※ブログやサイトを運営している方向けの記事です。
昨今Googleは、WEBページの表示の速さを重視しており、ついに2018年7月には「スピードアップデート」と呼ばれる新たなアルゴリズムを組み込んでくるようです。今後はページ表示速度の遅いブログはSEO的に弱くなり、検索エンジンから見放されてしまうかもしれないのです↓。
Googleがスピードアップデート(Speed Update)を導入、2018年7月からページ表示速度をランキング要因に
さて、1ページ表示速度は1~5秒程度が良いと言われていますが、このブログサイトは月30万PVを抱えながらさらに画像や動画を多く使っているため、当初10秒近くかかっていました。かなりに重いですね。
これをいろいろと試行錯誤し、10秒→4秒まで短縮し、まだまだ余地はあるものの、それなりの速度まで改善できました。
実施した対処法を順を追って紹介していきます。
1.レンタルサーバーを変えた
大前提として、サイトの表示速度・読み込み速度は、使用している「レンタルサーバー」のスペックに依存します。
私はもともと格安レンタルサーバーのロリポップ(スタンダードプラン)を2年ほど使っていましたが、やはりロリポップは遅さが目立ったため、ブロガーご用達で評判も良いエックスサーバー(X10プラン)へサーバー移転。
ロリポップ→エックスサーバーへの移転で、ページ表示速度は10秒→8秒まで短縮。
加えて、エックスサーバー側で”無償”で提供されている
・最新PHP7.1.4
・PHP高速化設定(FastCGI化)
・高速化mod_pagespeed設定
これらのサービス機能を重ね合わせることで、8秒→7秒まで短縮。
この辺はエックスサーバー流石といったところで、はっきりとわかる高速化が体感できました。
2.サイズの大きい画像の縮小・圧縮リサイズ
画像は文字よりもデータ量が多く、1000px×1000px以上の大きなサイズですと軽く1MBを越えてしまうことがあります。
これはページ表示速度を悪化させる大きな原因に。
このブログは、ゲームやエンタメ系の話題を扱っていることもあり画像数も多く、また古い記事ではちゃっかり巨大サイズの画像を載せていたこともあったので、この度一通りリサイズしました。
リサイズのやり方は簡単で、
ワードプレスのメディアライブラリから対象の画像を選択し、[画像を編集]→サイズを指定(600~800pxくらいがいいかと)→[縮尺を変更]で完了↓。
これで画像が縮小・圧縮され、データサイズが1/10くらいに減ります。
(※なお、すべての画像を一斉に圧縮するプラグインもいくつかあります。今回はプラグインは使いたくなかったので手動で行いましたが。)
画像をリサイズしたことで、ページ表示速度が7秒→6秒まで短縮。
Googleのモバイル表示速度計ツールで速度を計ると「6秒」という結果に。レベルは一応は”普通”となっていますが、とはいえまだまだ良い数値とは言えません。
もう一つ有名な計測ツール「gtmetrix」 ではDランク評価。こちらも厳しい結果に。
3.細かな悪あがきで、少しでもスピードアップ
次に「プラグインの停止」や「ウィジェットの削除」など、よく言われている細かな対策をいくつか実施しました。
不要プラグインの停止
プラグインは、余計な処理や負荷が発生し、時にページ表示速度を落とす原因になることがあるようです。特に画像を読み込みに行くプラグインや、SNSシェア数を外部にカウントに行くプラグインは影響が大きいようです。
そこで関連のありそうなプラグインを、いさぎよく停止。
・Newpost Catch(サムネイル付きの最新投稿を表示するプラグイン)
・WordPress Popular Posts(人気記事を画像付きで表示するプラグイン)
・Tweet, Like, Google +1 and Share(SNSシェアボタンプラグイン、テーマにもSNSボタンはあったため不要と判断し停止)
・Google Analytics for WordPress by MonsterInsights(グーグルアナリティクス連動プラグイン)
・WordPress Related Posts(関連記事を画像付きで表示するプラグイン)
とくにWordPress Related Postsについては、サイトを重くする原因になりやすいと言われています。使っている方は停止してみると改善されるかもしれません。なお、関連記事表示のプラグインはRelated Postsの代わりに「Milliard」というプラグインを入れてみました。デザインもこちらの方がよく気に入ってます。
「Milliard」を使うとこんな感じに関連記事が表示されます↓
ウィジェットや広告の削除
ウィジェットや広告もそれぞれで表示処理を行いますので、ページ表示速度を遅くする原因になりやすいようです。
サイドバーやフッターに配置していたウィジェットは極力削除しシンプルに。
広告についてもアドセンスの数を減らし、Amazonリンクなども減らしました。(以前Amazonのガジェット系広告を使ってましたが、この手の広告も負荷が掛かりそうでしたの優先的に削除しました。)
ただ、残念ながらこれらの対策では結果は変わらずGoogleの計測ツールでは「6秒」のままでした。
体感では若干ページ表示が軽くなった感じはしたのですが、数値としては同じ。明確な差はでませんでした。無念・・。
4.最終手段で「キャッシュ系プラグイン」を投入、4秒まで短縮!
