少し前にハイセンスの43型のテレビを購入したら当たりでして、ハイセンスに惹かれました。その流れで、続けてこの32型の「32N20」も購入しました。こちらは主にPC作業用。
安価ながら、IPSパネル、ネット動画再生、スマホ連動などなかなかに機能豊富で使い勝手のよいテレビです。
実際に使用しての評価レビューを書いていきます。
「32N20」商品スペック詳細
まず、今回購入した「32N20」の詳細について。
※特に注目したい点は黒字で強調。
商品名・型番 | 32N20 |
メーカー | ハイセンス |
価格 | オープン価格(3万円前後) |
画素数 | 1366×768 |
本体寸法(幅×高さ×奥行) |
73.4×47.7×17.5cm(スタンド含む) |
画面サイズ | 32インチ |
パネル形式 | IPS / RGB |
壁掛け | 壁掛け可能 |
バックライト | 直下型 |
HDR対応 | 非対応 |
倍速対応 | 非対応 |
応答速度 | 8ms |
消費電力 | 55W |
年間消費電力 | 64kWh |
省エネ基準達成率 | 128% |
待機電力 | 0.3W |
ゲームモード | 非対応 |
音響機能 | スーパーバス |
チューナー | 地上デジタル×2 BS・110°CSデジタル×2 |
無線LAN | 対応 |
動画メディア | Youtube/acTVila/TSUTAYA TV/U-NEXT/クランクイン!ビデオ |
入出力端子 | HDMI入力端子×4 ARC対応対応 ビデオ入力端子×1 光デジタル音声出力端子×1 ヘッドホン出力端子×1 コンポーネント入力端子×1 USB×1 LAN端子×1 |
付属機能 | Anyview Cast |
製品公式ページ
|
注目点としては、発色のよい「IPSパネル」を採用していること。
燃費の面では、消費電力は55W、年間消費電力64kWh。32型テレビとしてはまずまずの数値ですね。
ネットに繋がる「スマートテレビ」という分類になり、32型テレビながら無線LAN機能やスマホ連動機能をもち、テレビはYoutubeなどを楽しむことも可能です。
価格は3万円前後が目安ですが、私はAmazonで2万5000円で購入できました。
IPSパネルで画面はハッキリきれい、遅延も少ない
まずは、最も気になる映像面のレビューを。
最近のテレビのパネルは、安価なVAパネルが主流になっていますが、この「32N20」はIPSパネルを採用しています。
IPSパネルのメリットは、発色がよく、画面が明るくはっきり写ることです。
私の自宅には、ハイセンスのVAパネルの43型テレビ「43E6800」もありますが、ハイセンス同士で比較しても、VAパネルとIPSパネルではIPSの方が画面が明るく、白などの明るい色の発色も鮮やかです。
IPS液晶も進化しているのか、以前使っていた東芝REGZA(32S20 2016年モデル)のIPSより発光は良い気がします。
ただし、現行最新モデルのSONYやシャープ製IPSと比べると若干黄色っぽい感じがしますね(これは店頭で確認しました)。
同時にIPSパネルにはデメリットもあり、VAパネルにくらべると黒の表現が苦手でコントラストが付けにくいのが欠点です。
そのため、安っぽい映像になりやすく、映画などを深みのある映像として楽しむには不向きです。
ちなみに私は、「PCモニターとして使いたい」、「たまにテレビでバラエティ番組などをみたい」という目的だったので、こういう用途であれば明るいIPSのほうが向いていると思います。
■画面遅延について
PCモニターとして使う場合、スピーディなゲームをプレイする場合などに気になるのが画面の「遅延」です。
この「32N20」の応答速度はカタログ値は8ms。PCモニターは応答速度1msの機種も沢山ありますので、8msは遅いとはいえないものの、速いともいえません。
またハイセンスのテレビには、応答速度を上げる「低遅延ゲームモード」が搭載されている機種もありますが、残念ながらこの32N200には付いていません。
それにもかかわらず、実際使ってみると、応答速度はカタログ数値以上に速く感じました。
HDMIケーブルでPCモニターをテレビ画面に映しても、マウスにほぼ遅延がなく動きます。VAパネルのようなワンテンポおくれる違和感はありませんでした。
IPSパネルはVAパネルより応答速度は速いといわれており、パネル本来の特性が活きているものと思われます。
画面表面は、グレア(光沢)処理がされており、光の反射は若干あります。
無線LANで繋がりネット動画が見れる、通信性能も良い
「32N20」には無線LAN機能が搭載されており、自宅のWiFiルーターと同期することが可能です。
