FF14の高難易度コンテンツ、通称「零式」。
「敷居が高そう」、「FF14はまだは始めたばかりなので・・」等々の理由で、零式コンテンツに踏み込んだことのないプレイヤーの方のまだまだいるかと思います。
そんなこれから始める零式初心者の方に向け、本記事では、零式コンテンツの仕組み・ルール・攻略のやり方・始め方等を1から解説していきます!
※パッチ4.4現在の情報となります。
1.そもそも”零式”コンテンツとはなんぞや?
「零式」はエンドコンテンツの一つ。またエンドコンテンツの中でも最高峰の難易度を誇ります。
具体的な特徴を列挙。
・8人PTで参加するバトルコンテンツ。
・制限時間は90分もしくは120分。
・クリアすると、報酬として高ILの武器や装備が手に入る。(ロット制、週制限あり)。
・1~4層の4コンテンツ構成。深層になるにつれ、難易度や要求されるILが高まる。
・基本的にボスと戦い続ける形式。約10分の制限時間内にボスを倒せないと履行技により強制全滅(時間切れ)。このためミスしないだけでなく、DPSも出す必要がある。
攻略難易度については、次の通り。
【FF14エンドコンテンツの攻略難易度分け】
コンテンツ分類 | 攻略難易度 |
各種インスタンスダンジョン | ☆ |
真蛮神戦、討伐戦(ノーマル)など | ☆☆ |
極蛮神戦(極シリーズ) | ☆☆☆ |
零式シリーズ | ☆☆☆☆ |
絶蛮神戦(絶シリーズ) | ☆☆☆☆☆ |
零式のさらに上に「絶蛮神シリーズ」があり、難易度としては上から2番手。
とはいえ通常のコンテンツから見れば、比にならない難しさとなります。
なお「零式」に該当するコンテンツは、以下の通りとなります。
【零式に該当するコンテンツ】
シリーズ | コンテンツ |
大迷宮バハムート | 邂逅編/侵攻編/真成編 |
大迷宮バハムート:零式 ※ | 侵攻編 |
機工城アレキサンダー:零式 | 起動編/律動編/天動編 |
次元の狭間オメガ:零式 | デルタ編/シグマ編/アルファ編 |
豆知識:~零式の歴史~
もともと零式は、FF14パッチ2.2「大迷宮バハムート 侵攻編」のエクストラコンテンツとして用意されたもの。侵攻編をベースにし、さらに高難易度に調整された「大迷宮バハムート侵攻編:零式」がパッチ2.3でリリースされたのがはじまり。
しかしパッチ3.0「機工城アレキサンダー」より考え方が変わる。アレキサンダーより「ノーマル編/零式編」の2パターンが用意される。ノーマル編はライトプレイヤー向け難易度、零式編はそれまでの大迷宮バハムートと同水準の高難易度コンテンツに区分けされた。
このため「侵攻編:零式」だけ少し特殊な立ち位置になってしまっている。「侵攻編:零式」のみ、同じ零式でも、今のアレキサンダー零式やオメガの零式よりもさらに高難易度に分類される。
↓”零式”のルーツとなる「大迷宮バハムート零式:侵攻編1層」。
ただこの時は、今でいう零式のさらに零式といった位置づけで、少し考え方が異なっていた。いまでも下限レベルで挑戦すると恐ろしい難易度となる。
2.FF14零式コンテンツの始め方、進め方
零式は「パーティ募集」もしくは「コンテンツファインダー」にて攻略を進めていきます。どちらにおいても、高難易度であるがゆえ、同じ進捗のプレイヤー同士で組み、段階的に進めていのが基本です。
※他にも「固定パーティ」を組み、攻略を進めていく方法もある。
零式パーティの、棲み分けは次のとおり。
【零式PTの棲み分け】
パーティ募集の区分 | 特徴 |
初見見学PT | そのコンテンツが初めての人同士で、まずはどんなものか見に行くPT。予習やネタバレなしで、ワイワイ遊ぶのが通例。 |
前半練習PT | 前半フェーズ(最初~中間の履行技より前)を練習していくPT。 ※コンテンツ中盤に用意された「履行技」や「大技」を目安に、前半/後半と区切る事が多い。 |
後半練習PT | 後半フェーズ(中間の履行技~)を練習してくPT。 前半フェースまでは理解できているプレイヤーが集まるのが基本。 |
クリア目的PT | クリアに向けて最終の詰めを行うPT。 「時間切れ」までは到達しており、ギミックもすべて理解できたプレイヤーが集まるのが基本。 |
クリア済みパーティ、消化目的パーティ | すでにコンテンツをクリアした者同士で集まるPT。 |
このように、まずは自分の進捗と合ったプレイヤーやPTを見つけ、段階的に進めていきます。
「予習」ついて
