つまらない映画というのは沢山ありましたが、私の中でワースト1、2を争う最高につまらない映画「しんぼる」を紹介。中途半端にではなくガチのつまらなさです。
作品名:しんぼる
配給:2009年 松竹
監督:松本人志
出演:松本人志
あらすじ
第60回カンヌ国際映画祭出品作品。「大日本人」に続く松本人志、長編映画第2弾。
エスカルゴマンという謎のプロレスラーの日常生活と、密室に閉じ込められたパジャマを着た謎の男(松本人志)の脱出劇の、異なる2パートの話でストーリーが展開していく。
『しんぼる』はつまらない映画以前に、意味がわからない
出典:http://photozou.jp/
まず率直な感想は”意味がわからない”という事。私の頭不足かもしれませが、この映画は全く意味がわからない。
一応この記事を書くために他の方のレビューなどを見た所、ピンとくる考察がありました。
・この話は子供から大人そして神にまで成長する過程を描いている
・序盤の密室で天使のシンボル(ち〇こ)に触れるとプレゼントが落ちてくる。これは物を与えられる立場=子供を表している。
・中盤の密室で大きな天使のシンボルに触れると外界に影響を与えられる。これは外部に働きかける力をもった人=大人を表している。(エスカルゴマンに影響を与えたのは自分の身勝手で人を操る大人の暗喩?)
・終盤の天地を操る男については、人が進化し神になる過程を描いている。
この考察がなんとなく納得しましたが、それでも意味がわからない。だから何だというのか。
なぜ子供から大人に成長する過程をわざわざ分かり難く描くのか。なぜそもそも成長をテーマとしたのか。(成長する事を映画で解かれても感銘を受ける人はほぼいないのでは、思春期の方でもターゲットにしてるのでしょうか)意味が分かりません。
実際どういう意図で作られたかは定かではありませんが。
興味が持てない
ですが意味がわからいけれど面白かったという映画は実際に沢山あります。ヒューマンドラマなどであからさまな表現をさけ視聴者自身に問いかける作品もありますし、デビット・リンチの様に哲学的な話で、見終わった後に考察を楽しませてくれる映画もあります。私はそういった一見意味がわからない映画というのは嫌いではありません。
ただこの「しんぼる」はその手の映画とは全く持って異なります。なぜかって興味が持てない。
一見意味がわからなくても、この作り手は何を伝えていたのだろう、よく分からなかったけれど所々考えさせられるものがあった、などがあるならばまだ観てよかったと思えるのですが、この作品には全くそれがない。劇中の展開から作り手の意図にも興味が沸きませんし、感じるものも何もなかった映画です。中には興味を持った方もいるかもしれませんが、私は興味をもてません。寿司やら醤油やらが出てきたのを見て、そのくだりが長すぎたのを見て、もう見るのを止めたいと思いました。仮にそれに素晴らしい意味が込められていたとしても、だからなんだという話です。”楽しむ”というスタートラインにも立てない、興味も持てないそんな映画です。またそれが度を越えています。
この記事を書かなければ考察もまずしなかったでしょう。
唯一興味というか印象に残ったのは、ここまで無意味な映画があるのかという事のみです。
こういった映画は自主制作が良いのでは
全ての方に伝えようとは思っていない、分かる人にだけ分かって貰いたい、自分のやりたい事を描きたい、そんな思いで作られている映画は多いかと思います。映画とは本来そういうモノなのかもしれませんし、この松本監督もそういった思いで作ったのかもしれません。なので一視聴者の私がこうやって批判をするのはお門違いかもしれませんが。
ただこの「しんぼる」は大々的にプロモーションをし、全国公開されています。レンタル店にも当時ずらりと並んでいて、嫌でも私の様な庶民の目にもとまります。それでいてここまで大衆に(おそらく)意味が分かりにくく、興味も沸きにくい劇場映画を撮るのはどうかと。
もし映画で何かを伝えたいのであれば、吉本のオリジナルビデオとして販売したり、自主制作で撮った方が良いのではないか、むしろそうしてくれと思います。特にこの作品は制作費もそこまで掛かっていなさそうなので、劇場映画でなくては描けなかった話ではなかったはず。
それを敢えて大々的に劇場映画として撮ってる事からも、どこか見せたい描きたいよりも、”評価されたい”という意図が見え隠れし、よりチープでいやらしく、ぶっちゃければ胸くそ悪い映画としての印象が強く残りました。
私は松っちゃんのコントなどは大好きでしたが、この映画については過去最高につまらない映画です。だらだらと書いてしまいましたが、それだけ悪い印象が詰まっています。それでせっかくなので文字に書き出しました。この作品を全く薦める気はなく、見てない方には絶対におすすめはしません。
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この映画は量子力学のことがある程度、分かってる人が見たら、凄い映画というのが分かると思います。
リサ・ランドールという有名な物理学者がいますが、彼女のことをNHKで特集してる番組がYouTubeで見れます。
これを見てある程度、量子力学のことを知れば シンボルという映画のすごさがわかるはずです。
松本人志は物理学者でもないのにこんな映画つくれるのは、天才であるのは事実ですよ。
コメントありがとうございます。
量子力学!
そんな背景があったのですか。それは分りませんでした。
まっちゃん本人が意識してるのかはわかりませんが、感覚でそれと同様の発想に行き着くならある意味天才なのかもしれませんね。
量子力学では、お互いにわからない、異次元と異次元の世界が、互いに影響を与えあってるというのが分かってきてるのです。
私は、シンボルを見る前に、リサ・ランドールとかある程度、量子力学のことを知ってたので、この映画のすごさがわかります。
全然、異なる世界や、場所や時間の違う世界が、実は互いに影響を与えてたり、裏でつながってたりする。
そういう量子力学の発想をこの映画は、見事に笑いで表現してるのですよ。
はちおさん、そういった信者の甘やかしがまたつまらない映画に彼を向かわせるんです。駄目なものにはNOと言うのも松本さんのためなのでは?
甘やかすとかじゃなくて、量子力学の事をある程度以上知らなければこの映画の面白さはわからない、ということです。
予備的知識や経験がないと分からないタイプの映画ですね。最新の物理学や量子力学を知っていたら、この映画の面白さわかるはずです。
果たして当時の松本人志が最新の物理学や量子力学を知っていたのかと言われると疑問が残りますが
デビットリンチ?
あー
だからなんだ?あの映画。