記事公開日:2020年5月6日

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【分解画像有】PS4コントローラーの「左右スティック」が勝手に誤作動する場合の修理方法 ~コンタクトスプレー使用~

PS4コントローラーはSONYブランドの優秀な製品ですが、やはり長く使っていると色々と不具合も出てきます。

今回紹介するのは、「左右スティック」の誤動作。

何もしていないのに勝手にスティックが動いてしまう様な症状が出た場合、コンタクトスプレー(接点復活剤)を使うことで解決できることがあります(私は実証済み)。

以降で詳しい修理方法、対処法を解説していきます。

PS4の左右スティックが勝手に動作する症状について

まず、今回、私のコントローラーに起こった不具合を記載します。

<生じた不具合>
・PS4コントローラーの右スティックが勝手に動作する
・常にではなく、複雑な動作をした場合などに発生
・ゴリゴリ動かすと、自然と回復はするが、また再発
・購入して1年程度のPS4コントローラーで発生

具体的にいうと、私は「ファイナルファンタジー14」をPS4でよくプレイしています。FF14では右スティックがカメラ視点操作にあてられているのですが、戦闘中に右スティックを激しく動かしたりすると、右スティックが押したままの状態になります(実際にスティックが倒れているわけではありません)。

押したままの誤動作状態なので、カメラがグルグルと回りだしプレイ困難に。スティックをまた少し前後に動かせば回復するのですが、それも一時的であり、また再発。

一度コントローラーを分解して、スティック周りを綿棒で掃除したりもしましたが、どうにも解決せず。困っていたところ、ネット上で「コンタクトスプレーが効く」という情報を見つけ、実践してみた感じです。

結果的には、基盤の接触不良が原因だったようで、コンタクトスプレーを使うことで一発で解消しました。

用意するもの・注意点

今回の修復作業では次のようなものを使用しました。


<用意するもの>
・コンタクトスプレー
・精密ドライバー(100円ショップなどで購入できる)


これが、今回活躍してくれた「コンタクトスプレー」。

コンタクトスプレーとは、接触不良を起こしている電気系統の「接点」を回復させ、かつ腐食を防止するスプレー剤のこと。別名は「接点復活剤」。

成分欄には、「鉱物油」「防錆剤」「石油系溶剤」が書かれています。今回のようなゲーム機器の他にも、精密機械、スイッチ類、各種センサー、ハーネスやコネクター、ヒューズなど、さまざまな電気系統で使用することができるようです。

コンタクトスプレーは100円ショップなどでも格安のものが販売されているようですが、今回は老舗のKURE製を利用しました。

KURE製のコンタクトスプレーはホームセンターなどで販売しています。Amazonなどでも購入もできます。

作業をする上での注意点

コンタクトスプレーを使用しても、人によっては回復しない、もしくは更なる故障の原因をつくる可能性もあります。その点は理解した上でお読み下さい。

なお、今回の作業をするにあたり、コントローラーを「分解」します。分解禁止のシールが貼られている通り、コントローラーの分解は本来禁止行為です。

一度分解すると、SONY公式に修理依頼ができなくなったり、中古買取ができなくなる恐れもありますので、その点も理解した上でお読み下さい。

PS4コントローラーのスティック誤動作の修復方法

それでは、具体的な修復方法を順を追って解説していきます。

①コントローラーを分解する

まずは、コントローラー背面のネジを外し、電源ケーブルを外し、リチウム電池を外します。

ここまでの一通りの流れは、過去の以下の記事で解説しています。はじめて分解に挑戦する人の場合は、以下の記事で詳細をご確認下さい。


【分解画像有】PS4純正コントローラーの〇△□×ボタンが故障・反応が悪くなった場合の修理方法
※「1.PS4純正コントローラー背面のネジをとる」~「3.PS4コントローラーのケーブルと電池を外す」までを参考。



②スティックにスプレーする

上の分解記事を参考にしながら、電源ケーブルを外し、内部リチウム電池を取り外し、この画像の状態まで進みます。

そうしたら、赤円部分のネジを外します。

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ネジの固定を外すことで、黒い本体カバーと基盤の間に、隙間が作れるようになります。

ビビらずに、さらに本体カバーを上に持ち上げていくと、左右スティックが丸見えな状態までもっていけます。

隙間からスティックのカバーが外せますので、このように左右2つとも外しておきます。

そうしたら、コンタクトスプレーの出番。スティックの基盤位置にスプレーを吹きかけます。

吹きかける量についてはどれくらいがベストかは難しいですが、私の場合は、軽くシュッシュと3~4回掛ける程度でした。

※ネットで調べると、あまり少なすぎると効果が出ないこともあるようです。とはいえ、液で溢れるほどに大量に吹きかけると故障の原因になるかもしれませんので、加減には注意しましょう。

スティックの棒の部分がグリグリ動かせますので、最後の仕上げとして、良く動かしてスプレーで吹きかけた液を馴染ませていきます。

同様に、もう片方のスティックもスプレー作業をします。

以上が修復作業の一通りの流れとなります。あとは、逆手順を踏み、分解したPS4コントローラーを元の状態に組み直せば、すべて完了です。

基盤の接触不良が原因であれば、これで誤作動が回復するかと思います。

動画も上がってるよ!

「YouTube」に、コンタクトスプレーを利用したPS4コントローラーのスティック修理手順を紹介した動画があります。


この記事の内容が分かりにくかった方は、こちらの動画も併せて参考にすると、わかりやすいかもしれません。

総括・あとがき

PS4コントローラーのスティック部分は、○×□△ボタンよりも構造が複雑で、金属部品も多いため、今回のような接触不良が原因の誤動作が起きやすいのかなとも思います。

どうやっても治らない場合は、今回紹介した方法を試してみるのも良いかもしれません。

ただし、前段でも書いた通り、コントローラーの分解をするのはSONY側が禁止しており、また今回私は上手くいったものの、100%確実に治る保証はありません。

そのため、下手を打ちたくない方は、SONY側に修理を依頼するか、もしくは新しいコントローラーに買い替えた方が確実といえば確実でしょう。

ぎゃくに「もう壊れてもいいよ」の覚悟のある人は試してある価値あるかも?

関連商品紹介

今回紹介したKURE製のコンタクトスプレー

KURE(呉工業) コンタクトスプレー(300ml) 接点復活剤 1047 [HTRC2.1]

SONY純正PS4コントローラー 販売ページ

ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4) ジェット・ブラック(CUH-ZCT2J)

関連記事

PS4コントローラーの分解手順の詳細解説記事↓
【分解画像有】PS4純正コントローラーの〇△□×ボタンが故障・反応が悪くなった場合の修理方法

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