ヒカキンなどの活躍により依然として人気が集まっているユーチューバー(Youtuber)。
動画収入を得れる事で職業としても定着しつつあり、将来の夢を「ユーチューバー」と描く子供や若者が増えてきている模様。更にはユーチューバー専門学校なるものも登場。
さて、このユーチューバーという職業。華やかなイメージだけが先行し、水面下に潜むリスクがかなり無視されているように思える。そこでこれからユーチューバーを目指す方や、ユーチューバーになりたいと夢見る子供を持つ親御さんに対して、ユーチューバーが背負う可能性のあるリスクについて書いていく。
1.ユーチューバーには厚生年金がないため将来のリスク大
ユーチューバー(Youtuber)を仕事、職業とする場合、サラリーマンではなく個人事業主となる。
さて、年金には国民年金と厚生年金があるが、個人事業主としてユーチューバーとなった場合、厚生年金には加入できず国民年金を延々と払い続けていくこととなる。
この時点で、厚生年金の倍となる月々1万5000円程度の国民年金保険料を支払う必要が出てくる。(厚生年金の場合は会社が半額負担となるため月々数千円)
更に、定年後年金需給年齢に達した場合、現在の国民年金の受給額は平均で月々約7万円前後、厚生年金は月々15万円前後となり、約半額程度貰える年金額が減るというリスクがある。
もしサラリーマンの平均給料となる月々30万程度をユーチューバーとなり稼げたとしても、老後サラリーマンと同じ生活はできなくなる。将来的にサラリーマンと同じ程度の老後生活を歩みたい場合、月々50万円程度は稼げないと辛いだろう。
ただし、年金制度は国民年金は2037年、厚生年金は2033年に現在のペースでいくと崩壊するとも言われているので、年金制度が本当に崩壊するのであれば余り気にする必要はないかと思うが。
2.ユーチューバーはローンが組み難い
将来、家庭をもちマイホームを買いたいという願望がでてくる事もあるだろう。
さてマイホームのローンは基本的には信用が必要となるため、定期的な収入が確保されていないユーチューバー(Youtuber)の場合、ローンが組めない場合が多い。
また、余りに年収が少なかったり不安定であったりすると、賃貸の家すら借りられない状況に追い込まれる事もでてくる。
ヒカキンのように数千万円レベルの収入や絶大的な知名度があれば話は全くかわるが、月々20万円~30万円程度のユーチューバーであれば、ローンが組めずに苦労する事も多くなるだろう。
3.結婚ができない可能性がある
世間的に独身率は増えているものの、結婚願望がある方ももちろんいるだろう。
さて、恋愛結婚が当たり前の時代となっているものの、いざ結婚となると両親の承諾も必要となってくる場合もやはり多い。この際に、自身の職業がユーチューバー(Youtuber)であった場合、親御さんの承諾が得られず結婚できない状況に追い込まれる可能性がある。
また、相手が女性の場合、恋愛と結婚は別と考える人がやはり多い。どんなに愛し合っていてもユーチューバーである事が壁となり、最終的に結婚を拒否されてしまう場合もあるだろう。
もちろん絶対にそうである訳ではないが、相手がお堅い家系であったり、相手が安定を重視しお堅い人生を歩んできた人であれば、やはり結婚は難しくなる事が多いだろう。
4.就職が困難になる場合がある
通常の個人事業主(自営業)であれば、もし事業が失敗しても民間企業に再就職できる逃げ道をとることができる。
一方、ユーチューバー(Youtuber)の場合、ネット上に顔や本名が公表されてしまう事が多い。また動画はネット上に半永久的に残るためこれまでの活動内容が筒抜けになってしまう。
このため、反社会的な内容の動画や非常識な動画をアップロードしてきたユーチューバー(Youtuber)が、将来民間企業就職しようとした場合、それが痛手となり選考で落とされる事も増えるだろう。また過去の動画がアップロードされている事で、社会人としてのキャラ変えが上手くできなかったり、場合によっては職場でイジメにあうかもしれない。
もちろん企業によってはユーチューバー(Youtuber)の活動をプラスとして評価してくれる場合もあるだろう。ただ一般的な企業であれば大半はリスクとなる場合の方が多いはずだ。
出典:https://i.ytimg.com/vi/XVpTwScRLRs/maxresdefault.jpg
5.ユーチューブでは安定した収入は築けない?
最後にそもそもの話となるが、ユーチューブの動画では安定した収入を築くのは難しい。
・動画の観覧者が、歳を取る毎に移り変わっていく
・本人も歳を取る毎に、同じ水準の動画が作れなくなっていく(特にキャラクターを売りにした動画の場合)
・動画を一つ作る毎に、一つのネタが消えていく
・”面白い”と思うものが、時代を追う毎に変わっていく
・今後も参入者が増え競合が増える。対して動画観覧者一人当たりが動画を観覧できる時間は限られている。またメインターゲットとなる若者が少子化により減っていくため、全量自体も減る。
など
たとえ大きく成功したユーチューバー(Youtuber)であっても、その状況を未来永劫維持していくのは困難だろう。
これはもちろんユーチューバー(Youtuber)だけに言える事ではないが、ユーチューブはかなり”水物”であるためその影響が大きい。
まとめ
どう生きるかは本人の自由だ。好きなことで生きていっても、他人に迷惑を掛けなければ問題ないだろう。
ただ、夢も希望もなく冷静に考えれば、ユーチューバー(Youtuber)にはこういったリスクは潜んでいる。
これらに怖気づいたり、安定した普通の人生を歩みたいという気持ちがある方であれば、下手に飛び込まない方が良いかもしれない。特に将来のある小さな子供や若者であれば尚更だ。
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