記事公開日:2017年1月27日

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CPU?メモリ?SSD?今更聞けない「ノートパソコン」の選び方、性能の比較

ノートパソコンは世間一般にも広く普及しました。
とはいっても、例えば家電量販店などのチラシをみても、「同じような製品なのに値段が違う意味がわからない」、「CPUやメモリとかなんのこっちゃ」、「選び方が分からず、ついつい値段やデザインで決めちゃう」といった方も多いかと思います。

さて、ノートパソコンは同じような製品であってもCPU・メモリ・ハードディスク、液晶画面などの作りでかなり性能が変わってきます。

ここでは、そんな今更聞けないノートパソコンの仕様や選び方、性能の比較を、パソコン初心者の方にもわかるように、出来る限り分かり易く説明していきます。

ノートパソコンの選び方1:CPUとは?

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「CPU」とは、ノートパソコンの頭脳に当たる部分です。
CPU性能が高いと複雑な処理をスムーズに行えるようになります。一方で高性能なCPUほど価格が高く、また消費電力が高いため電気代がかかるデメリットも。(ただし最近は以前と比べると電力さほど変わらない)

CPUはいくつかのメーカーが作っていますが、現在普及している大多数はインテル社が作っているCPUです。これが各社のノートパソコンに搭載されています。「インテル入ってる!」のキャッチコピーが有名。

インテルのCPUは様々な種類がありますが、もの凄く簡単にまとめるとCPU性能は次のような順にランク分けされます。

CPU性能低い
・インテル®Celeronシリーズ
・インテル®core i3シリーズ
・インテル®core i5シリーズ
・インテル®core i7シリーズ
CPU性能高い

また例えば同じCore i5 シリーズでも、「Core i5 5500U」、「Core i5 6500U」といった感じで、後ろに4~6桁の数字が付与されています。この数字はCPUの”世代”を表すもので基本的には数字が大きくなるほど最新世代で高性能になります。
さらに、「Core i5 6500U」、「Core i5 6500HQ」など末尾のアルファベットが変わるとまた性能が変わってきます。この場合、6500HQの方が高性能となりますが、その分HQシリーズの場合、Uシリーズよりも消費電力が3倍近く増えます。

【CPU選びはここがポイント!】
ネットを観覧したり、ワードで文章を書く程度であればCeleronシリーズでも十分です。
複数のソフトを同時起動して作業する、画像編集や3Dゲームを行うなど本格的な利用をする場合は、core i5シリーズ以上の高性能なCPUが推奨です。

ノートパソコンの選び方2:メモリとは?

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「メモリ」とは、よく使うデータなどを一時的に保存しておく記憶装置です。「メモリ2GB」、「メモリ4GB」といったように表示されていますね。
パソコンのデータはハードディスクに全て保存されていますが、そのうち、例えばインターネットで観覧したページの情報やよく使うファイルの情報などは一時的にメモリに保存されます。メモリに保存した方が都度の読み込みが早くなるため、データをスムーズに扱う事ができる訳です。
メモリも容量が増えるほど、ノートパソコンの処理速度がアップします。

なおメモリは簡単に差し替えができますので、初心者でも後から増強し易いパーツです。例えばはじめにメモリ2GB程度の容量の低いパソコンを買い後々処理が遅いかなと思ったら、追加でメモリ機器を別途購入し増強する事ができます。しかもメモリは数千円からの安価で販売されています。

【メモリ選びはここがポイント!】
最近はインターネット上の情報も重くなってきていますので、ネットを観覧するだけでも結構なメモリを使います。ですので、ネットサーフィンや動画を見たりする方は4GB以上のメモリを積んだノートPCがおすすめです。
文章作成やメール処理など事務向けの作業のみでしたら、2GB程度でも問題ないでしょう。

ノートパソコンの選び方3:ハードディスクとは?

