記事公開日:2021年4月10日

パソコン

Office入りパソコンはライセンスが移せない、あまり買う意味がない

家電量販店などでは、既にOffice製品がプリインストールされた「Office入りパソコン」が多数販売されています。

しかしこの手のOffice入りパソコンの場合、そのPCでしかwordやExcelが使えないことをご存じでしょうか。

将来また新しいPCを買うことになってもライセンスを移すこともできません。

意外とデメリットの多いOffice入りパソコンについて語ります。


Office入りパソコンとは?

Office入りパソコンとは、工場出荷時にMicrosoft Officeがインストールされているパソコンを指します。

買ったその時からword、Excel、Outlook等のMicrosoft Officeソフトウェアを利用することができ、通称「プリインストールOffice」とも呼ばれています。

ビックカメラやヤマダ電機など、家電量販店で販売されている一般的なパソコンは、その多くがOffice入りパソコンです。「Microsoft Office搭載」、「Office付き」などのシールが貼ってありますね。

Office入りモデルは、Officeなしの同製品と比べ、2万~2万5000円ほど価格を上乗せし販売されていることが多いです。

Officeの利用方法は3タイプある

Microsoft OfficeはOffice入りパソコンを購入しなくても利用することはできます。

現在、Microsoft Officeを利用したい場合、大きく3タイプの方法があります。

名称

価格 特徴

Office入りパソコン版(プリインストール版)

 

約2万~2万5000円(PC本体価格に上乗せ) ・一度PCを購入すればそのPCでのみ半永久的に使える
・そのPC1台でのみ利用可能
・別PCにライセンスを移せない

買い切り版(永続版ライセンス)

・約3万円(Microsoft Office Personal 2019
・約3万5000円(Microsoft Office Home & Business 2019

・一度ライセンスを購入すれば半永久的に使える
・どのPCでも利用可能(移行可能)
・最大2台まで使用可能

サブスクリプション版(課金版ライセンス)

年間1万2984円、月額1284円(Microsoft 365 ・契約期間中は「Publisher」や「Access」なども含めたすべてのOfficeソフトの最新版を利用可能
・どのPCでも利用可能(移行可能)
・最大5台まで使用可能(インストール可能台数は無制限)
・OneDrive(クラウドストレージ)の1TB分の利用権付き


ご覧のように、「Microsoft Office Personal」、「Microsoft Office Home & Business」、「Microsoft 365」など、いわゆるライセンス版のオフィスが販売されています。コンビニや家電量販店でもライセンスカードが販売されていますよね。

これらはOffice入りパソコンのように最初からプリインストールされているわけではなく、ライセンスコードを購入し、ネットからオフィスソフトをダウンロードして利用可能にする仕組みとなっています。

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Office入りパソコンの最大のデメリットは移行できない

Office入りパソコン版の場合、Office本体の価格は約2万~2万5000円となり、同じ買い切り版の「Microsoft Office Personal(約3万円)」と比べれば若干安めです。

しかし、Office入りパソコンの場合、ライセンスの移行はできません。
※詳細はこちらにて
マイクロソフト プレインストール版Officeのライセンス移行について


 


たとえば数年後に、また新しいPCを購入することになった場合、Office入りパソコンの場合、プリインストールされているwordやExcelを、新しいPC側に移行することはできません。


一方、「Microsoft Office Personal」や「Microsoft 365」であれば、一度ライセンスを購入すれば機器の縛りはなくなり、好きなパソコンでオフィスを利用できます。途中移行なども自由で、最大2台(Microsoft 365は最大5台)の同時使用も可能です。

もちろんタブレットPCやスティックPCなどで利用することも可能です。



最近はリモートワークなどが普及し、複数のPCでOffice を利用したいという人も増えてきているかと思います。そういう時代だからこそ余計にライセンス版のOfficeのほうがメリットは高いといえるでしょう。

Office入りパソコンのメリットはインストールの手間が省ける

Office入りパソコンにもメリットはあります。

それは、Office製品のライセンスを買う→Web上からダウンロードするまでの手間が省けることです。

Office入りパソコンであればすでにインストールされているので、買ってすぐにセットアップに入れます。

とはいっても、今の時代、ライセンスはAmazonでポチっとすればすぐに購入できますし、ダウンロード&インストールも光回線であれば数分~数十分でできるため大きなメリットとはいえないでしょう。


総括:やっぱりライセンスのほうがいいと思います

使い勝手や同時使用台数の点からみても、個人的にはライセンス版のほうが賢い選択のように思えます。

とくに現役世代で、パソコンやオフィスソフトを頻繁に利用する人であれば、将来的な拡張性も考え、ライセンス版のほうが便利だと思います。

ただし「パソコンが苦手、自宅に一台しかない」、「使うかわからないが、念のためwordやExcelは入ってたほうがいいかも」的な人であれば、無理にライセンス版にこだわらず、Office入りパソコンでも十分ともいえそうです。

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