我が家は一軒家の1階にWiFiルーターをおき、2階にこの32型テレビをおいていますが、問題なく通信が行えています。
youtubeのHD動画などを再生しても、途切れることはなくスムーズに再生されており、無線LANの通信性能は十分なものが備わっています。
「Youtube」、「macTVila」、「TSUTAYA TV」、「U-NEXT」、「クランクイン!ビデオ」、計5つの動画サービスのアプリケーションがテレビ内に搭載されています。
ボタン1つでYoutubeが起動できるので、小さなお子さんや高齢者でも簡単に動画を楽しむことができます。
ちなみに私はPCがあるので、PC側でYoutubeを見れますが、たまにテレビの大画面、IPSのクリアな画面で動画を楽しみたいときなどは重宝しています。
ただしインターネットブラウザは内蔵されておらず、ネットに繋がるからといってもWEBページなどは見ることはできません(後述するAnyview Cast機能でスマホ側のブラウザを疑似的に使うことは可能)。
スマホユーザー歓喜、画期的な「Anyview Cast」機能
※この機能はAndroidのみ対応し、iphoneは非対応です。
このテレビで一番驚いたのは「Anyview Cast」機能です。簡単にいえばスマホ画面をテレビに映し出せるというもの(いわゆるミラーリング)。
テレビとスマホの両方を同じWiFiネットワークに繋げることで、無線接続でスマホの画面をテレビに投影できます。ケーブルなどは一切不要です。
テレビ側を待ち受けモードにし、スマホの通信設定で「スクリーンミラーリング(機種によって名称は異なる)」を起動することで双方が同期されます。
使用例として、たとえばスマホ側で動画を再生、それをミラーリングで32型の大画面で楽しむこともできてしまうわけです。
これにより、「32N20」にはもともと搭載されていない「Amazonプライムビデオ」や「Netflix 」など、さまざまな動画メディアも疑似的に楽しめてしまいます。
無線なので、ベットで寝ながらスマホを操作し、それをテレビに映し出すような使い方もできて便利です。
■通信遅延について
このAnyview Cast機能でミラーリングした場合、スマホ画面とテレビ画面で1秒程度のラグが発生します。
1秒のラグというのは操作をする上では結構に大きく、ネット検索などをすると違和感を感じます。タイミングを求められるスマホゲームなどもまず無理でしょう。
そのためスマホを操作しながら投影するというのには向かず、スマホで再生した動画などを映し続けるという用途が合っているかと思います。
欠点があるとすればデザイン
「32N20」は、デザインが少々残念な気がします。
このモデルは、ディスプレイの下の縁がシルバーの装飾になっていますが、このシルバー部分がメッキ素材でギラギラしています。
イメージとしては、一時期、国産車の内装にもよく使われていた、あの安っぽいメッキです。
テレビの映像が映っている時は画面のアクセントにもなりますが、テレビを消している時はインテリアとしてはちょっとカッコ悪いような。
これなら他のモデルのように余計な装飾をせず真っ黒のままのほうがよかった気がします。
総評:ハイセンスで十分
もともと東芝REGZAユーザーでしたが、ハイセンス43型4K液晶テレビ「43E6800」を購入してハイセンスを気に入り、わずか1ヶ月足らずでPCモニター用にこの「32N20」も購入しました。
短期間でハイセンスを2台購入するほど、このメーカーは気に入っています。
ハイセンスは東芝REGZA(東芝映像東芝映像ソリューション)を子会社におさめており、技術や部品を共有しています。
その上で、この「32N20」の兄弟機ともいえる東芝REGZA「32V34」より1万円~1万5000円程度安い。
機能や性能に大きな差はなく、中国メーカーの質の粗さのようなものも見られないため、32型程度であれば無理に国産に拘ることはない気がします。
そう感じさせてくれるテレビでした。
32型テレビでは、現在IPSパネルの機種自体がかなり少なくなってきていますので、IPSパネルで探している方は選択肢の1つに加えるべきモデルだと思います。
商品ページ
今回紹介した「32N20」のAmazonでの販売ページはこちらになります。
ハイセンス 32V型 ハイビジョン 液晶テレビ 32N20 IPSパネル ネット動画対応 外付けHDD裏番組録画対応 3年保証
関連記事
こちらは、ハイセンスの43型4Kテレビ「43E6800」の購入レビューです。
ハイセンス43型4K液晶テレビ「43E6800」購入評価レビュー、期待を裏切る中国性能
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