ついにパッチ5.1「白き誓約、黒き密約」でFF14×ニーアのコラボが始まります。タイトルからしてニーア臭が満々の今回のパッチ。
先日の第54回PLLでは、ニーアシリーズディレクターのヨコオタロウ氏からも、「ニーアオートマタをプレイしておけばFF14側のニーアコラボももっと楽しめるよ!買ってよ!」うんぬんが語られていましたね。
さて、実際ニーアオートマタはどうなのか?光の戦士が遊んでも楽しめるシナリオなのか?
これまでFF14、ニーア両方を追ってきた当サイトが、光の戦士目線で『ニーアオートマタ』という作品について色々と語っていきます。
※本記事はニーアオートマタ本編のネタバレはありません。
そもそもニーアオートマタって何のゲーなのか?
まず、ニーアオートマタの大まかな製品概要をざっくり解説します。
ニーアオートマタは、2017年2月23日、スクウェア・エニックスから販売されたPS4向けのアクションRPGです。開発元はスクエニではなくプラチナゲームズ。PS4のアクションRPGとしては異例の100万本越えを達成しています(世界累計は400万本以上)。
前段として、2010年にPS3/Xbox360向けに発売された「ニーアレプリカント/ニーアゲシュタルタント」があり、ニーアシリーズとしては第2作目にあたります。
どういうゲームかといえば、シナリオ・ストーリーが命のゲームです。近年のRPGではなかなか見られない、異質で生易しくなりシナリオとなっており、良くも悪くも驚かされ、感動させられ、考えさせられます。
ニーアオートマタのシナリオ・ストーリーは、FF14光の戦士でも入っていける?
FF14もかなりシナリオが作り込まれているゲームであり、特に「蒼天のイシュガルド」以降は、大人でも満足できる重厚なドラマが繰り広げられています。政治や人権問題など、RPGとしてはテーマ自体も深みのあるものが多いですよね。
ただそれでもFF14の場合、「正義」と「悪」がハッキリしていると思うです。光の戦士という正義の味方が巨悪を倒すというスタイルは王道ファンタジーのもの。
対して、ニーアオートマタは、そこの善悪がハッキリしていません。むしろ「己の正義とはなんなのか」を問いかけるような作品です。ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが、内へ内へと入り込んでいく系のシナリオです。
で、そういう系の話って「俺は何で生まれてきたんだ!」「自分の存在意義はなんなんだ!」みたいに厨二っぽく安っぽくなりやすいですよね。しかしニーアオートマタの場合、そうならない作り込みが完璧ともいえるような作品です。
FF14の中でいえば、最新拡張ディスク「FF14 漆黒のヴィランズ」で描かれた話や雰囲気がニーアと少し似ています。暗黒騎士のジョブクエストなどにも繋がるところがありますね。
ただしニーアオートマタの場合、もっと生々しくダークです。人の心の汚い部分や哀れな部分などを、手加減なくぶつけてきます。だからこそ変な感動が味わえます。ただ万人向けではないですね。
また最後の最後に、プレイヤーを呆然とさせるような演出が用意されているのもこのシリーズならではの個性です。
ニーアオートマタの世界観はFF14と比べてどう?
ニーアオートマタは、11945年の遠い未来の話です。
ここもネタバレになるのであまり詳しくは書けませんが、人類が繁栄し、そして衰退した後の世紀末的な世界観となります。
パッケージやトレーラーをみるとバリバリなSFの印象を受けるかと思いますが、こういうのはほとんどフェイクです。表向きは近未来SFやスチームパンク系の要素はありますが、あくまで表向きの目くらましです。
ニーアシリーズは、世界観や世界設定が恐ろしく細かく詰められているゲームであり、過去に本当に様々なことが合った上での 「11945年」 です。
その経緯を追っていくうちに、異様な世界観のゲームであることに気付くかと思います。ジャンルも上手く分けられません。ファンタジーでもダークファンタジーでもないと思います。
↓こちらは、過去にニーアオートマタの用語や年表をまとめたもの。どんな方向性の作品であるか理解できると思いますが、思いっきりネタバレが入るのでご注意を。
ネタバレ【ニーアオートマタ考察】用語・年表・キャラ設定の解説まとめ
「アクションRPG」として、ニーアオートマタはどうなの?
ニーアオートマタは、シナリオに加えアクションRPGとしても結構に評価が高いです。
このシリーズは、とにかく戦闘に爽快感があり楽しいです。 大剣・槍・刀・斧などさまざまな武器を振り回すことができ、しかも今回は60fpsのフレームレートなのでヌルヌル動きます。
ゴシックでエロい衣装をきた女性キャラがそのようなごつい武器を振り回すというのも、フェチな人にとっては魅力でしょう。血の出血表現もあります。
戦闘アクションはシンプルであり、 基本的には2~3個のボタンを使って攻撃する連打ゲーです。 FF14のようにスキルの特性をおぼえ頭で考える必要もありません。
ただニーアシリーズはシューティング系のギミックを多用しており「避けゲー」の要素があります。それでも普通にプレイする分にはさほど難しくないですが、システム設定で難易度MAXに設定すると大変なことになります。
「グラフィック」はどうなの?綺麗?
