ちょっと怖い・不思議系

異世界なんだか分からない系、映画『アナイアレイション -全滅領域-』感想・評価・レビュー

2018年2月にアメリカ劇場公開され、日本では『Netflix』限定で公開されている映画『アナイアレイション -全滅領域-』。

ややB級感を感じる作品ではありますが、蓋を開けみれば傑作。
Twitterなど、ネット上で密かに話題ともなっている作品です。

特に異世界やミステリー系が好きな人にはなかなかに満腹感があるかと。

この『アナイアレイション -全滅領域-』を独断と偏見でレビューしていきます。

※末尾3章のみネタバレが少々入ります。

 

1.作品概要:映画『アナイアレイション -全滅領域-』

まず、簡単に本作の作品概要を。


photo:http://eiga.com/movie/88710/

 

タイトル:アナイアレイション -全滅領域-
制作:スカイダンス・メディア、DNAフィルムズ
配給:パラマウント映画
公開:米2018年2月23日(国内はNetflixで配信)
監督:アレックス・ガーランド
主演:
ナタリー・ポートマン
ジェニファー・ジェイソン・リー
ジーナ・ロドリゲス
ジャンル:SFミステリー、アドベンチャー、ホラー

 

海外版予告編(日本語版予告はNetflixにて https://www.netflix.com/jp/title/80206300

 

概要:
SF作家ジェフ・ヴァンダミアが2014年に発表した同名小説『全滅領域(サザーン・リーチ)』の実写映画化作品。『スターウォーズ』シリーズや『ブラックスワン』などで出演を務めた、オスカー女優「ナタリーポートマン」が主演を務める。

 

あらすじ:
アメリカのとある海岸地帯一帯が、謎の光に包まれる。様々な異常現象が起こるこの地域は「エリアX」と呼ばれ、何度も調査チームが派遣されるが帰ってくる者はおらず。
エリアXの調査で戻らぬ夫を待つ生物学者のレナ ( ナタリー・ポートマン)。レナは学者としてエリアXに向かうこととなる。

エリアXでは、現代科学が通用しない未知の生態系が築かれており、レナ一行は、未知と遭遇することとなる。

 

こちらは原作の『全滅領域』(早川書房)

 

映画『アナイアレイション -全滅領域-』、感想・評価・レビュー

”Netflix配信作品”というと、どこかチープなB級臭を感じるのは私だけでないと思う。それにこの『アナイアレイション -全滅領域-』のタイトル。これもまたB級臭がプンプンとする。

危険な匂いの感じる作品だったが、あのナタリーポートマンが主役であることを心の支えに観てみた。するとどうだろう。これがなかなかに面白い。

ネタバレになるので詳しいストーリーは書かないが、この作品はいわゆる「異世界」や「超常現象」といった、よくわからない世界観の作品。(実際に別世界にいく話ではないのだが)。ジャンルでいればミステリーやオカルト系といったところか。

突如現れた未知の光に包まれ、異様な生態系が築かれた「エリアX」。このエリアXを散策していくシーンが映画の大半を占める。アドベンチャーっぽさもある作品。

さてこの手のタイプの作品は、観客を「なんじゃこりゃー」、「なにがどうなってんの?」と困惑させ、いかに非日常に連れていけるかがカギかと思う。この映画『アナイアレイション -全滅領域-』は、その部分が徹底されてた。

本作はとにかく映像演出が見事な映画。
CG頼みの派手な演出ではなく、植物の一つ一つ、生物の一つ一つ、要所要所で上手くCGを駆使しており、静かにおかしな異世界を造り上げてる感じ。CGの適度な活用&役者の迫真の演技で、ミスエリアスな世界を体感させてくれる。

少々ホラー要素も含まれグロテスクなシーンもあるのだが、それもまた未知の怖さのような緊張感があってよかった。また音楽についても美しいながら不気味なものが多く、これもまた味を出していた。

 

映像や演出で、世界観が上手く作り込まれた作品というのが、率直な感想。
普段の日常を忘れ、よくわからない不思議な世界を体感したい方には、なかなかにおすすめな作品。

 

2.植物や生態系を絡めているのが面白い

本作は原作が小説であるせいかストーリーもなかなかに面白い。というか興味深い。
全体的なジャンルはSFミステリー寄りなのだが、生物学や細胞学など要素が物語に絡んでくる。

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特に「植物」をネタにしているのが面白かった。映画とは少し離れるが、植物には未知の力のようなものを感じる。

人間や動物が生まれる遙か前の時代から存在していたのが植物。
それがないと生態系が維持できず、ある意味生態系のトップに君臨するともいえるのが植物。
中には日光と水だけで、葉や枝を形作る種もあり、よくよく考えると不思議な生き物であるのが植物。

実際に今現在も植物の生体について、解明されていない謎も多いようだ。

 

本作でも触れられていたように、植物が何かを変えてしまう、植物が始発点にある、そんなことが実際現実でもあり得るのかもしれない。

ただのSFミステリーではなく「植物」をネタとして絡めた作品であったことも、この映画の面白い点であった。

 

 

※以降、ラストの終わり方に関するネタバレが入ります。(ただし描き方についてで、具体的には触れません。)

 

 

3.最近の映画はなぜラストはああやって締めるのか

※ラストの終わり方に関するネタバレが入ります。(ただし描き方についてで、具体的には触れません。)

 

 

最近の映画、とくにこういったSF系に多いのだが、ラストはぼやかし、投げっぱなしで終わる作品が多い印象がある。ここが本作の唯一残念なところであった。たしかに明確な答えを出さずに終わらせば、色々と考察も楽しめる。「なんだが意味深だなあ」と映画に深みを出すことにも繋がる。

だけれども、あまりにあっさりとした終わり方は少々後味が悪く感じる。この作品は後々シリーズ化され続編が作られるのかもしれないが、やはり一つの映画単体として、ある程度は話としてまとめて終わらしてもらいたい感はある。原作を読んでいればまた違うのかもしれないが、映画版のみ観た者の意見としては。

特にこの『アナイアレイション -全滅領域-』は、ノンフィクションや芸術性の強い作品ではなく、どちらかと言えばフィクションの娯楽作品であるわけなので。

そこが少々残念だった。

 

 

まとめ

以上、映画『アナイアレイション -全滅領域-』の感想・評価・レビューでした。

全体的に粗も少なく、どっぷりと楽しめる良作ミステリー映画だと思います。
大作系の映画に飽きてしまった方や、ちょっと不思議な世界に浸りたい方には特におすすめかと。

 

 

映画『アナイアレイション -全滅領域-』はこんな人におすすめ!
・SFミステリー、アドベンチャーが好きな人
・不思議やオカルト系が好きな人
・先の見えない展開の映画を観たい人
・映像表現豊かな映画を観たい人
・生物や植物などに関心がある人
・非日常の世界を味わいたい人
など

 

こちらは原作の『全滅領域』(早川書房)

 

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