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FFシリーズで有名な召喚獣「バハムート」の歴史。旧約聖書~FF歴代の進化まで

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『ファイナルファンタジー』シリーズでお馴染みの最強の召喚獣「バハムート」。今現在はFFシリーズに限らず、ファンタジー系の様々なゲーム、アニメなどに登場するようになりました。

さて、このバハムートは竜やドラゴンのイメージが強いですが、もともとは旧約聖書に登場したカバや魚の形をした怪物であります。ここでは聖書からのバハムートの歴史、またFFシリーズで登場した歴代バハムートの進化の過程を解説していきたいと思います。

 

バハムートの歴史1.旧約聖書にて、元々「ベヒーモス」であったバハムート

まず、「バハムート(Bahamūt)」は、旧約聖書で登場する「ベヒーモス(Behemoth)」と同一の存在となります。ベヒーモスのアラビア語読みをしたものがバハムートの由来となり、この2つはイコールの関係です。

≪旧約聖書でのベヒーモスの特徴》
・ベヒーモスは、旧約聖書『ヨブ記』に登場する巨大な陸上の怪物。
・神が天地創造の5日目に作りだした生物で、「神による傑作」、「完璧な獣」と扱われる。
・動物のカバに似た姿をしている。(もしくはサイやゾウの姿として扱われる事もある)
・最初は一般的な動物のサイズであったが、次第に巨大化し想像を絶する巨体となった。
・温厚な性格であり、すべての獣はベヒーモスを慕っていたと云われている。
・しかし一度暴れはじめると誰にも止める事はできない

つづいて、ベヒーモスは「リヴァイアサン(レヴィアタン)」とも関係があります。

≪旧約聖書でのベヒーモスとリヴァイアサンの関係≫
・ベヒーモスとリヴァイアサンは二頭一対を成す存在。
・リヴァイアサンは、同じく神に作られた海中の生物。「神が作った最強生物」と扱われる。
クジラワニに似た姿をしている。(後世には海蛇の形としても描かれている)
・両者があまりに巨大であったため、ベヒーモスは陸に、リヴァイアサンは海を住みかとする。
・世界の終末時に、ベヒーモスとリヴァイアサンは死ぬまで戦わさせられる。残った方は終末を生き残った「選ばれし者」の食料となる。

このように、歴史の大元を辿ると、バハムートは旧約聖書『ヨブ記』に登場するベヒーモスがルーツとなります。

↓旧約聖書『ヨブ記』のベヒーモス(バハムート)。サイのような姿をしている。下のワニのような生物はリヴァイアサン。

 

↓「FFシリーズ」では、バハムートとは別個体とされ、牛のような怪物として扱われるベヒーモス。

 

バハムートの歴史2.「イスラム教」での魚のバハムート

『ヨブ記』のベヒーモス(バハムート)の逸話は、その後イスラムの世界に広がり、その中で新たな伝承として語り継がれていきます。

≪イスラムの世界でのバハムートの特徴》
・バハムートは、大地を支える巨大な魚のような怪物。
・神が作った大地を天使が支える。
・その下で、天使をルビーの岩石が支える。
・その下で、巨大な牡牛「クジャタ」が支える。
・その下で、バハムートがすべてを支える。
・イスラム教での伝承『千夜一夜物語』では、キリストがバハムートを見て気を失ったという説話がある。

↓イスラムでは巨大な魚のようなバハムート。その上にはクジャタがおり、その上には大地が広がる。

photo:http://www.mameshiba.biz/baha.html

↓「クジャタ」もFFシリーズで、度々召喚獣や敵ボスとして登場する。こちらは伝承通り、牛のような姿で描かれる事が多い。

バハムートの歴史3.『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で竜になったバハムート

1974年に、米Tactical Studies Rules社から販売されたテーブルトークRPGゲーム、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』。世界初のRPG(ロールプレイングゲーム)として有名なRPGの原点にあたるゲームであり、その後に作られたRPGは多かれ少なかれ、この作品の影響を受けていると言われています。

この『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で、バハムートは「神のドラゴン(竜)」として扱われています。
理由は定かにはなっていないものの、この作品ではバビロニアの海水の神である「ティアマト」を悪魔のドラゴンとして扱っており、その対比として、同じく水(魚)に関係した神であるバハムートを起用した
という説が有力な模様。

↓世界最初のRPGとなる『ダンジョンズ&ドラゴンズ』

↓『ダンジョンズ&ドラゴンズ』でのバハムートデザイン

photo  :https://hobbyjapan.co.jp/dd/news/cd/0310_01.htm

 

 

バハムートの歴史4.『ファイナルファンタジー』の竜王バハムート

バハムートの竜のイメージを決定づけたのが、JRPGの大御所『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズ。

