記事公開日:2016年1月21日
最終更新日:2018年4月4日

ハリウッド・洋画

地図上の架空の町が題材、青春映画『ペーパータウン』感想レビュー

地図上の架空の町”ペーパータウン”を題材にした青春映画「ペーパータウン」の感想・評価・レビューを書いていきます。

 

 

 

題名:ペーパータウン
公開:2015年 米
監督:ジェイク・シュライアー
原作:ジョン・グリーン
出演:
キャストカーラ・デルヴィーニュ
ナット・ウルフ

 

 

映画『ペーパータウン』のあらすじ

同名のベストセラー小説の映画化作品。真面目で平凡な高校生のクエンティン( ナット・ウルフ)は、皆から注目される破天荒で謎めいた幼馴染の少女マーゴ(キャストカーラ・デルヴィーニュ)に密かに恋心を抱いていたが、近頃は会話も全くなし。
そんな高校卒業間近のある日、マーゴと9年ぶりに一時を過ごしたクエティンだったが、その後マーゴは急に消息を絶つ。クエティンは高校の友人達とマーゴ探しを始めたところ、地図上の架空の町”ペーパータウン”の存在を残された情報から知ることとなる。

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映画『ペーパータウン』の感想・評価・レビュー

“ペーパータウン”というのは、地図出版が地図の複製を防止するため、独自に地図上に記載する架空の町を指します。

さてこの映画「ペーパータウン」。ペーパータウンとう題材やあらすじの内容から、ミステリーやサスペンスを期待して見たのですが、違いました。完全に青春ロードムービーです。ただ、ジャンル的に期待していたものと違ったものの、意外と面白く謂い映画でした。

テーマとしては、思春期の少年少女達が漠然と抱える、自分と違う人への憧れ、未知の事や派手な事への憧れなどが幻想である事に気づき、本当に大切なものはなんなのかを知っていく話です。

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青春映画ではよくあるテーマではありますが、この作品の場合は、このテーマを厚かましくおしつけてきません。表面上はマーゴ探しのミステリー冒険映画として楽しめ、かつ裏では価値観の成長を自然と問いかけてくるため、青春映画が苦手な方でも入りやすく、まとまりのとれた映画でした。「スタンドバイミー」の様な映画です。

また、この手の映画登場人物が好きになれるかも大きなポイントですが、この作品の登場人物は全員がキャラが立っており、また憎めない存在なため見ていて楽しかったです。始めはプレイボーイな少年はウザくていらないと思っていたのですが、最終的には好感触。もし自分がアメリカの高校生だったら、こんな青春をおくってみたいなとしみじみ感じました。それくらい登場人物のキャラやシーンの描写がよかったです。

本当に大切なものはなんなのか?

クエンティンの様に濃い生き方をしてる人や自分と価値観の違う人惹かれたり、マーゴの様に薄っぺらい人になりたくないので自分を演じている、という方も実際多いのではないでしょうか。私もいい大人ですがそういった感情を持つ事もあります。

ただ、濃い・薄っぺらいを意識するという事は、この作品が示している通り、幻想であり浅はかな考えなのかもしれません。
芸能人や各業界の著名人の様に、一見、濃い人生を歩んでいたり濃い価値観を持っているに見える方でも、実際は一般人とさほど変わらず、私達がテレビなどで追っているのは、造られたキャラクターなのかもしれません。
性格も生活も平凡であっても、家族や友人恵まれ幸せな日々を歩んでいれば、それこそが人生の中では濃いものとなってくるのかもしれません。

そんな「本当に大切なものはなんのか」という重々しく暑苦しいテーマを、自然に爽やかに問いかけてくれる、粋な映画でした。

映画「ペーパータウン」はこんな人におすすめ

・爽やか青春映画や恋愛映画が好きな人
・生き方考え方を問いかける映画が好きな人
・意味が散りばめられた映画が好きな人
・アメリカのロードムービーが好きな人
・アメリカの高校生の文化や風俗を垣間見たい人
など

 

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