国民的RPGゲーム『ドラゴンクエスト(通称ドラクエ)』。
このタイトルの”ドラゴンクエスト”というネーミング。
ドラクエにはたしかにドラゴンは出てきます。が、ストーリー上サラリと登場したり、敵モンスターとして出るくらい。ではなぜ”ドラゴンクエスト”と、タイトルにドラゴンを押し出しているのか。その由来は何なのか。
この長年の謎について、最新作『ドラゴンクエスト11』にて、意味が回収されたかのような描写がありましたので、以降で解説していきます。
※最新作『ドラゴンクエスト11』のネタバレを含みます。
1.”ドラゴンクエスト”の名前の意味や由来について
まず、ドラゴンクエストの名前の由来について、以下の逸話があります。
「ドラゴンクエスト」というタイトルは、堀井が劇画村塾時代に小池一夫から学んだ「印象的なタイトルを作るには、易しい言葉と難しい言葉の組み合わせがいい」「タ行を濁音に変える(ダ行にする)と印象が残りやすい」という教えをもとに作られた。
略称はドラクエ。表記上では「DQ」(Dragon Quest)も用いられる
制作側としては、印象的なタイトルを狙ってこのネーミングにしたようです。
”クエスト”の意味について
続いてクエストの意味について。
クエスト(quest)は、英語直訳で、以下の意味を指します。
1 探索。探求。
2 物語などの、冒険の旅。
デジタル大辞泉より
また数多くのRPGゲーム上では、”クエスト”とは物語上で出される、課題や依頼、またその一連の作業を指すことが一般的です。
つまり”ドラゴンクエスト”とは、
・ドラゴンの探求、ドラゴンの探求の旅
・もしくはドラゴンからの課題、ドラゴンからの依頼
直訳で考えると、こういった意味に捉えられます。
2.最新作『ドラゴンクエスト11』のエンディングで描かれた、タイトルへの示唆
※本章では、ドラゴンクエスト11およびドラゴンクエストシリーズ全体に関わるネタバレを含みます。感動を味わえる素晴らしいシーンのネタバレも含みます、それでも知りたい方のみ読み進め下さい。
2017年にPS4/ニンテンドー3DS向けに発売された、
シリーズ第11作目『ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて』。
本作は、ドラゴンクエスト1~3で描かれた「ロトシリーズ(ロトの勇者)」に含まれる作品。ロトシリーズの前段にあたる作品となります。
つまりドラクエシリーズの始発点となる話であり、ドラクエ1より前を描いた作品です※。
※この件は、はっきりと制作側から明言されているわけではありません。
がストーリー上で、ロトシリーズに直結させるようなシナリオ・演出があり、ほぼ確定かと。数多くのサイトで考察されていますので、詳しくは考察サイトなどをご参考下さい。
さて、このドラゴンクエスト11の真エンディング。
真エンディングでは、すべての源となった「聖竜」と対面することになります。
この聖竜と呼ばれるドラゴンが存在したことで、ロトの世界が創られたと語られます。”ドラゴン”がシリーズ上で、世界創造に直結する重要な存在であると判明します。
そしてエンディングムービーにて、
この聖竜から、勇者に対してある大きな”依頼”が行われることとなります。
そしてドラクエ1へ(厳密に言えば3)、次の世代の勇者へ、ロトの剣と竜王と共に引き継がれる形に。
※この部分については、「録画禁止区間」となっていますので、著作権の関係で内容を詳しくここに書く事ができません。ドラクエ11のソフトを所持している方であれば、もう一度そういった目線で、真エンディングを観直してみてください。
まとめると、”ドラゴンクエスト”とは、
世界を創り上げたドラゴン、そのドラゴンから勇者へ依頼が行われた。遠い昔(ドラクエ11の時代)に。
その後初代ドラゴンクエストでは、かつての勇者がドラゴンから依頼されたクエスト、それを次の世代の勇者がこなす旅であったと捉えらます。
ドラクエ11の方が後に発売されていますので、「後付け設定」的にはなりますが。
もちろんこの部分についても、制作側がはっきりそうであると明言しているわけではありません。とはいえドラクエ11のエンディング内容を踏まえれば、そのような意図にしたいのは明白かと思います。
そんなことが描かれたのが、ドラクエ11でした。
またドラクエ11は、「ロトシリーズ」だけでなく「天空シリーズ」にも繋がっているようだと、多くのサイトで考察されています。
3.最後に感想的なものを
私自身も子供の頃から、ドラゴンクエストのタイトルは疑問がありました。
「これドラゴンほとんど関係ないじゃん」、「ゲームは面白いけれど、ドラクエってタイトルがイマイチぱっとしない」的な。
しかし今回このような話がドラクエ11で描かれたことで、今までプレイしてきたドラクシリーズが感傷深くもあり、ドラクエというタイトルも好きになれた気がします。
やっぱりタイトルって意外に大事ですよね。ドラクエ11はそういう意味でも粋な計らいの詰まった良作でした。後付け設定とはいえ、往年のファンでも納得のパーフェクトなタイトル回収の形だったのではないかと。
根源となる「聖竜」のデザインやルーツの設定も、他のキャラクターやモンスターとは妙に違い、神々しいモノであったのもよかったです。デフォルメされていないというか。
まとめ
以上、ドラゴンクエストのタイトルの由来についてでした。
ドラクエ11でこのような話が描かれたので、今後のドラクエシリーズは、その意味がより押し出された作品になっていくのかもしれませんね。
関連記事:
シリーズ屈指の面白さ、『ドラクエ11』とはどんなゲームだったのか?【特徴・感想・評価レビュー】
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