記事公開日:2019年2月18日
最終更新日:2019年3月22日

FF14

父が病気で倒れ考える、老後の趣味としてのゲーム

ちょっとした日記まじりの記事です。
父の病気になったこと、そしていちゲームブログとして、ゲームについて。

先日、うちの父親が「脳梗塞」で倒れました。
うちの父親はまだ60代、びっくりました。だって脳梗塞ですよ・・
お医者さんも「この数日間が勝負です、最悪のことも考えておいてください」なんて言ってきましたし。

色々考えさせられました。
まずは命は無事であって欲しい、そう願うのはもちろんでしたが、もう一つ気がかりだったのが”その後の生活”。

うち父にはこれと言って趣味がありません。
ただ人としゃべるのが好きなのです。

散歩がてら近所の人とだべったり、食事をしにいき店の人としゃべったり、友人と飲みに行ったり・・。営業職で働いていたこともあり、人と喋ってるのが好きなんですね。「あの人とこういう話をした」、「あの人がこんなこといってたわ」とか、とにかく人に興味があるんですね、オバサン気質といいうか。

「脳梗塞」は、後遺症が残る病気です。
脳の一部の機能が失われるため、重度の場合は歩行困難になったり、呂律が回らなくなり上手くしゃべれなくなったり。認知症のようになることもあるようです。

もしも父が、後遺症で外にも出歩けなくなり、口も回らず会話すらできなくなったらどうなるのか。そこがとても心配でした。しゃべるのが好きな父には生き地獄でしょう。自分の発してる言葉が上手く伝わらない、そんなことになったら心まで病んでしまうかもと。

そうなった時のことも考えてしまい、私は悩んでしまいました。
何か父に家でもできる趣味、人としゃべれる趣味はないだろうか?、と。

 

・・

・・・

・・・・・そこあるじゃないか、ゲーム。

ゲーム、特に「オンラインゲーム」であれば、家にいながら誰かとしゃべれます。コミュニケーションが取れます。

さらにゲームには脳機能を活発化させる効果があると最近解明されてきています。

たとえば、私も好きなレースゲーム『グランツーリスモSPORT』は認知症予防効果が期待でき、高齢者施設などでも活用されているとのこと↓。

INSIDE:『グランツーリスモSPORT』のプレイで高齢者の認知機能全般が改善傾向に─デジタルシニア世代を対象とした調査や活動を展開

 

これしかない。
自分も大好きで、ハマりまくったグランツーリスモ。

グランツーリスモならオンライン機能もあるので、だれかと話せる。しかもハンコン使えばいいリハビリにもなるし!おまけに父は車の運転もすき。

 

少し具合がよくなってきた父に、こう言いました。

自分「父さん、もしも、もしもだよ。脳梗塞であまり外に出れなくなっちゃたらゲームでも趣味にしてみれば?変なストレスためないためにも何か趣味あったほうがいいと思うしさ」

父「ゲーム・・いやあ、そういうのはいいわー」

脳梗塞のせいか、少しカタコトになった言葉でそう答える父。

案の定の返事でした。まあ無理もありません。うちの父はゲームとは無縁の人生を歩んできた人。唯一やったゲームとしては『ポケモンGO』。父がスマホを使うようになった時に話題だったこともあり「ちょっとどんなもんかやってみようかな?」的な感じでやっていたようです。でも2日で止めたようです・・。

自分「最近のゲームはバカにできないよ!ネット回線で人としゃべれたりもするし!しかも父さん車の運転すきじゃん、ハンドル使って遊べば脳梗塞も早く回復するかもよ」

父「そういうのはいいわー、今さらゲームやる歳でもないし」

色々攻めてみましたが、結局父は興味を示しませんでした。まあそうですよね、所詮ゲームですから。私も自分が父の立場だったら、そんな得たいの知れないものを入院中に勧められて「何言ってんだこいつ」状態になると思います。

でも、もしも父の脳梗塞が酷くなるようでしたら、私はのちのち本気でゲームを薦めるつもりでした。

オンラインゲームの世界はさまざな人がいますので、余計なストレスが掛かってしまうかもしれません。もしかしたら父のような人間がこんな世界にデビューしてしまったら、性格が変わってしまうかもしれません(笑)

