記事公開日:2015年8月16日
最終更新日:2018年4月3日

日本映画(邦画)

迫力は凄い、話は駄目?映画『進撃の巨人ATTACK ON TITAN』感想・評価レビュー

絶賛上映中の映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」。賛否両論のある話題作ですが、見て来たので感想・レビューしていきます。

 

作品名:進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(前篇)
製作:2015年 東宝
監督: 樋口真嗣
出演:三浦春馬
長谷川博己
水原希子
本郷奏多
三浦貴大
桜庭ななみ
石原さとみ

 

 

映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』のあらすじ

同名漫画「進撃の巨人」の実写映画版。2段上映の前編。
舞台は”巨人”と呼ばれる巨大生物に怯える世界。人類は防衛壁に囲まれた街で暮らしをしていた。主人公の青年エレン(三浦春馬)は、100年以上も襲ってこない巨人そして今の閉鎖的な暮らしに疑問と不安を持っていた。そんなある日、山の高さほどある巨人に防衛壁が崩れ、巨人の大群が街を強襲する。街を破壊し人間を食い漁る巨人たち。そしてついには幼馴染のミカサ(水原希子)まで巨人の餌食となってしまう。

 

 

映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の感想・評価・レビュー

映画「進撃の巨人」。ネットなどではなかなか叩かれている様である。
さて原作も無視し、世間の批評なども無視し、まったくまっさらな状態でこの映画を観たとしたら、どうか。おそらく面白いかと思う。

何が良かったかというと巨人の迫力と絶望感。この作品の主役はまあ巨人な訳で、大抵の方は巨人の脅威を楽しみに見に行っている方が多いかと思う(特に新規層は)。そしてこの巨人の暴れ方であるが凄まじい。予想以上だ。
この映画は全国多数の映画館で公開される一級映画。またこの 樋口真嗣監督というのは特撮系の出身。なので子供やグロテスクが苦手な層でも観られる様に配慮したアクション系、特撮系の演出になるかと思っていた。完全に大間違いだった。
最初からぶっ飛ばしている。人は平気で食うは引きちぎるわで辺りは血まみれ。とても生々しい。メインキャストかなと思ったキャラまでどんどん死んでいく。巨人の撮り方も、風の谷のナウシカの”巨神兵”の様な不気味さが良く描かれており、想像以上に凄かった。正直若干恐怖さえ感じた。巨人のウリである恐ろしさを惜しみなく描いていた。
所々CGの粗さや演出の粗さもあるが、マニアでもない限り気にならない程度だ。セットもエキストラも惜しみなくお金を掛けており、恐怖と迫力という点は十分以上に見せてくれる映画だ。

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 ・ストーリーはどうなのか

さてそれではストーリーはどうか。ストーリーは余り新しさはない。巨人に襲われ戦うというそのままの話だ。私は原作漫画は8巻くらいまで読んだが。(生活が忙しくなって途中で読むのを辞めてそのままになってしまったが)原作の方がエレンの母親が食べられたりとショッキングで印象に残るシーンが多かった様に思える。なので本作はまあ、ありきたりなストーリーだ。
ただテンポもよく、分かり易かったので不満を持つほどではない。最後の巨人が暴れる話など初めての方が見れば白熱するんじゃないだろうか。

・巨人を見る映画

この映画は一言で纏めれば巨人を観る映画だ。エイリアンやゴジラを見る感じ。その点ではかなり面白かった。人に似た巨大な化け物の怖さを上手く描いていて、今までにない驚きと恐怖を感じられた。
ただストーリーだけを期待して観たとしたらまあつまらないだろう。原作以上を求めたら尚更だ。
ただこの映画はそういった中身を求める映画ではない。ゴジラに感動や恋愛を求めるようなものだ。原作に至っても少年誌としてはショッキングな展開であっただけでほぼ中身というのは感じられたかった。

なのでこの映画は間違った方向にいかず、進撃の巨人とうコンテンツの最大の魅力となる”巨人”の怖さをしっかりと描いていたので巨人映画、パニック映画としてかなり面白かったと思う。夏休みにアミューズメント感覚で見るにはイイ映画だ。
少年誌向けの原作がある以上、大人が見ても納得のいく中身にするのは難しい作品かと思うし、かといって原作の細かい設定をウリにしても新規層がぽかーんだと思う。そんな迷走をせず、幅広い層が恐怖を体感出来る映画に仕上がっいたのでなかなか良い映画だった。

後編でも、原作と違って大いに構わないので、巨人を徹底的に恐ろしく迫力あるものに描いて欲しい。

 

 

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