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「ハードディスク」とは、ノートパソコン上の全てのデータを保存している記憶装置です。WidowsのOSデータにはじまり、保存した画像や動画まで、パソコン上の全てのデータがハードディスクに保存されています。

ハードディスクについては、ハードディスク・SSD・SSHDの大きく3タイプの種類があります。

①ハードディスク
一般的にハードディスクと呼ばれているタイプです。データ容量が大きいのが魅力で、最近は750GB、1TB、2TBとかなり容量が大きいハードディスクも普及してきています。

②SSD(ソリッドステートドライブ)
SSDは、メモリに似たタイプのハードディスクです。普通のハードディスクより読み込みが早いのが特徴で、SSDの場合、読み込み速度が体感で2~3倍以上アップします。サクサク作業したい方にはおすすめです。
ただしその分容量が少なく、現在は120GB・256GB・512GB程度のラインアップしかありません。また価格も少々割高になります。

③SSHD(ハイブリッドHDD)
SSHDは、ハードディスクとSSDの混合型です。普通のハードディスクより読み込みがやや早く(体感で1.5倍程度)、かつ容量も1TB、2TBと大きいのが特徴。
国内のノートパソコンでは東芝の「daynabookシリーズ」が積極的に採用しており、評価も上々なようです。

【ハードディスク選びはここがポイント!】
ハードディスクについては、一般的な利用であればせいぜい100GB使うか使わないかです。また、仮に動画などを沢山保存する場合などでも、現在は「外付けハードディスク」が安価で手に入り簡単に装着もできますので、購入時の容量はそこまで気にする必要はないかと。
予算に余裕がある方は、容量よりも速さを求めてSSDモデルを選んだ方が懸命かも!?

ノートパソコンの選び方4:ディスプレイ解像度とは?

ディスプレイ解像度は、ノートパソコンの液晶画面の表示性能です。
〇〇〇〇×〇〇〇〇の数値で表されます。解像度は基本的には高いほど良く、解像度が高いとパソコンに表示される文字や画像が細かく美しく写ります。ただしその分価格が高くなります。
現在は、リーズナブルなパソコンは、「1366×768(WXGA)」もしくは「1600×900(HD+)」、高性能なパソコンは「1920×1080(フルHD」が主流となっています。最近は更に上をいく「4096×2160(4K)」モデルも発売されるようになりました。
【ディスプレイ解像度選びはここがポイント!】
オフィスやメールなど事務作業専用であれば、解像度はそこまで気にする必要はないかと。
ネットを綺麗な画面でみたい、映画や動画、ゲームなどのメディアを綺麗な画面で見たい、画像編集や動画編集を行う、といった方はフルHD以上がおすすめです。

ノートパソコンの選び方5:液晶タイプとは?

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出典:http://thinkpad-e450.hatenablog.com/entry/dynabook0

液晶タイプは、「グレア(光沢)」と「ノングレア(非光沢)」の大きく2タイプに分けられます。

①グレア液晶(光沢)
「グレア液晶」は、表面に「光沢パネル」を装着したディスプレイです。家電量販店の店頭によく並んでいる画面がつるつるピカピカのタイプですね。2000年頃から主に国内メーカーの家庭用向けノートパソコンで多く採用されています。
グレア液晶は光沢パネルにより、色濃度やコントラストが高く鮮やかで美しく表示されます。このため、ノートパソコンで映画や動画などを綺麗に楽しみたい方にはおすすめ。
ただし、グレア液晶は窓からの日光や室内の蛍光灯光を反射してしまうため、目に負担をかけます。このため、パソコンで毎日長時間作業をする方や、窓や蛍光灯をバックにして作業する方には不向きです。会社・オフィス向けのパソコンでグレア液晶が普及していないのはこれが理由です。

②ノングレア液晶(非光沢)
「ノングレア液晶」は、光沢の無い液晶で古くからあるタイプです。光沢パネルがないため、色濃度やコントラストがグレア液晶よりやや劣り、若干ぼやけて見える感じがします。
その分、目への負担が減るため、長時間作業には適したタイプの液晶です。毎日パソコンを何時間も利用する方や、仕事でパソコンを利用する方はこちらが適しています。

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【液晶選びはここがポイント!】
前述した通り、綺麗さを重視するか、目への負担を重視するかがポイントとなります。
最近はスマートフォンなどで普段から目を酷使している方も多いかと思いますので、目を守るため敢えてノングレアを選ぶのも今の時代にあっているかもしれません。

ノートパソコンの選び方6:グラフィックボード(グラボ)とは?