ニーアオートマタのグラフィックに関しては、まあ普通です。
正直、グラフィックではFF14に劣る印象です。キャラクターの描写においては力が入っておりFF14よりもリアルですが、建物や街中に配置された細かなオブジェクトなどをよく見ると、少々粗さが目立つところも。
PS4のRPGとしては、グラフィックが素晴らしいわけでもなく、かといって汚いというほどでなく、「普通」です。
なお、ニーアオートマタは縦横自由に動き回れるオープンワールド形式です。ただしオープンワールドのわりには行ける場所は限られており、フィールドマップの面積もさほど大きくありません。半オープンワールドといったところで、ここはFF14と似ています。
クリアするまでに何時間かかる?
ニーアオートマタは、「Aエンド」~「Eエンド」のマルチエンディング方式となっています。ただマルチエンディングというのは建前で、この物語を理解する上ではすべてを見るのが必須です。全エンディングをみてこそこのゲームのクリアです。、
この全エンディングのクリアにかかる時間がおおよそ40~60時間です。
短いとはいえませんが、そこまで長くもなく丁度いいプレイ時間のRPGです。
なお「Aエンド」だけであればそこまで時間は掛かりませんが、決してAエンドだけで辞めてはだめです。評価がまるで変わります。
前作『ニーアレプリカント』や『ドラックオンドラグーン』はプレイする必要ある?
ニーアレプリカントとニーアオートマタ
前作「ニーアレプリカント」と第2作「ニーアオートマタ」は、時系列で繋がっています。難解な伏線もワンサカあり、ニーアレプリカントを何度もプレイした上で、やっとニーアオートマタの全貌が見えてくるレベルです。
ただ、ニーアオートマタ単体であっても大まかな話は理解でき、単体でも十分楽しめるシナリオです。なので必須ではありませんが、できれば前作もプレイしておいた方が良いという感じですね。
↓ネタバレありまくりですが、ニーアレプリカント→オートマタへの流れをしりたい方は過去に書いたこちらの記事を。
新作ニーアオートマタ発売に向けて、名作「ニーアレプリカント」のストーリー徹底解説&考察
に
ドラックオンドラグーンとニーアオートマタ
「ドラックオンドラグーン(通称:DOD)」は、ヨコオタロウ氏がニーアシリーズよりさらに以前から手掛けているRPGシリーズです。DOD1~DOD3まで現在まで計3作リリースされています。
「DOD1」がニーアシリーズと時系列になっています。また「DOD3」が一部ニーア世界に干渉しています。
ただ、ドラックオンドラグーンが関わっているのはほんの一部ですので、あえてゲームをプレイまでする必要はないでしょう。DOD1の「Eエンド」のイベントシーンを、youtubeなどで観ておくだけも正直十分です。
余談ですが最新作のDOD3は、性に開放的な女性主人公のゼロが 、4人の従者を引き連れ、旅の間に事あるごとに関係を持つという前代未聞のとんでもない設定です(もちろんそういう描写は大人の事情でありませんが)。
ニーアシリーズもDODシリーズも、そういうちょっとぶっとんだ人たちが作っているゲームでもあるわけですね。
一応、DOD3の広告は貼っておきます。
光の戦士もニーア世界へGO!多分楽しめる
長々と書いてしまいましたが、ニーアオートマタは普通にRPGとして面白いです。というか近年稀に見る傑作だと思います。
そうでなければこんな歴史の浅い新規系タイトルが100万本も売れませんし、世界中から賛美されたりもしないでしょう。
かなり癖はある作品ですが、RPGにストーリーを求める人にはうってつけです。とくにシナリオやストーリーが楽しみでFF14をプレイしてるようなプレイヤーはたぶん大満足できるかと。
FF14パッチ5.1「 白き誓約、黒き密約 」の白き〇〇黒き○○というのも、思いっきりニーア側の設定です。パッチタイトルでこういうことをするくらいですから、ニーア成分が今後だいぶFF14に入ってくるんじゃないでしょうか。
今後のFF14をより楽しむためにも、ここでニーアオートマタをぜひ!
過去に書いたニーア系の記事はこちらのページでまとめています。
ニーアオートマタ&ニーアレプリカント特設ページ
↓ニーアオートマタ本編&これまでのDLCが含まれた「ヨルハエディション」
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