サイバーフォーミュラ

現実的に考える、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の技術は今後、実現可能なの?

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変形機能・ブースト機能・イナーシャルドリフトなど奇想天外なネタが豊富なレースアニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」。サイバーフォーミュラで用いられている技術やテクニックは、現実的に実現出来る物なのでしょうか。
この記事では、サイバーフォーミュラをリアルで冷静に考察していきたいと思います。
※推測多めですがお許しを。

 

現実世界で実用される可能性のある(既にされている)、サイバーフォーミュラの技術↓

 

ブーストポット

 

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サイバーフォーミュラの”ブースト”は一般的なタービンのブースト(ブースト圧)とは異なり、サイバーフォーミュラに積まれている「水素エンジン」で使用する酸素を、一時的に濃縮させて爆発させる技術です。
酸素を濃縮させる事自体は、今の技術でも十分可能なのではないでしょうか。ただ、サイバーフォーミュラのような大排気量&大パワーの水素エンジンというのはまだまだ作られた実績がないため(初期のアスラーダGSXでも5000cc、1200馬力)、仮にブースト機能が実現出来ても、サイバーフォーミュラの様な爆発的な加速力が得られる様になるのは、まだ先が長いように思えます。

メカニズムは異なりますが、「ニトロ燃料」を使った一時的な急加速、ジェットエンジンを使った一時的な急加速というのは既に実現されています。

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時速400km/hオーバーの最高速

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TVシリーズで登場した初期のアスラーダGSXの最高速度は420km/hです。(ブースト時を除く)当時としては未知の領域とも言える速度でしたが、現在は時速400km/hの最高速は実現可能です。というか実現しています。

市販車においては、 2010年に、イタリアのスーパーカー「ブガッティ・ヴェイロン スーパースポーツ」が市販の状態で時速431km/hを記録し、ギネス登録されています。また、あくまで市販車の話で、チューニングカーとなれば今の技術があれば更に上を目指せます。アメリカで日産GT-Rをドラッグレース用に2000馬力に改造した方がいるようですが、この手の車であれば、時速500km/hは既に非公式で出てるんじゃないでしょうか。コーナーが曲がれるかは別として。

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時速431km/hを記録したブガッティ・ヴェイロン スーパースポーツ

また、F1レース界では、「ファン・パブロ・モントーヤ」が2005年のイタリアGPにて、F1至上最高となる372.6km/hの最高速をレース中に記録しています。F1レースのレギュレーションを無視してマシン開発すれば、フォーミュラーマシンでも時速400km/hオーバーは軽くだせるでしょう。

最高速的には、やろうと思えば500km/h台、600km/h台程度までは可能そうですが、その速度で”レースをするとなると”、車体の負荷やGの負荷がとんでもない事となるので、そこが壁となりそうです。

□関連記事
>>ヴェイロンではない、世界ー速い市販車は今現在このモデル(最高速)

 

エフェクトファン

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アスラーダの車体を持ち上げしまう、なんとも印象的な「エフェクトファン」。アニメを見る限りでは、大型のプロペラを回しているだけなので、技術的には可能でしょう。
実際にファンを使って強烈なダウンフォースを発生する技術は、シャパラルのレースカー「2J」が1970年の段階で実現しています。車のコーナリングが異常に速くなりすぎるので、レース界ではすぐに禁止されましたが、作ろうと思えばエフェクトファンと似たようなものは直ぐに作れるかと思います。

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ファンを装備し圧勝したシャパラル・2J

 

気になるのはサイバーフォーミュラの様に車体が宙を舞うかですが、サイバーフォーミュラのマシンの様に400kg、500kgと軽い車体にして、(がっしりして重そうに見えるνアスラーダは、実は458kgしかありません。)、ある程度大きめのファンを装備すれば飛ぶ事も出来るんじゃないでしょうかね。流石にアニメの様な小型サイズのファンでは飛ぶのは物理的に難しいと思いますが。

 

サイバーシステム

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アスラーダは、車全体を電子制御し、走行中にサスペンション・ギア比・ウィングの角度などを調整していましたよね。これは既に実現されています。日産GT-RやBMWなどの高級車は、走行中にサスペンションやギア比を自動調整する機能を既に備えています。海外のスーパーカーには速度に合わせてウィング角度を調整する車種も。

また走行アシストも年々進化しており、近年は衝突をシステムが自動回避する機能が当たり前になってきました。自動走行についてもグーグルなどが無人自動車の開発を進めており、アメリカの「フレイトライナー」というトラックは、既に高速道路の無人運転に成功しています。一種のサイバーシステムといえるでしょう。

対話型のナビゲーションシステムについても作ろうと思えば作れるでしょう。ただアスラーダの様なAI(人工知能)を積んだナビゲーションシステムはもう少し先になりそうです。AIについてもグーグルが積極的に開発を進めており、スマートフォンに積まれている「Siri」がそれらしい形になってきています。もう少し時間は掛かりそうですが、いずれはアスラーダの様なAIマシンが誕生する事はありえるでしょう。時間の問題です。

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人口知能に発展する可能性も持つ「Siri」

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変形機能

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アスラーダは、「エアロモード」や「ラリーモード」にすると、走行中にボディパーツやエアロパーツが変形していましたよね。この変形機能も徐々に開発が進んでいる様です。

メルセデスベンツは、2015年フランクフルトモーターショーで発表されたコンセプトカー「メルセデスベンツ・IAA」では、時速80km/hで、バンパーやタイヤ周り、後方ウィングなどのパーツを自在に変形させる機能を持つ様です。

