記事公開日:2018年1月14日
最終更新日:2018年6月9日

ネットビジネス

【2018年最新】ロリポップはやはり重く速度が遅い、エックスサーバーに移転した決め手は「アクセス制限」

サイトやブログを運営する上で欠かせないのが「レンタルサーバー」選び。

当サイトは月間40万PV前後のアクセスがありますが、長らく格安レンタルサーバーである『ロリポップ』を利用してきました。がしかし限界を感じ、この度評判の良い『エックスサーバー』に移転しました。(ロリポップのスタンダードプラン→エックスサーバーのX10プランに移転)

ロリポップとエックスサーバーを比較しつつ、移転に至った経緯を書いていきます。(2018年最新の事情を交えて書きます。)

 

 

1.ロリポップは改善されたものの、やはりXサーバーより「回線速度」が遅い

これまでネット上の記事では、ロリポップはエックスサーバーに比べ「安いけれどサーバーが重い、遅い」、「表示速度に問題がある」等々の問題が散々にわたって指摘されてきました。

ただし、これらは古い情報が多いです。
ロリポップはたしかに数年前は遅いレンタルサーバーではありました。しかし2016年頃より、PHPのCGI版→モジュール版(5.6)への変更が進み、当初より37倍以上の高速化が成されています。(※37倍はロリポップ社による比較値)

さらに2017年には、PHP7.1(モジュール版)が実装され、5.5倍の更なる高速化も実現しています↓

ロリポップ公式 2017/02/09 『PHP7.1』に対応いたしました
https://lolipop.jp/info/news/5597/

 

このように今現在のロリポップは、以前に比べると速くはなっています。

がしかし、その上でもエックスサーバーと比較するとやはりロリポップは重く遅いです。

 

今回エックスサーバーに移転してみた上で、
ロリポップ(スタンダードプラン)→ページ表示に約10秒程度
エックスサーバー(X10プラン)→ページ表示に約7秒程度

と、体感では2~3秒ロリポップの方が表示速度がやはり遅かったです。

 

【管理画面の表示速度が圧倒的に違う】
かつロリポップとエックスサーバーでは、ワードプレス管理画面の表示速度が劇的に違います。

ロリポップの場合、ワードプレスの管理画面で「投稿」や「コメント」をクリックすると、次の画面を読み込むのにだいたい3秒程度の時間が掛かります。

が、エックスサーバーはこれが瞬時。1秒かからないほどで、すぐに次の画面が開いてきます。

この差は、明らかに歴然です。
ワードプレスが、まるでパソコン上にインストールしたアプリケーションソフトのごとくサクサクと動いてくれます。

私はブログを常々更新しており、ワードプレス管理画面上の速度が意外にも大きなストレスになっていました。よってこの点はエックスサーバーにして本当に良かったと思っております。

 

2.最大の決め手となったのは「同時アクセス数拡張 」、ロリポップはここがダメ

今回、私がエックスサーバーに移転した最大の理由は、表示速度以上に「同時アクセス数」です。

 

①同時アクセスについて
「同時アクセス」というのは、文字通り同じ時間に何人が同時で観覧しているかの数。(同時アクセス数はGoogleアナリティクスなどで計測できます。)

私のこのサイト「CSLBOOK」は、月間40万PV程度であり、普段であれば同時アクセス数は多くても100~200人程度。このレベルであればロリポップでも問題なく捌けます。

しかし私のサイトはトレンド記事も扱っており、稀に莫大なアクセスが集まることがあります。直近では先日映画『シン・ゴジラ』がTV放送された際に、同時アクセス数が1000人、2000人を超える状況が数日続きました。

 

②ロリポップの同時アクセス制限について
こういった大量アクセスが起きた状況になると、ロリポップは共有サーバーの負荷を抑えるため自動的に「同時アクセス制限」というものを行います。「同時アクセス制限」が発動されると、許容量を超えたアクセスは「503エラー」で返されます。つまり503エラーで真っ白な状態が続き、サイトに入ってこれない順番待ちの状態。(同時アクセス制限が、具体的に何人で発動するかは公表されていません。)

なお↓は、『シン・ゴジラ』のトレンド流入が爆発した際の、ロリポップのアクセス制限状況。画像を見ると、1時間で約23万人が503エラーで返されています。つまり単純に23万PVを失ったことに。

 

③ロリポップの同時アクセス数拡張機能について
ロリポップにはこのような難点があるのですが、これには救済策が用意されています。それが「同時アクセス数拡張機能」というもの。

「同時アクセス数拡張機能」は、一時的に同時アクセス数の制限を拡張(緩く)できるというもの。任意で申請し、申請後3日間はより多くの同時アクセスに耐えられるようになります。(ただし一度使った後は、7日間再使用ができない)。つまりトレンドなどで一時的な大量アクセスが起きた場合に、この機能を使うことで回避できるというもの。

 

ただしこれにも問題がありました。
私は『シン・ゴジラ』でトレンドが爆発した際に、急いでこの機能を申請しました。
しかし同時アクセス拡張機能を使ったとしても、その上で大量流入が続くと、アクセス制限が入ったのです。