FFで初めてバハムートが登場したのは、1987年に発売された第一作『ファイナルファンタジー1』。
ファイナルファンタジー1では、「ドラゴンの洞窟」にて、カルディア諸島のドラゴン達を治める王としてバハムートが登場。
巨大な竜のような姿をしており、プレイヤーである光の戦士達のクラスチェンジを行ってくれる味方の存在として登場しました。

↓『ファイナルファンタジー1』で登場したドラゴンの王バハムート。

photo  :http://ord.yahoo.co.jp/

バハムートの歴史5.『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する歴代のバハムート FF3~FF15まで

その後、ファイナルファンタジーシリーズでは、お馴染みの召喚獣やボスとして登場するバハムート。FF2を除くすべてのFFナンバリンクタイトルで登場しています。

ファイナルファンタジーシリーズでの歴代バハムートの歴史を一挙紹介。


FF3、初めて戦う事となるバハムート

1990年にファミコンソフトとして発売された『ファイナルファンタジー3』。
FF3では、バハムートは「バハムートの洞窟」にすむ竜王として登場。本作ではじめてプレイヤーはバハムートと戦う事となり、勝利すると召喚獣として味方をサポートする存在となります。
強力な全体攻撃「メガフレア」を使用。

↓シリーズ上、FF3でバハムートと初めてバトルする事となる

photo  :https://www.youtube.com/watch?v=eyh-tbXKEMo

 

FF4、幻獣神バハムート

1991年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー4』。
FF4にてバハムートは、すべての幻獣(召喚獣)の頂点にたつ幻獣神として登場。物語の終盤、月にて戦う事となり、こちらも勝てば召喚獣として使用できるようになります。
召喚時の火力はシリーズ随一であり、入手すると終盤の敵であってもメガフレアで一掃が可能。

↓バランスブレイカーとも呼べる火力をもつFF4の「メガフレア」。

photo  :http://www.nicovideo.jp/watch/sm18327744


FF5、スタイリッシュな竜王バハムート

1992年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー5』。
FF5でも、最強の召喚獣として登場する竜王バハムート。FF5はとあるマップ上の半島がバハムートの姿になり、かつてない巨大なバハムートとして描かれます。
こちらも戦闘に勝利すると召喚獣として使用可能。グラフィックが強化され、その後のバハムートの原型が固まります。

↓ほかの竜族とは一線を画すスタイリッシュなデザインのバハムート。

FF6、パラメータ強化に貢献するバハムート

1992年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー6』。
FF6では突如飛空艇で遭遇する「デスゲイズ」との戦闘後、「魔石」に封印された幻獣としてバハムートが手に入り、その後召喚獣として使用可能となります。FF6ではエフェクトが更に強化されており、派手で美しいメガフレアを放ちます。
FF6の場合、全般的に召喚獣が陰に隠れ易くあまり戦闘で活用する場面はありませんが、バハムートには「レベルアップ時のHP50%ボーナス」が設定されており、パラメータを強化・カンストするには無くてはならない存在となっていました。

↓戦闘ではあまり目立つ存在ではなかったが、パラメータ強化に貢献したFF6のバハムート。

 

FF7、3種類のバハムートが登場

1997年にプレイステーション用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー7』。
FF7では、「古代種の神殿」のレッドドラゴンとの戦闘後、、「マテリア」に封印された幻獣としてバハムートが手に入り、その後召喚獣として使用可能となります。
またFF7では、このほかに、ギガフレアを使う「バハムート改」、テラフレアを使う「バハムート零式」の更に上位の2体のバハムートも登場。

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↓隠し召喚獣である「バハムート零式」。惑星レベルで破壊する壮大なテラフレアを吐きます。1分近くある長いエフェクトシーンも話題になりました。


FF8、ガーディアンフォースの王バハムート

1999年にプレイステーション用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー8』。
FF8では、ガーディアンフォース(G.F.)の王として、禁忌のガーディアンフォースとして扱われていました。とある孤島の施設に封印されており、戦闘に勝利するとG.F.として使用可能に。

メガフレアが連射式の弾丸のようになり、羽の色が赤色となっているのが特徴的。

↓ダークファンタジー的な配色となったFF8のバハムート。


FF9、ムービーで描かれるバハムート

2000年にプレイステーション用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー9』。
FF9では、バハムートは宝石「ガーネット」に封印されし竜の王として扱われます。物語途中でガーネットを入手後、戦闘中に召喚獣として使用可能に。

またFF9では、バハムートは物語の戦局を分ける決戦兵器のような扱いともなっており、バハムートが土地や街を破壊していく姿が”ムービー”として描かれているのも特徴的です。