高速走行時に変形するハイブリッド車 IAA 、メルセデスが発表。時速80kmで『エアロモード』に各部が可動、燃費向上(出展:autoblog)
http://japanese.engadget.com/2015/09/22/iaa-80km/

BMWも「BMW・GINA(ジーナ)」と呼ばれるコンセプトーカーで同様の変形機能を開発しています。

 

どちらかというとνアスラーダやオーガの、レアメタルの変形に近い形でしょうか。今後開発が進めば、もっと大胆な変形をする車が誕生してくるかもしれません。
ただ、アスラーダの様に時速400km/h以上の高速で走行中に変形というのは、掛かる空圧の問題などもありそうなので、もう少し先の様な気もします。

イナーシャルドリフト

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イナーシャルドリフトは、直訳で”慣性ドリフト”です。映像演出で何やらすごそうな技に見えますが、一般的に”ドリフト”と呼ばれている走法と同じです。
コーナー入り口でブレーキの描写がないため、ドリフトの一種の”パワースライド”に近い形かと思います。シボレーコルベットやポルシェ・991などビックパワーの後輪駆動車が起こすそれと同じかと。

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ただアスラーダはドリフト中に、急にグリップが回復して急加速し、相手を抜いていきますよね。あれはかなり難しいかと。瞬時に爆発的なパワーを発揮するエンジンとシステムが必要になりますし、ドリフト中の急加速でも不安定にならない設計も必要になります。現実のスポーツカーなら、ドリフト中にあんな加速をしたら即スピンです。

ZEROの領域

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風見ハヤトやブリード加賀が使っていた、例の人知を超えた神業「ZEROの領域」。
実際にF1ドライバーなどは、激しいレースをしたりして神経が高揚すると、ZEROの領域の様な不自然な感覚に襲われる事がある様です。
ただ、先読みが出来たり、テレパシーを使うのは、人間がミュータントにでも進化しない限り無理でしょう。ですが、ナノマシンを体内に埋め込んで、テレパシーの様な意思疎通をする技術は計画されているようです。

 

サイバーフォーミュラ

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2014年に電気自動車(EV)のフォーミュラーカーのみでレースを行う、「Eフォーミュラ」という新たなレースカテゴリが国際自動車連盟(FIA)によって新設されました。

実際のF1の方も、一昔前は電子制御をほぼ持たない、いつドライバーが死んでもおかしくない様なF1マシンでしたが、最近は技術の進化に合わせ、F1マシンでも徐々に電子制御が取りれられてきています。
今後更にマシンの性能が上がれば、電子制御に関するレギュレーションもより緩和されていくと思いますので、いずれはF1でサイバーフォーミュラの様な電子制御や音声ナビゲーションを持ったF1マシンが登場してくるかもしれません。もしくはEフォーミュラの先をいく、更に技術満載のレースカテゴリが新設されるかも!?

まとめ

いかがでしたでしょうか。この様に、ちょっと前は遠い未来のように思えていたサイバーフォーミュラの技術は次第に現実性を帯びてきています。最近の技術の進化は恐ろしスピード感があります、数年後にはまるでサイバーフォーミュラかの様な車や技術が誕生するかもしれません。ぜひ誕生して貰いたいものです。

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>>レースアニメの名作「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」徹底紹介

サイバーフォーミュラ&アスラーダに似た車(実車)まとめ-市販車部門-

 

 

 

 

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コメント

  1. むー より:

    読み応えのあるレポありがとうございます。
    少しだけ意見を書かせて戴きますと、「ZEROの領域」はアニメの画面ではまるで超能力のようにも見える描写ですが、アスリートに少なくない「ZONE」を描いてるのだと思います。
    近年では「ZONE」が有名になり、「黒子のバスケ(バスケ)」「ファンタジスタ(サッカー)」「ベイビーステップ(テニス)」など色んなスポーツ漫画で「ZONE」の名前で扱われるようになりました。
    「1~2秒先に起こる展開が見える」「相手の考えが聞こえる」「周りの動きがゆっくりに感じる」などがZONEの特徴で、まさにZEROの領域と同じです。
    領域内で加賀と会話するシーンは、確かに画面上はまるでテレパシーのように描かれていますが、
    あれは本当に通信していた訳ではなく、2人が同じ思いでお互いの気持ちを感じあっただけの事なのではないかと解釈しています。
    一般人でも誰かと力を合わせて何かを達成した時、一体感が生まれ、言葉を交わさなくてもお互いの気持ちが同調し、相手を愛おしく感じるような経験があると思いますが、
    ハヤトと加賀も、極限状態を経験し合った同士が互いの苦難を分かち合ったって思いやり合う場面なのかな、と。

    1. syumi より:

      コメントありがとうございます。

      「ZONE」というのがあるのですか!それは知りませんでした。名前もZEROに似ていますね。
      私も昔、部活をやっていた時などスキルが上がってくると少し先読み的な動きができたり、相手と心の対話みたいな事ができているなと感じる事がありました。素人の私でもそういった経験があるので、プロなら本当にZEROの領域のような世界が見えているのかもしれませんね。
      ハヤトと加賀は、加速の具合、タイヤの切れ角、ブロックの仕方、そういった一つ一つの細かい動きから、まるでテレパシーとも呼べるような意思疎通をしていたのかもしれません。

      それにしてもサイバーフォーミュラの続編はいつになるんでしょうかね・・・。もう現実が本当に追いついちゃいそうです。

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