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「グラフィックボード(グラボ)」とは、映像(グラフィック)を映す上でのCPU、頭脳となる装置です。ノートパソコンの場合は、「ビデオカード」、「ビデオコントローラ」と呼ばれることも。
現在、ノートパソコンに積まれているグラフィックボードは、NVIDIA社の「GeForceシリーズ」か、AMD社の「RADEONシリーズ」で2分されています。また同じGeForceシリーズであってもいくつか種類があり性能差があります。(ここでは詳細は省きます。)

積んでいるグラフィックボードが高性能になるほど、3D処理などの複雑な映像処理がスムーズになりますので、高度な映像編集や最新のPCゲームなどを行う方は、グラフィックボードの性能も気にしておくのが良いでしょう。
また、普通にDVDで映画をみる時などにおいても、グラフィックボードが高性能などほど映像処理がスムーズになりますので、映像が滑らかになり、パソコンの負荷軽減にも貢献します。

【グラフィックボード選びはここがポイント!】
グラフィックボードは高性能に越した事ははりませんが、その分価格が高くなります。また高性能なグラフィクボードでなくとも一般的にDVDや動画を見る程度であれば特に大きな支障はありませんでので、高度な映像処理やゲームをしない方はそこまで拘る必要はないかと。
ただし注意したいのは、ノートパソコンのグラフィックボードはチップ状であり、マザーボードの中に埋め込まれているのが基本です。つまりデスプトップパソコンのように後々高性能なグラフィックボードに交換する事は極めて困難です。このため、近い将来に高性能なグラフィックボードが必要な作業をする予定がある方であれば、購入段階で高性能なグラフィックボードを積んでいるノートパソコンを選ぶ事をおすすめします。

 

ノートパソコンの選び方7:Windowsとは?

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「Widnows」とは米マイクロソフト社が開発・販売しているOS(オペレーティングシステム)ソフトです。OSはWindowsのほかにもLinux、Android、iOSなどいくつか他製品はありますが、現在日本で販売されているノートパソコンの殆どはWidnowsが初期段階で搭載されています。

現在出回っているWidnowsは、Widnows7・Widnows8(8.1)・Widnows10の3タイプが主流です。

①Widnows7
「Widnows7」は、2009年に発売されたWidnowsシリーズです。
それまでのWidnowsシリーズの集大成とも呼べるOSで、シンプルで操作もし易く、未だ評価が高いOSです。まだまだ現役で十分使えるソフト。敢えてWidnows7を利用し続ける方も多いです。

②Widnows8(8.1)
「Widnows8」は、2012年に発売されたWidnowsシリーズです。
タッチパネルでも操作し易いデザインとなっているため、これまでのWidnowsシリーズとかなり様変わりしています。しかしこれが仇となり、Widnowsユーザーからは「使いにくい」と酷評の多かったOS。
「Widnows8.1」は翌年2013年に発売された改良版で、Widnows8では廃止されてしまった「スタートメニュー」が復活し、それまでのWidnowsユーザーでもやや使いやすくする工夫が施されました。
なおパソコン全体の処理性能は、Windows7 よりややアップしています。

③Windows10
「Window10」は、2015年に発売された現在最新のWidnowsシリーズです。
一言で言えばWindows7とWindows8の良いところを上手く混ぜたようなソフトであり、評価も上々。
なおパソコン全体の処理性能は、Windows8よりややアップしています。

 