具体的にどれだけアクセスが拡張されるかも公表されておらず不明なのですが、今回拡張機能を使った上でも1000人の同時アクセスで再び制限が発動していました。ですので、おそらく1000人レベルの同時アクセスでも耐えられない仕様なのではないかと。(私のサイトは画像も多い為、その分データ転送量が嵩んでいたのもあるかもしれませんが)

仮に捌けたとしても、3日間しか使用できないため、3日以上トレンド流入がある場合は、再び制限に悩まされます。

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④まとめると、ロリポップは大量アクセスに弱いです
ロリポップは表示速度が遅いこと以上に、この大量アクセスを捌けない点が一番の課題。

月間数十万PV規模の個人サイト、もしくは突破的なアクセスを集めるトレンド記事の多いサイトですと、ロリポップはやはり不利でしょう。503エラーがでるとせっかくのアクセスPVを無駄にするだけでなく、google検索エンジンからも嫌気され、検索順位を落とす結果にも繋がります。

これが決め手となり、私はエックスサーバーに移転しました。エックスサーバーはX10プランでも、まだ同時アクセス制限というのは起きていません。503エラーは皆無です。

 

3.ロリポップとエックスサーバーの具体的なプラン比較

続いて、ロリポップとエックスサーバーの具体的なプラン比較を。(2018年1月時点のプラン情報です)。

・ロリポップ×エックスサーバーのプラン比較表

サービス名 ロリポップ(スタンダードプラン) エックスサーバー(X10プラン)
月額料金 500円(6カ月以上の長期契約の場合) 900円(36カ月以上の長期契約の場合)

 

初期費用 1500円 3000円
ディスク容量 120GB 200GB
転送量 100GB/日 70GB/日
独自ドメイン 100個 無制限
サブドメイン ドメイン毎に500個まで 無制限
データベース(MySQL5) 30個 50個
メールサポート 有(24時間体制) 有(24時間体制)
チャットサポート
・平日:9:00〜19:00
・土日:10:00〜13:00 14:00〜19:00
 なし
 電話サポート  有(平日10:00〜18:00)  有(平日10:00〜18:00)
 バックアップオプション 有(有料)  有(有料)

月額料金や初期費用に関しては、ロリポップの方が断然安いです。
転送量についてもロリポップの方が100GB/日と大きいですが、100万PV以上の大規模サイトでも
一日の転送量はせいぜい20GB程度と言われていますので、そこまで気にする必要はないかと。
その他は、両社ともさほどプランやサービス内容に差はない感じですね。

 

簡単に両社のメリット・デメリットを挙げるとすれば、

【ロリポップ】

メリット
・料金がとにかく安い
・一日の転送量上限が少しだけ多い
・サーバー設定が簡単で初心者でも扱いやすい

デメリット
・ページ表示速度が遅い
・管理画面が重い
・アクセス制限がある

【エックス―サーバー】
メリット
・ページ表示が速い
・管理画面がサクサク
・アクセス制限が掛かりにくい
・評判がよく信頼性の高い会社

デメリット
・料金がやや高い
・一日の転送量上限が少しだけ少ない
・サーバー設定がやや面倒

といった感じになるかと。

 

プランやサービスのさらに細かい部分は、各社公式サイトをご確認ください。

 

エックスサーバー公式サイト↓

https://www.wpx.ne.jp/server/

ロリポップ公式サイト↓
https://lolipop.jp/

4.最後に個人的な考えを

安いに越したことはないと長らくロリポップを使ってきましたが、ロリポップはエックスサーバーに比べ、表示速度が重く遅いのは事実でした。また同時アクセス制限という厄介なルールがあるのも事実です。

特に私のこのブログのように、画像が多く元々表示速度が遅めのサイト、一時的に大量アクセスを抱えるサイトの場合は、エックスサーバーがやはりおすすめです。

逆に、これからブログを始める方、あまり大きなサイトを作るつもりがない方であれば、経費の安いロリポップを使ってみるのも手かもしれません。ただそれであっても、表示速度の面はどんなサイトであっても速いに越したことはありません。

ロリポップの持つ”安さ”というメリットをとるか、エックスサーバーの持つ”速度”や”アクセス制限の無さ”といったプラン表には表れないメリットをとるか。

この辺が焦点となってくるでしょう。

追記:サーバー移転はとにかく面倒くさい

今回、ロリポップ→Xサーバーに移転した上で、サーバー移転作業はとにかく大変でした。データベースをいじりますし、ワードプレス初心者の方はかなり苦労するかと。(私は以前データベースをぶっ壊したことがあって、その時に色々仕組みを理解したのでそこまでは難しくありませんでしたが。ただ面倒なのはたしかです。)

よって、いずれXサーバーに移転を考えている方であれば、はじめからXサーバーにしてしまった方が苦労が減ります。大幅に。

 

まとめ

以上、ロリポップとエックスサーバーについてでした。

さらに細かい部分については、各社の公式サイトをご覧ください。
レンタルサーバーは長く使っていくものですので、プラン等をよく確認した上で、自分に合ったものをおすすめいたします。

エックスサーバー公式サイト↓

https://www.wpx.ne.jp/server/

ロリポップ公式サイト↓
https://lolipop.jp/

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