サイトやブログを一気に高速化できる「キャッシュ系プラグイン」。
キャッシュ系プラグインは、簡単にいえばWEBサイトのデータを読み込みやすいようにまとめる&一時保存(キャッシュ)してくれるプラグインです。しかしキャッシュ系プラグインは色々とトラブルも多く、わたしも以前面倒なことになっ経験があったので、これまで極力使うのを避けていました。とはいえ、もう高速化を避けられない状況になってきましたので、今回晴れて導入。
キャッシュ系プラグインで有名なのは、主にこの2つ。
・W3 Total Cache
・WP Super Cache
ただこの2つは設定がやや面倒で、またトラブル事例もいくつか出ています。
そこで今回選んだのは「WP Fastest Cache」と呼ばれるプラグイン。
この「WP Fastest Cache」は
・設定が簡単シンプル
・評判もトラブルなどの事例も少ない
・キャッシュクリアや後々のプラグイン削除もスムーズに行える
とのことだったので今回採用しインストールしてみました。
WP Fastest Cacheの導入方法や設定手順については、下記サイト様が書いてくれてますので、ご参考に。
https://お役立ち.xyz/wordpress/omoi/2770/
加えてもう一つ、「jetpack」プラグインのスピードアップ機能を利用しました。
jetpackはおそらく多くの方が使っているプラグインかと思いますが、jetpackには画像の読み込みスピードをアップする高速化機能が付いています。
設定は簡単で、
ワードプレスのメニューから[jetpack]→[設定]をクリック。表示された画面で、[サイトをスピードアップ]項目までスクロールし、以下の2つの機能をONに。
・画像を私たちのサーバーから提供
・画像を遅延読み込み
これにより画像表示がスムーズになるようです。
以上、キャッシュ系プラグイン「WP Fastest Cache」の追加と、「jetpack」の高速化機能の追加の2つの処置を実施。
結果、ページ表示速度は、なんと6秒→4秒に短縮!
Googleの計測ツールでは、ついに4秒を達成。”良好”レベルとなりました。
gtmetrixの方でも、当初のDランク→Bランクまで評価が改善されました。
おそらくはjetpackより、WP Fastest Cacheの恩恵が大きかったのではないかと。
キャッシュ系プラグインさまさまです。
これでもページを読み込むまでワンテンポ遅れる感じはありますが、私のブログは元が遅すぎたため、以前から見ればだいぶマシになったと言えます。
まとめ:検索上位をとるためにも、ページ表示速度を上げよう
冒頭でも書いたとおり、7月には「スピードアップデート」が行われ、Googleは今後、ページ表示速度をますます厳しい目で見てくる可能性があります。表示速度が遅いとSEOとしても悪手になり、今後は検索上位を取りにくくなるかもしれません。例えそうならなかったとしても、遅いサイトというのはユーザーが離脱しやすいですしね。
もしわたしのようにブログが遅くて気になっている方は、この機会にもう一度表示速度を見直してみてはいかがでしょうか。
昨今のGoogleはただでさえ個人ブログを目の敵にしてますので、打てる手は打っていかなくては。(と自分に言い聞かせる。)
エックスサーバーは誇張なしにおすすめ
最後にエックスサーバーの宣伝させてください。
上でも少し書きましたが、エックスサーバーは表示速度は文句なしです。また「SSL化が無料」、「無償で常時バックアップ」などうれしいサービスも多いレンタルサーバーです。大量アクセスにも強く、今のところ「503エラー」が起きたこともありません。(大量アクセスに関する詳細は下記記事でまとめています)
【2018年最新】ロリポップはやはり重く速度が遅い、エックスサーバーに移転した決め手は「アクセス制限」
ロリポップなどの格安レンタルサーバーより少し月額料金が高いのが難点ですが(月1000円程度)、それ以外に文句を付ける点がいまのところ見当たりません。
誇張表現無しで良いレンタルサーバーだと思いますので、もし表示速度が気になっている方はエックスサーバーを検討してみてはいかがでしょうか。
エックスサーバー公式サイト↓
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