※Window7以前の旧Windowシリーズ
Windos以前に発売された「Window Vsita」は今年2017年4月11日を以ってサポート終了となります。更に前になる「Windows XP」等はすでにサポート終了してます。
中古ノートパソコンなどではこの手の旧Windowシリーズを搭載している機種がまだ流通していますが、サポート終了しますと動作が補償されませんので今敢えて買うことはおすすめしません。

【Widnows選びはここがポイント!】
これから新品のパソコンを買うのであれば、デザイン的にも性能的にもWindows10がおすすめです。ただし、Widnows7やWidnows8の搭載機種は同じ性能でも1~3万円程度割安になっている場合が多いため、安く済ませたい場合はあえてWidnows7、Widnows8を選んでみるのも策かもしれません。
なおWindowsは後々最新のWindows10にアップデートする事は可能です。(ただしソフト代が1万円程度掛かります。)

ノートパソコンの選び方8:Microsoft Officeとは?

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「Microsoft Office(マイクロソフトオフィス)」とは、米マイクロソフト社が開発・販売するオフィス作業の支援ソフトです。「Word」、「Excel」、「Powerpoint」、「outlook」など様々なオフィスソフト&サービスからなります。

普段みなさんが会社などでWordやExcelを使えるのはこのMicrosoft Officeがパソコンの中にインストールされているからであり、Microsoft Officeの入っていないパソコンではWordやExcelのファイルを編集することも観覧する事すら出来ません。(※但し観覧のみであればマイクロソフトから無料で提供されて「Microsoft Office viewer」をダウンロードすれば観覧できます。)

一昔前はMicrosoft Officeは新品のノートパソコンに標準で搭載されているのが通例でしたが、最近はOfficeあり/なしを購入時に選べる事が多いです。” Officeなし”ですと、価格が1~2万円程度安くなります。

なお、安価な「Office Mobile」から、全部入りの豪華版「Office Professional Premium  」までMicrosoft Officeにはいくつかのバリエーションがあり、それぞれで含まれるソフトと価格が変わってきます。

【Microsoft Office選びはここがポイント!】
特に自宅でWordやExcelを使わない、インターネットやメディア観覧のみといった方は、敢えて Officeなしを選んでしまうのも安上がりでよいかと。
もし後々必要になった場合でも Officeは手軽に購入できインストールも簡単です。

ノートパソコンの選び方8:ネットブックとは?

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最近は、ノートパソコンよりも更に小型で安価な「ネットブック」もしくは「タブレットパソコン」が流行になってきています。
ノートブックとネットブックに明確な定義はありませんが、一般的には10インチ以下の画面で、軽量持ち運び簡単かつ価格の安いノートパソコンを”ネットブック”と扱われる事が多いです。
ネットブックの造りは基本的にはノートパソコンと変わりありませんが、ノートパソコンより積んでいるCPUやメモリ、OS等の性能が低くなりがちです。(※ただし最近は高性能なネットブックも登場してきています。)

持ち運びの手軽さや価格の安さに引かれてネットブックを買ったけれど、処理が遅くて使い物にならないという事もよくある事ですので、ネットブックを購入する時は用途と性能をよく確認すする事をおすすめします。

【ネットブック選びはここがポイント!】
ネットブックはサブPCとしての利用が基本です。家で寝転がりながら簡単なインターネットサーフィンがしたい、外出先で文章作成やメールなど簡単な事務処理をしたい方向けです。

まとめ

このようにノートパソコンは、CPU、メモリ、ハードディスクなど様々なパーツから成りたっており、どういった組み合わせにするかで性能や価格が変わってきます。
高性能なものにすれば使い勝手はよいですが、その分購入費や電気代が高くなります。かといってあまりに安さに拘り過ぎても不便な思いをすることも。
それぞれのパーツの意味を理解し、また自分の利用目的を考慮した上で選んでいくと自分にあったよいノートパソコンがみつかるかと思います。

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