※2018年7月発売、PS4-slim「CUH2200型」の情報を反映しました。
※2018年10月発売、PS4‐PRO「CUH7200型」のの情報を反映しました。
2018年現在、新型PS4は以下の2タイプが発売されています。
・ノーマル通常版PS4 slim(CUH2200型)
・ハイエンドモデルPS4‐PRO(CUH7200型)
さて、気になるのがこの「PS4-PRO」。
具体的にどこが違うのか困惑している方も多いと思いますので、ノーマルPS4とPS4‐PROのスペック・性能・機能の差について、出来る限りわかりやすく比較解説します。
1.PS4‐PROとは、特徴と位置づけ
まず簡単にPS4‐PROと呼ばれる機器について。
「PS4‐PRO」とは、PS4のハイエンドモデルシリーズです。
ノーマルPS4よりもやや価格が高くなりますが、その分高性能なポテンシャルを備えたマシン。
「PS4‐PRO」独自の特徴やメリットは次の通り。
※スペックや装備等の細かな話については、次章で解説します。
ノーマルPS4よりも”潜在ポテンシャル”が高い
CPU/メモリ/GPU等の性能がアップされており、ノーマルPS4よりも高い処理性能とグラフィック描写性能を誇る。
同じゲームタイトルであっても、画質やロード時間が改善されることも。
PS4‐PRO発売以降にリリースされたPS4タイトルは、より高画質で楽しめる
PS4‐PROは、初期型(CHU7000型)が2016年11月10日発売。
PS4‐PRO発売以降にリリースされたゲームタイトルのほとんどは※、PS4‐PROの性能を活かし、より高画質かつ快適な環境で遊ぶことができる。
※ただしPS4‐PROの画質向上に非対応のタイトルも一部アリ。
※なお当初は非対応のタイトルであっても、その後のアップデートにより対応したものもアリ。
(参考)
PS4®Proの発売以降にリリースされるほとんどのPS4®タイトルが、発売日もしくは発売後に提供されるアップデートにより、PS4®Proの性能を活かしたより高画質かつ快適なゲームプレイをお楽しみいただけます。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント PS4PRO「よくある質問箱」より
https://www.jp.playstation.com/blog/detail/3692/20160915-ps4pro.html
↓たとえば『グランツーリスモSPORT』など最新の大作タイトルは、PS4‐PROを使うことで更なる高画質でプレイできる。
出典:https://www.jp.playstation.com/blog/detail/6164/20171208-ps4-2.html
PS4‐PRO登場前の古いPS4タイトルも、「ブーストモード」でフレームレート向上
2017年3月9日の本体アップデートにて「ブーストモード」と呼ばれる機能が追加。
この機能により、PS4‐PRO発売以前にリリースされた古いPS4ソフトであっても、フレームレートを向上させより滑らかな画質でプレイできるようになった。
目玉となる「4K画質プレイ」
「PS4®Pro ENHANCED」対象タイトル+「4Kテレビ」の組み合わせで、4K画質出力が可能。
更なる美麗なグラフィックの4K世界が楽しめる。
※さらに「HDRテレビ」であれば、HDR(ハイダイナミックレンジ)出力も可能。
この他にもPS4‐PRO独自のこまかな機能や利点はありますが、
簡単に言いえば、
「ノーマルPS4よりも高性能&高価格、グラフィックやフレームレートに拘る玄人向けのモデル」
それがPS4‐PROならではの特徴と言えます。
2.比較:「ノーマルPS4」×「PS4‐PRO」のスペック・機能・装備
続いて、
ノーマル薄型PS4slim(CUH2200型)とPS4‐PRO(CUH7200型)、この最新2モデルのスペック比較を行っていきます。
はじめに.比較機器の紹介
A. ノーマル薄型PS4 slim本体(CUH2200型)
型番:PS4 CUH2200型
発売日:2018年7月2日
価格:29,980円 500GB(税別)
2018年7月に発売。
現時点で、最新型となるノーマル薄型PS4本体。
↓販売ページ
PlayStation 4 グレイシャー・ホワイト 500GB (CUH-2200AB02)
B. PS4-PRO本体(CUH7200型)
型番:PS4-Pro CUH7200型
発売日:2018年10月12日
価格:39,980円 1TB(税別)
2017年10月に発売。
