名作「クロノトリガー」の続編として作られた「クロノ・クロス」。
知名度、売上的にはクロノトリガーの影に隠れていますが、中身(ストーリー)は個人的にこちらの方が好きです。さてそんなクロノクロスの魅力を紹介していきたいと思います。
製品名:クロノ・クロス
ジャンル:RPG
対象機器:PS
発売:スクウェア・エニックス
発売年:1999年
PS1ソフト『クロノ・クロス』のあらすじ
クロノトリガーのAD.1000年(現代)から20年後、クロノトリガーで描かれたゼナン大陸の辺境にある海域エルニドが本作の舞台。エルニド大陸の片隅にある漁村アルニ村で穏やかな生活をしていた主人公セルジュだったが、ある日岬で出くわした不思議な光に取り込まる。村に戻ったセルジュはどこか異変を感じつつ、次第にそこが自分が既に死んでいる世界「アナザーワールド」だと気づいていき・・・。
クロノクロスの世界観
前作クロノトリガーはタイムトラベルがテーマでしたが、本作クロノ・クロスはパラレルワールドがテーマ。「ホームワールド」と「アナザーワールド」を行き来しながら並行世界のミステリーに迫っていきます。キャラデザインやマップデザインなどが前作とかなり違っていますが、基本は前作と同じ世界の話となり、世界設定なども前作のものを引き継ぎます。
クロノクロスのストーリー
本作クロノクロスの目玉とも言えるストーリー。
早い段階から2つの並行世界を行き来していく訳ですが、序盤はミステリー的な部分もあるものの、冒険活劇の様な明るく鮮やかな雰囲気で話が進んでいきます。このパートも面白い訳ですが、前作クロノトリガーの壮大な冒険劇と比較してしまうと少しうーん・・・と感じてしまうのは否めません。
ただ終盤からまるで全く別の作品かの様に話が覆ります。感動、ミステリー、ファンタジー、科学、並行世界、タイムトラベル様々なものが入り混じった怒涛の展開に。
クロノトリガーでなぜラヴォスが存在したか?など、クロノ・クロスではクロノトリガーでの話の核心にも迫ります。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ゲームには勿体無いほどの興味深く完成されたストーリーでした。かなり複雑な話ですので謎解き、考察の楽しみもあります。また単に込み入った謎解き話なだけでなく、ドラマとしても十分楽しめ終わった後清清しい気分になれるのもこの作品の素敵なところ。
話が面白いRPGがやりたいとう方には是非プレイしてもらい作品です。
ちょっとした会話・サブストーリーも面白い
ホームワールドとアナザーワールドでは登場するキャラクターはほぼ同じなのですが、2つの世界で境遇が異なっています。片方の世界では成功していた人がもう一方の世界では上手くいっていなかったりと2つのifな人生が描かれています。特にメインのストーリーに関わってこない小さな話な訳ですが、妙にリアルに描かれており何かジーンとくるものがあります。
大人になった方がやるとより引き込まれるかもしれません。
クロノクロスの何度も聞きたくなる音楽
音楽は、前作に引き続き光田康典氏が担当しています。
クロノトリガーも良曲揃いでしたが、個人的にはクロノクロスの音楽は更に良く、こちらの方が好きです。クロノトリガーはパッと頭にに残る良曲が多かったですが、クロノクロスはじわじわ染みてくる感じの良曲が多いです。何度も聞き返したくなるのはクロノクロスの曲です。
クロノクロスのグラフィック
グラフィックはPSソフトですのでやはり最新ゲームと比べると見劣ります。特に戦闘のポリゴンは粗さが気になります。その分ストーリーが良いので耐えましょう。
キャラデザインもやや癖がありますが、その分ストーリーが良いので耐えましょう。最終的にはキャラに愛着がもてる様になります。
クロノクロスの戦闘システム
クロノ・クロスの戦闘システムは「エレメント」と呼ばれるアビリティを駆使して戦う、これまでのどのRPGにも似つかない独特のシステム。最初は単調ですのではっきり言ってつまらないです。クロノトリガーのシステムを期待していた人は特に嫌気するでしょう。
ただ中盤以降は戦術的になり序盤が嘘の様に楽しくなります。下手に戦うと中ボス程度で詰む事もあり、やり込み派の方でも納得できる仕上がりかと。
個人的には最後は次作もこのシステムでいいんじゃないかと思えるくらい楽しかったです。
ただエンカウント制なので今のゲームと比べてしまうと毎回の戦闘が面倒です。PSなのでロード時間も長くここが欠点かと。
クロノクロスはこんな人におすすめ
・ストーリーの面白いRPGを探している方
・並行世界やタイムトラベル、ミステリーなどが好きな方
・クロノトリガーが好きな方
・音楽が良いRPGを探している方
・謎解き、考察が好きな方
など
クロノクロスは最近ネットなどでかなり評価されている様ですが、全くその通りでグラフィック以外はほぼ完璧な作品です。クロノトリガーの続編という事で気になっていたけれどとうとうやらなかったという方は特におすすめします。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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