「予習」とは、攻略サイトや攻略動画などをみて、事前にコンテンツのギミックや癖を調べておくこと。もちろん「予習がないと零式に挑戦していはいけない」とスクエニ運営側が述べている訳ではありません。
ただし零式は難易度が高いため、お互いに迷惑をかけないためにも、予習をしておくことが暗黙のルールのようになっています。
「初見見学PT」や「予習なしで自力攻略PT」等を除いて、見知らぬプレイヤー同士の攻略PTに入る場合は、できる限り予習をしておいた方がトラブルは少ないです。
私自身としては、本心は予習をしてまでゲームをするのは味気ないと思っていますが、やはり忙しい中時間を割いて練習しているプレイヤーもいるので、予習はするようにしています。
3.零式に挑む際に、各ジョブ・ロールで覚えておくこと
「零式はこのジョブでないと参加できない」という決まりはなく、どのジョブでももちろん参加できます。
ただし高難易度であるため、”PTプレイ”を意識する必要があります。ここでは零式でのPTプレイにおいて、各ジョブ・ロール毎で覚えておきたいポイントを列挙していきます。
タンク職
スキルの特性上、「戦士」or「暗黒騎士」がMT(メインタンク)を務めるのが基本。「ナイト」はST(サブタンク)として参加になることが多い。
零式では大抵の場合、タンクの「スイッチ」が発生する。スイッチの際は「シャーク」を忘れずに行う。また零式では、ヒーラーやDPSのヘイトが追いつく恐れがある。STは適時「挑発+シャーク」でMTのヘイト量をサポートしてあげると尚良し。
さらに零式ではタンクも火力が求められるため、MTはヘイトに注意しながら「攻撃スタンス」を組み合わせるのが通例。
ヒーラー職
零式の場合、ヒラ2名はピュアヒーラー1名+バリアヒーラー1名ずつ組むのが基本。ピュア+ピュアのように被らないよう意識しておく。
ピュアヒーラー・・・白魔導士/占星術師(ダイヤーナルセクト)
バリアヒーラー・・・学者/占星術師(ノクターナルセクト)
またヒールの多い零式では、タンクからヘイトを奪ってしまう事もある。MP回復が必要でない場面でも、適時「ルーシッドドリーム」でヘイト軽減を行っておくのが親切。
DPS職
火力がウリのDPS職はギミック処理だけでなく、火力詰めを徹底する必要がある。バフの使うタイミング等も見極め、DPSを詰めていく。(もちろんタンク、ヒラも火力は意識する。)
零式では、タンクからタゲを奪わないように、適時「ディヴァージョン」等でヘイト上昇を抑える。
さらに「牽制」、「アドル」、「パリセード」などダメージ軽減スキルを適時使用し、PTへのダメージを抑えることも大事。「マナシフト」で詩人の「魔人のレクイエム」を延長するなど、他にもDPSができるサポート方法は意外にも多彩。
ジョブ・ロールの”被り”について
零式では、シナジー(相乗効果)の面からみて、以下のPT構成が理想構成となっている。
タンク×2名(MT、ST)
ヒーラー×2名(ピュア、バリア)
近接DPS2名
レンジ1名
キャスター1名
なお「ジョブ被り」は不利になりやすい。たとえば竜+竜+赤+赤のように、ジョブやロールが被ってしまうと、シナジーの低下やLB(リミットブレイク)が貯まりにくくなるなど、無駄が発生してしまいデメリットとなることがある。
ただしこの辺の話は、時間切れを突破するための最終段階の話となるため、「初見PT」や「前半練習PT」でギミックを覚える段階であれば、あまりジョブ被りは意識しなくても問題なし。
4.零式に挑む上ための「装備」について
零式は「IL〇〇の装備を整えないと参加しちゃだめ」のような明確な決まりはありません。(ただしコンテンツファインダーの場合はIL制限あり)
ただしギリギリのバトルとなるため、その時点で手に入る最高ILの装備を整え、参加するのが通例です。
例えば最新パッチ4.4「次元の狭間オメガ零式:アルファ編」であれば、アルファノーマル編で手に入る装備(IL380)、もしくは4.4新式装備(IL380 )を揃えて、参加するのがおすすめです。
豆知識:~新式装備とマテリア禁断~
「新式装備」とは、新たな零式シリーズがリリースされるのに合わせ、追加される装備一式のこと。新たな零式シリーズを攻略できる性能が設定されており、早期攻略組はこの装備で1~4層を攻略していくことになる。
新式装備は、「クラフターで制作」もしくは「マーケットボードから購入」で入手できる。
なお新式装備は、HQ品+マテリア禁断×3~4を行うことでその真価が発揮される。こちらも「マテリア禁断をしないといけない」という決まりはないものの、恩恵が大きいため、するに越したことはない。