現時点(2019年3月時点)で最新型となるPS4-PRO本体。
↓販売ページ
PlayStation 4 Pro ジェット・ブラック 1TB (CUH-7200BB01)
①「価格」の違い
CUH2200型 (PS4 slim) | 29,980円 500GB(税別) |
CUH7200型 (PS4 Pro) | 39,980円 1TB(税別) |
価格については、薄型PS4の方が一回り安い。
ただしPS4-PROは、性能そのものが高くかつハードディスク容量も1TBであるため、それを考えると良心的な価格設定かと。
②「消費電力」の違い
CUH2200型(PS4 slim) | 約165w |
CUH7200型(PS4 Pro) | 約300w |
消費電力は、薄型PS4の方が低く、PS-PROは2倍近くの消費電力。
単純計算で電気代が2倍近くになるため、長時間プレイするゲーマーであれば
気になる部分となる。
③「CPU性能」の違い
CUH2200型(PS4 slim) | CPU:x86-64 AMD “Jaguar”, 8 cores(1.6GHz) |
CUH7200型(PS4 Pro) | CPU:x86-64 AMD “Jaguar”, 8 cores(2.1GHz) |
CPUは両者とも「x86-64 AMD “Jaguar”, 8 cores」を使用。
ただしPS4-PROはカスタムチップを改良し、CPU性能を従来の1.6GHz→2.1GHzへパワーアップ。
CPUは「頭脳」と呼べるパーツになるため、PS4-PROはゲームの処理能力そのものがアップしている。
④「メモリ性能」の違い
CUH2200型(PS4 slim) | メモリ:GDDR5 8GB(帯域幅:176GB/s) |
CUH7200型(PS4 Pro) | メモリ:GDDR5 8GB(帯域幅:218GB/s) |
メモリは両者とも「GDDR5 8GB」を装着。
ただしPS4-PROは、メモリの帯域幅を176GB/s→218GB/sにパワーアップ。
メモリはデータの読み込み&書き込みに影響するため、PS4-PROはよりスピーディなロード処理が行える。
⑤「GPU性能」の違い
CUH2200型(PS4 slim) | 1.84 TFLOPS, AMD Radeon™ based graphics engine |
CUH7200型(PS4 Pro) | 4.20 TFLOPS, AMD Radeon™ based graphics engine |
GPUは、薄型PS4とPS4‐PROで大きな差があり。PS4‐PROは実質2倍以上のGPU性能。
GPUはパソコンでいう「グラフィックボード」のような物であり、映像・グラフィックの描写力に直結する。つまりより美麗で滑らかな映像が表現できるということ。
⑥出力端子の違い
CUH2200型(PS4 slim) | HDMI出力端子、光デジタル出力端子なし |
CUH7200型(PS4 Pro) | HDMI出力端子、光デジタル出力端子 |
出力端子については、薄型PS4には「光デジタル出力端子」が装着されていないのが注意点。
光デジタル出力を利用する方であれば、現状PS4‐PROとなる。
⑦「解像度」の違い
CUH2200型(PS4 slim) | HD 1080p(1,920 x 1,080) 720p(1,280 x 720) |
CUH7200型(PS4 Pro) | 4K(3,840 x 2,160)RGB 4K(3,840 x 2,160)YUV420 HD 1080p(1,920 x 1,080) 720p(1,280 x 720) |
解像度については、薄型PS4は最大「1080p(HD画質)」までしか表示できない。
一方、PS4‐PROは4K画質まで対応しているのが大きな魅力。
⑧「通信機能(WiFi/無線LAN)」の違い
CUH2200型(PS4 slim) | 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz+5GHZ) |
CUH7200型(PS4 Pro) |
通信機能は、両者とも同じ。
CUH2200型およびCUH7200型では、無線LANの規格”ac”を新たに採用し、5GHZの通信にも対応しているため、従来よりも通信の高速化が期待できる。
⑨「入出力端子」の違い
CUH2200型(PS4 slim) | Super-Speed USB(USB 3.1 Gen1)ポート × 2 AUXポート×1 |
