU関連のブログ記事やSNSを見ると、「このサービスはすごい!」、「新時代が到来する!」、「人を応援できる素晴らしいサービス!」などの”良い部分”だけを記載した内容が多いです。
それは間違いではないのですが、そこだけをアピールしても届かないかと。
今VALUに参加していない層は、表面ではなくVALUの本質的な部分に疑問を感じている人が多いハズです。株や相場を知っている人であれば特に。
それに対して、表面的な良い部分だけを伝えても、かえって「??そんな事通用するの?」、「怪しい」、「胡散臭い」となるだけかと。情報商材のようにかえって悪印象を持つ方もいるでしょう。
また前述した通り、実際に問題を抱えているのも事実です。たとえ運よく新規ユーザーを呼び込めても、それが浮彫になった際に、一気にユーザーが離れる恐れもあるかと思います。最悪アンチになる可能性も。
そして全員IPOの過熱相場も落ち着き、徐々にそれは表面化してくるかと思います。
なので今できる方法としては、「今現在VALUがどのような問題を抱えているか」を先行して利用している現ユーザーが十分理解し、メリット・デメリットを交えた正確な情報として、PRしていく事が突破口になるのではないかと。
かつシステムが今後更に改善された時にそれが完成し、あわよくば一般普及するのではないかと。
そう思います。
・・・とグタグタ偉そうな事を書きました。
まあ思ったことを発信するのがブログかと思いますので、お許しください。
否定的な内容も交えましたが、VALUは可能性を秘めているサービスだと思っています。良い方向に進む事を期待します。
当サイトのVALU専用ページ
特設ページ:「VALU」サービスまとめ
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