↓戦闘中に呼び出せるFF9のバハムート。全体的に鋭さのあるデザインになりました。

photo  :http://altema.jp/ffrk/216-11360

↓ムービーで初出演する事となったバハムート。(FF9バハムート初召喚時ムービー)

FF10、祈り子の化身となるバハムート

2001年にプレイステーション2用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー10』。
FF10では、召喚獣たちは”祈り子”化身として扱われます。バハムートは、フードを被った少年の祈り子の化身となる最強の召喚獣。FF10のバハムートは竜族でありながら、人間のように直立し、背中に大きな円盤を備えているのが特徴的。

また本作のバハムートは、召喚中に操作する事が可能で、メガフレアの他にインパルスや黒魔法など数々の技を繰り出せます。
他の召喚獣同様に、ストーリーにも深く関わってくる存在。

↓直立するFF10のバハムート。アジア風の羽も特徴的。


FF11、サーバー名にもなったバハムート

2002年にプレイステーション2用ソフトおよびPC用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー11』。
FF11では、拡張ディスク「プロマシアの呪縛」にて、強大な力をもつ敵として登場。デザインはこれまでより無骨で筋肉質であるのが特徴的。
十数人の冒険者でPTを組み挑む形となり、メガフレア、ギガフレア、テラフレア、眷属召喚など様々な技を駆使する怪物となります。

またFF11では、「バハムート」はサーバー名としても登用。1、2を争う人気サーバーとなっていました。

↓他プレイヤーと協力して倒す、FF11のバハムート。

photo  :http://backblue.jugem.jp/?eid=22


FF12、戦艦として扱われるバハムート

2006年にプレイステーション2用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー12』。
FF12では、召喚獣は登場せず、召喚獣の名前は大型戦艦に用いられています。その中でも最も巨大な「バハムート級空中要塞一番艦”バハムート”」に、バハムートの名が与えられています。
ドクター・シドが最後に設計した空中要塞でもあり、全長は2kmを超える超大型戦艦。本作のラストダンジョンともなっています。

↓バハムート級空中要塞一番艦”バハムート”。強大な火力をもち、アルケイディア帝国軍の切り札的な艦となります。

photo  :http://perspirant.blog43.fc2.com/blog-entry-837.html?sp


FF13、変形型の魔獣バハムート

2009年にプレイステーション3用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー13』。
FF13では、召喚獣は「ルシを救う者」といった存在となり、ルシにされた主要キャラ達のサポート役として仲間になります。バハムートは、そのうちの一人「ファング」を救う召喚獣。
FF13のバハムートは、他の召喚獣同様に機械と生物が入り混じったような独特のデザインとなっています。また獣人型と飛行型の2タイプに変形が可能なのも特徴的。

↓獣人型のバハムート。これまでとは一線を画す、独特なフォルム。

↓こちらは飛行型に変形したバハムート。機械チックなデザインもみられます。


FF14、世界崩壊を引き起こしたバハムート

2013年にプレイステーション3、4用ソフトおよびPC用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー14 新生エオルゼア』。
FF14では、月の衛星ダラガブに封印された古の蛮神バハムートとして登場し、通算7度目の大災害「第7霊災」を引き起こすきっかけとなります。冒頭のムービーでは、街を覆いつくすほどの巨体で世界を焼き尽くすバハムートの姿が迫力の映像で描かれています。

また、レイドコンテンツ「バハムート真成編」の強力なラストボスとしても登場。

↓かつてないほど恐ろしくリアルな造形で描かれるFF14のバハムート。ムービー内で描かれるメガフレア演出も他作を圧倒。


FF15、人型となった剣神バハムート

2016年にプレイステーション4用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジー15』。
FF15で召喚獣は、神話時代に君臨した神々(六神)として扱われます。ラムウやリヴァイアサンなど他の召喚獣(六神)が原点回帰したデザインになっているのに反し、バハムートに限っては竜の概念が消えさり、全身が剣に覆われた鎧を纏う人間のような全く新しいデザインとして登場します。召喚時の技は、メガフレアではなく「アルテマソード」と呼ばれる剣技に。

FF15では、異空間にて主人公ノクトを待ち、ノクトを真の王にすべく過酷な選択を投げかけます。

↓全身に多数の剣を身にまとう剣神バハムート。

↓顔は竜ではなく、人に近いものとなっている。

以上が、FF3~FF15の歴代バハムートの歴史となります。

まとめ

このようにバハムートは、旧約聖書ではカバや魚の姿、ゲーム世界では竜のイメージが定着し、さらに最新のFFシリーズでは戦艦や人間のような奇想天外な方向にも進んでいっています。

とはいえ、いずれも言えるのは強大な力をもった特別な存在であること。今後も様々なバハムートが描かれていくかと思いますが、バハムートの名を冠するのは、その世界で特別な存在の者である事には変わりないでしょう。

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