CUH7200型(PS4 Pro) | Super-Speed USB(USB 3.1 Gen1) ポート × 3 AUXポート×1 |
入出力端子は、USBポートの個数に違いがある。
・薄型PS4は×2
・PS4‐PROは×3
⑩「本体重量、サイズ」の違い
CUH2200型 | 重さ:約2.0kg サイズ:265mm×39mm×288mm |
CUH7200型 | 重さ:約3.2kg 約 295mm×55mm×327mm |
本体重量・サイズは、薄型PS4の方が軽くサイズも小型となる。
ただし家庭に置いたままの「据え置きゲーム機」のため、この部分はあまり気にしなくてもよい部分かと。
3.買う意味あるのか?PS4‐PROのメリット・デメリットについて
PS4‐PROは、メリット・デメリット両方があり一長一短の製品です。
ここまでを踏まえ、PS4‐PROのメリット・デメリットを整理。
PS4‐PROならではのメリット
・CPU、メモリ性能が高く、快適なプレイができる。(処理の重さ軽減や、ロード時間短縮になることもある。)
・グラフィック性能が高く、同じPS4タイトルでも美麗な画面でプレイできる。
・古いPS4タイトルでも「ブーストモード」でフレームレート向上。
・4Kテレビがあれば、4K画質でプレイできる。
・光デジタル出力端子が用意されている。
つまりより快適、より美麗なゲームプレイを求める方向けのモデルが、PS4-PROとなるわけですね。
PS4‐PROならではデメリット
・本体価格が少々高い
・消費電力が2倍近くになる
目立つデメリットとしてはこの2点。
特に消費電力の面が難点ですね。PS4-PROの消費電力「約300w」は、家電としてはそこそこ高い数値。ここをどう考えるかが焦点ですね。
補足:PS4‐PROの「CUH7000型」と「CUH7100型」、「CUH7200型」の違い
最後に、困惑しやすい部分。
現在「PS4‐PRO」は、
①CUH7000型(初期型)
②CUH7100型(0.1kgの軽量化、内部パーツの変更)
③CUH7200型(5000円値下げ、消費電力削減)
の3モデルが存在します。
型番:PS4-Pro CUH7000型
発売日:2016年11月10日
価格:44,980円 1TB(税別)
特徴:
2016年11月に発売された、初期型PS4‐PRO本体。
②PS4-Pro「CUH7100型」
型番:PS4-Pro CUH7100型
発売日:2017年10月2日
価格:44,980円 1TB(税別)
特徴:
上のPS4 Pro(CUH7000型)の上のマイナーチェンジバージョン。重量が0.1㎏ほど軽量化されている。
内部パーツが一部変更となっているとの事だが、公表上のスペックや性能は、先代型と同じとなる。
③PS4-Pro(CUH7200型) NEW 2018年10月発売、現行最新のPROモデル
型番:PS4-Pro CUH7200型
発売日:2018年10月12日
価格:39,980円 1TB(税別)
特徴:
PS4‐Pro初の値下げモデル。
44,980円→39,980円に5000円の値下げを決行。
また消費電力が310W→300Wに若干省エネ化。
2TBモデルをラインアップに追加。
そのほかのスペックや装備に変更はなし。
↓販売ページ
PlayStation 4 Pro ジェット・ブラック 1TB (CUH-7200BB01)
※CH7200とCH7100の違いの詳細はこちらの記事にて。
最新型PS4‐PRO本体「CUH7200型」はどこが変わった?7100型との違い
まとめ
以上、「PS4」と「PS4‐PRO」の違いについてでした。
最近はPS4‐PROだからこそ映える、美しいグラフィックのゲーム作品が続々増えてきました。
PS4‐PROは少々敷居の高い製品ではありますが、その分の対価として極上のゲーム世界が体感できます。
あえて本気でゲームの世界に飛び込んでみるのもアリかも?
関連記事:
歴代PS4本体、全機器のスペック比較記事はこちら↓
【2018年最新】新型PS4のスペック・価格の違い比較表(初期CUH-1000~2100、PS4Proまで)
販売ページ:
2018年7月発売、最新型ノーマルPS4本体(CHU2200型 )
PlayStation 4 グレイシャー・ホワイト 500GB (CUH-2200AB02)
こちらは最新型PS4‐PRO本体(CHU7100型 )
PlayStation 4 Pro ジェット・ブラック 1TB (CUH-7200BB01)
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