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けれど、外にも行けず、誰もともしゃべれず、何も趣味もなく、家で過ごすのは、それこそ父の場合あまりにも膨大なストレスになるかと思ったのです。しゃべるのが好きな父なら、自暴自棄になり気が狂ってしまうのではないかとも。

脳梗塞は、それほど怖い病気。寝たきり状態になってしまうこともあります。だから最悪なことも考え、そこまで頭を巡らせました。

結果的には、父の脳梗塞はそこまで悪化せずに済みました。
まだどうなるか分かりませんが、今のところは退院し、特に大きな後遺症もなく過ごせています。歩くことも、しゃべることも普通にできています。

こうして父は幸いにゲームの世界にも入らずに済みました(笑)

けれど、脳梗塞関係なしにも、いつか父と二人でゲームでもしてみたいものですね。今度もう一回薦めてみましょうか。

「高齢者向けのオンラインゲーム」というのは少ない

もう一つお話を。

オンラインゲームというのは周囲のプレイヤーの「年齢層」でも、楽しさが変わります。そして今発売されているオンラインゲームの殆どは、若年層のプレイヤーで溢れています。

スマホのソーシャルゲームは10代、20代が主体。
私も長年プレイしている『FF14』は、オンゲの中では年齢層が高いと言われていますが、それでも主体は30代~40代くらいです。
今回の話題とした『グランツーリスモSPORT』は、車好きが集まるため年齢層がやや幅広くなりますが、それでも主体は体感で20代~40代くらいでしょう。60代、70代以上のプレイヤーと会うこともありますが、やはり稀です。高齢者ばかりのオンラインゲームというのは少ないです。囲碁や将棋のオンラインゲームは高齢層が多いのかもしれませんが、レースゲームやMMORPGなど、そういった花形ジャンルで高齢者向けのオンラインゲームというのはやはり少ないです。

くどい様ですがオンラインゲームを遊ぶ上で周囲のプレイヤーの年齢層は重要です。コミュニケーションを伴いますので。それに年齢的なプレイスキルの差も出てしまいますしね。たとえば70代の高齢者が、若者ばかりのオンラインゲームに入ったら、どうしても壁を感じてしまうのではないかと。うちの父親のように「この年でゲームなんてえ・・」と思っているタイプも拒否感を持ってしまうのではないかと思います。ドラマ『光のお父さん』のように、上手くゲームの世界に入っていけるお父さんお母さんばかりではないハズです。

逆に周りが高齢者ばかりのオンラインゲームであれば、普段ゲームをしない層でもゲームの世界に入りやすくなり、老後の良いコミュニケーションの場になるのではないでしょうか。

昨今、老衰や病気などで家にこもりがちな高齢者が増えていると言われています。「孤独死」などのニュースも増えてきていますよね。

そういった方々のために、”高齢者による高齢のためオンラインゲーム”が作られたらいいなと、今回父の病気を通して思いました。

たとえば同じグランツーリスモであっても、「グランツーリスモ シニアver」的なものを作り、高齢者だけのサーバーで高齢者だけが遊べる環境を作れば、高齢者プレイヤーも遊びやすいのではないかとも思います。

 

かつては一人で遊ぶものだったゲーム。それがオンライン機能を身に着け、今は見知らぬ誰かとプレイできるようになりました。また認知症予防等、高齢者にとってプラスになることも明らかにされてきています。

だからこそ、高齢者のためのオンラインゲームに期待したいです。高齢者だけに限定するのは商業的に厳しい面もあるかとは思いますが、高齢者にもゲームの場を広げて欲しいと感じました。

それにわたしだって、いずれ嫌でも高齢者になりますし、もしかすると病気になり家から出れない生活になるかもしれません。でもそうなっても私も楽しくゲームしていたいですし!

他人頼みになってしまいますが、さすがに私にそういうものを作る力はないので、ゲーム会社様に期待しています。

以上、親の病気について、そして高齢者とゲームについて思う事を書かせて頂きました。

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