↓新式装備は、このようにマテリアを最大4個まで禁断できる。(アクセ以外の装備は最大3個まで)
マテリアで付与される「サブステータス」の恩恵は大きく、部位によっては零式で入手できる高IL装備を上回る性能を持つこともある。
5.零式に挑むまえの「火力」準備~木人討滅戦~
零式では制限時間があるため、タンク、ヒラ、DPSどのジョブにおいてもDPS(火力)を詰める必要があります。
自身のDPSがどの程度かチェックする手段として活用できるのが「木人討滅戦」。木人討滅戦は、ギラバニア辺境地帯(X30.0 Y11.2)のNPC「傷だらけの偉丈夫」 に話しかけることでコンテンツ開始できます。
木人討滅戦で、そのコンテンツを突破するためのDPS量を疑似的に測れ、スキル回しの練習にもなります。
目安としては、木人討滅戦を制限時間5秒~10秒前に突破できるか。5~10秒前に突破できれば、本番のコンテンツでも安定して突破できる火力と言えます。
↓「木人討滅戦」は、各零式コンテンツ、極シリーズ毎に用意されている。
3分間、延々と木人を殴り続けるだけのコンテンツとなるが、シンプルな分、DPSを詰めやすい。
6.零式で使われる「専門用語」解説
零式では、普段のインスタンスダンジョンなどでは、あまり使わない専門用語が飛び交います。その一例を解説。
マクロ
攻略方法、ギミックの対処法、PTメンバーにこうやって欲しいの要求事項を簡略ににまとめたメモテキストのこと。テキストをマクロ化しチャット上に流す。
PT募集の場合、募集主が流すことが多い。
未クリア/今週未/未消化
未クリア・・・ まだそのコンテンツを一度もクリアしていないプレイヤー。
今週未・・・ 既にクリア経験はあるが、”今週”はまだ一度もクリアしていないプレイヤー。週制限のドロップアイテム権を消化していないプレイヤー。
未消化・・・ 意味は、上の今週未と同じ。
今週済・・・ 今週すでにクリアしているプレイヤー。
コンコン
【コンプリ―ト目的】×【コンプリート済】の略称。
既にクリア経験のある者同士が、クリアを目的に集まること。
ドロップ関連
石・・・ 2層でドロップする「武器交換用のトームストーン」を指す。
薬・・・ 2、3層でドロップする「アクセ強化用の強化薬」を指す。
繊維・・ 3層でドロップする「防具強化用の強化繊維」を指す。
武器/胴装備・・・ 4層でドロップする「各種ジョブ武器と胴装備」を指す。
箱・・・ クリア後に報酬として入手できるアイテムの箱を指す。箱の数は、週のドロップ権を消化してしまっているプレイヤーが何人PTに混じっているかで変動する。通常2個、今週済1~4名は1個、今週済4名~は0個。
強化関連
飯、食事・・・ 30分間自身のステータスをアップさせる食事アイテムのこと。そのパッチでリリースされている最上級の食事(HQ品)を食べるのが通例。
薬・・・ 一定時間自身のステータスをアップさせる薬品アイテムのこと。「〇〇の湯薬」、「〇〇の強化仙薬」など。バトル中にタイミングを見計らって使用する。
7.なぜ零式に挑戦するの?
最後に、零式に挑戦する目的や理由はなんなのか。
これはハッキリ言えば「自己満足」です。零式は特にFF14のメインストーリーに関わるわけでもなく、踏破が必須のコンテンツではありません。
報酬として高レベル装備は手にはいりますが、これも次のパッチアップデートがくれば「ゴミ」と化します。じゃあなぜ苦労してまで零式に挑戦するかといえば、それはもう自己満足の世界。
ですが、零式をクリアした際の達成感はこの上ないもの。ゲームとはいえ、何人ものプレイヤーたちと同じ目標にむかい突き進んでいくわけですので、学生時代の部活動やスポーツに似た興奮を味わえます。この部分はノーマルのコンテンツとは決定的な差です。
そんな興奮を味わいたい方は、零式に挑戦してみてはいかがでしょう。
↓零式でしか登場しないオリジナルのボスも用意されている。その力は強大で、倒した際にはこの上ない達成感を味わえる。
まとめ
以上、FF14の零式コンテンツについてとなります。
零式は決して簡単なコンテンツではないですが、FF14プレイヤー全員に参加する権利があります。
これから零式を挑戦しようか迷っていた方の参考になれましたら幸いです!
関連記事:
FF14でよく使われる「専門用語・略称」の意味解説(戦闘バトル編)
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